Drupalでサイトを作成するのにかかる技術習得の時間は?まともに使いこなすのに半年から1年ほどの学習が必要

  • 3 September 2017
  • のぶやん
Drupal

Drupalは、CMSの中でも最も使うのがメンドクサイCMSになっています。Wordpressのようにブログや簡易サイトとして人気がありますが、DrupalであればWordpressでは出来ないようなユーザー管理から、コンテンツの多角的なマネジメントに至るまで、様々なプロジェクトを行う事ができます。CMSの中では最強と言えるかもしれませんが、それだけ扱いの難易度が高くなり、ほとんどの人はまともに扱えないままやめてしまいます。

まともに使いこなすには、半年~1年ほどの学習時間が必要になるでしょう。Drupalの資格のようなものは存在していませんが、資格があるとすれば、使いこなすのは大学4年時点~大学院に入学して半年ぐらいに学習する内容になると想定しています。

Drupal

 

英語が出来ないとダメ

Drupalの日本語情報は限定的なので、ある程度の英語ができないとお話になりません。Wordpressのように日本語ユーザーが多い訳ではないので、トラブル対処はほとんど英語で検索します。英語で情報を検索して、英語で状況を把握する必要があります。

Drupalの場合には、多言語化を備えているので、デフォルトの英語から日本語をインストールして使う事になります。ただ、英語のまま使った方がトラブルなどを把握できて便利なので、英語のまま使う事を想定してもやはりそれなりの英語力は必要になるでしょう。

学習時間が非常に長い

Wordpressが簡単に扱えるのに対して、Drupalでそれ以上の機能を実現しようとした場合には、長期間の学習時間がかかってしまう事になります。Drupalに必修であるViewsモジュールであったり、Feedsモジュールなど、大型の必修モジュールを1つ使いこなすだけで1週間以上、場合によっては1ヶ月も時間がかかる事があり、学習コストは非常に高いと言えるでしょう。

誰かが教えてくれるか?と言えば、ユーチューブにアップロードされた使い方動画が役に立つ事が多いです。自分がやりたい事を実現する為には、あまりに多くの事を学習しなければいけないので、プログラマーの人では、プログラムを書いた方が早いのでは?と思う人もいるようです。

学習者が少ないので独学

Drupalは、日本人の学習者が少ないので、基本的には独学になってしまいます。独学だと、学習速度も非常に非効率的になって、学習できる範囲も狭いものになってしまいます。多くの人と情報交換しながら学習するのが他のCMSに比較すると難しいという事があります。それでも利用者が多いのは、学習を終えて使いこなせるようになると、かなり強力なツールとして機能するからです。

独学で何よりも役立つのは、ユーチューブにアップロードされた動画(ほとんど英語)です。ユーチューブの動画を見ながら学習を進める事によって、効率的にDrupalの学習を進める事ができます。しかし、ユーチューブでボランティアがアップロードしている動画の量にも限界があり、全てを動画で学習する事は困難なので、実用的に使いこなすまでには、やはり学習時間がそれなりにかかってしまう事を覚悟しなくてはいけません。

モジュールがとにかく多い

Drupalには1万を超えるモジュールがあって、ブログ以上のサイトを構築しようとすると、モジュールテストだけで莫大な時間がかかってしまう事になります。本当にうんざりするほど時間がかかるので、多くの人は、Drupalを使うのは面倒だと思ってやめてしまいます。

モジュールには、様々なバグがある場合があり、パッチをあてたり、devバージョンを使うなど、モジュールを確認して使う必要があります。また、バージョンアップなども頻繁にあり、その都度、テストを行って適用する必要があります。

それでもDrupalを使う理由

Drupalを多くのユーザーが今でも利用しているのは、その難易度が高いにしても、代替とするものが存在していないからです。Drupal自体は、使うのが非常にメンドクサイものではありますが、それの代替となるものがない限りは、Drupalを使い続けるしかありません。そして、Drupal自体が発展しているので、それを超えるものを出そうとするのは、簡単には行かないという事です。

Wordpressでは、サイトをサクサク作ることができますが、出来る事に限界があるので、高度な事をやろうと思った時に新規プラグインの作成を行うなどの作業が必要になってしまい、コストがかかってしまいます。Drupalでは、場合によってカスタマイズが非常に柔軟な面があり、新規プラグイン作成よりもコストを安く抑える事ができる場合もあります。

大量のコンテンツを扱う

ワードプレスは、基本的な設計が『自分でコンテンツを書く』と言う事を基本にしています。最初にブログサイトから派生しているので、自分でコンテンツを書くという事は、書けるコンテンツの量に限界があります。Drupalの場合には、Feedsモジュールなどを使う事で、コンテンツをインポートしたり、大規模なコンテンツを扱うような設計になっています。この場合には、自分でコンテンツを書くのとは違って、Viewsで並べ替えたり、取りだしたい情報のみを切りとったりと、より機械的な操作を行う事が出来るようになっています。

Viewsを使えば、データベースに格納した情報を好きなものだけを簡単に取りだして、表示する事が可能になっています。

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