はてなが小規模サービスを終了へ

  • 1 September 2012
  • のぶやん

株式会社はてなの8月31日の発表では「はてなOne」「はてなまとめ(仮)」「はてなハイク2(仮称)」「はてなリング」を10月1日に終了するという事です。これと同時に、試験的に提供してきていた「16x16」「はてなSNS」など8つのラボサービスも終了となるという事です。

私は、はてなのサービスと言えば、「はてな人力検索」と「はてなブックマーク」ぐらいしか知らないのですが、2007年頃からどちらもほとんど使わなくなりました。SNSの流行が一般化して、無料ブログが使われなくなった頃から、はてなのサービスも流行しなくなってきたと言えるでしょう。

はてな人力検索の過疎化

はてな人力検索は、2011年5月30日にリニューアルしたのですが、リニューアル後にますます見づらくなりました。現在では、投稿数も1日20-30件ほどで、どこかのローカルサービスの程度でしかなくなっています。現在では、Googleの精度が以前よりも上がった事、NAVERまとめのようなサービスが展開された事で人力検索というものが既に過去のものとなりました。

はてなブックマークの過疎化

はてなブックマークは、乱立するブログサービスから流行のブログを取り上げてくるようなサービスだったのですが、既に過疎化してきています。同じようなブログ(特に2ちゃんねるのまとめブログ)しかランクインされないようになっており、こちらも相当に過疎化してしまったと言えるでしょう。それでも、そこそこのアクセスは集められるかもしれませんが、大きな収益は期待できない分野となっています。

2011年11月に新「はてなブログ」展開

2011年11月に出された「はてなブログ」は、非常にシンプルに作られていてサクサク動くので、ブログサービスとしては優秀だと思いました。ユーザー本位のサービスを提供したいはてなの意図が見て取れるサービスに仕上がっていたと思います。はてなと言えば、従来はコンピューターに強い人が中心となって使ってきたサービスでしたが、一般の人たちにも使えるサービスを提供したいという意図があっての事でしょう。

現在、爆発的に流行しているサービスの多くは、Twitterにしても、Facebookにしても、Mixiにしても、かなりシンプルに作られてきています。一般の人にも感覚で分かるサービスにする事が多くの人に支持される条件となりつつあるのです。複雑なサービスであればあるほど、参加者が限定されるので、サービス流行に繋がりづらいという点をはてなも理解しているのでしょう。

それでも「ブログビジネスのモデル」は古い

ユーザーがブログを書いてくれて、そこに広告を掲載していれば儲かるという「ブログビジネスモデル」は、既に過去のものになりつつあります。例えば、2010年3月末に「ドリコムブログ」(会員数23万人)が終了したように、ブログというものが利益を生む時代ではなくなってきたという事です。ユーザーが更新しているうちは良いのですが、放置ブログばかりが増えると維持管理だけが大変になるからです。

ライブドアのブログモデル

ライブドア社(現NHN Japan子会社)のブログモデルとしては、まとめブログのようなアクセスが億単位で集めるブログを囲い込んだり、奨励金制度でアクセスが集まりそうなブログを囲い込む形に変わってきています。一般ブログでは数百アクセスがせいぜいで広告を掲載してもあまり儲からないですが、1日数十万PV集まるスーパーブログになると、Google Adsenseなどの掲載で月額数百万の利益を期待できます。

ブログを囲い込むメリットはそれだけではなくて、Livedoorのポータルサイトとの連携も期待する事ができます。Livedoorのポータルサイトでブログ情報などを「タダ」で使えて人を集められれば、一石二鳥です。似たような動きとしては、楽天系のInfoseekも、楽天ソーシャルニュースをリリースして、こちらの方から情報を取り込む動きを強めています。

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