アマゾンAWS成功に見る別分野に対する投資

  • 4 May 2017
  • WEB情報屋

アマゾンは、もともとインターネットモールを運営するECの会社でしたが、AWS(アマゾンウェブサービス)というクラウドコンピューティングサービスを開始して、これを成長させることに成功しました。もともと、ECサイトであったAmazonは、クラウドコンピューティングサービスに打って出る事に反対の声も多かったようですが、創業者であるジェフ・ベゾスが推し進めていき、今ではAWSがアマゾンの利益の半分を稼ぎだすに至りました。

営業利益率が高いAWS

アマゾンは、ECサイトを運営していますが、その売り上げに対する利益率は5%以下と低いものです。それに対して、AWSの方は20億8000万ドルの売上高から、5億2100万ドルの営業利益をあげており、4分の1が利益となっている収益性が非常に高いビジネスモデルになっています。

アマゾンは、ECモールの運営企業からサーバーを扱う企業に大きく変貌した事を意味しています。アマゾンの戦略からすると、ECモールのデーターというのは、サーバーの中の1つのコンテンツに過ぎないと考えているのかもしれません。AWSは従来のインフラコストを安くするもので、インフラをアマゾンAWSに任せる事で『インフラエンジニア不要論』まで言われるようになってきました。

サイバーエージェントのアベマTV

全く別分野に参入したという意味では、サイバーエージェントのアベマTVも注目されるべきでしょう。サイバーエージェントは、ゲームで稼いできたお金を持て余すようになっていて、ゲーム事業にこれ以上お金を投下しても成長が限定されると見てきたようです。そこで、全く新しい分野であるインターネットテレビのアベマTVにお金をつぎ込んでいく事になりました。

サイバーエージェントのアベマTVは、大赤字の事業になっていますが、将来的にどうなるか分かりません。現在、テレビを見る習慣が付いている高齢者に対して、この後にどのようにアプローチしていくかが成功のキーポイントになるとされていて、普通のテレビでアベマTVが見られるようになると、従来のテレビ局にとっての脅威になる事は間違いないでしょう。

稼いだ金で新しい分野に投資

アマゾンにしても、サイバーエージェントにしても、稼いだお金を新しい分野に思い切って投資していく姿勢は共通しています。既に大規模に成功している企業にとって、『ベンチャー精神』というよりは、他の業界の既得権益のようなものを打破して社会を良くしていく流れの一環であると考える事も出来るでしょう。インフラが安くなる事は社会全体に恩恵がありますし、テレビ局のチャンネルが増える事は、選択肢の幅を広げます。

従来のインフラ大手と言われた会社は、インフラエンジニアが不要になるとさえ言われるAWSの脅威に怯えています。また、テレビ局は、多用なチャンネルを一気に見せるアベマTVを注視しています。いずれも、社会の消費者からは歓迎されていて、今までの既得権益はインターネットの技術革新によって、次々と打破されていくでしょう。

コンピューターができない分野

連想される情報から複雑に考える事は、今のコンピューターが絶対にできない分野でもあります。例えば、将棋しか覚えていないコンピューターは、チェスの碁盤を打つ事すらできません。たとえ、将棋が最強の人工知能AIに対してチェスのルールを教えたとしても、全く強くはないでしょう。しかし、人間であれば、将棋が強い人にチェスを教えたら、多分チェスの方もある程度の強さを発揮する可能性があります。

バスケットボール選手に対して、野球のルールを教えたら、まったく別の分野であったとしても活躍できる可能性があります。例えば、バスケットで驚異的なパフォーマンスを見せたマイケル・ジョーダン選手は、引退後に野球MLBに挑戦してそこそこの成績をあげました。このように運動神経が抜群の選手は稀であるにせよ、バスケットボールの最強コンピューターが野球ができるという事はあり得ない事です。

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