良質コンテンツサイトを奪い合う状況

  • 27 September 2012
  • のぶやん

リーマンショックを前後して、半導体などの市場価格が急速に下落した結果、パソコンなど「ハードの価格」が大幅下落を起こしました。従来は20万円ほどで売られていたノートPCは、現在は5万円を切る価格のものまで普通に売られています。家電メーカーなどが苦境に立たされているのは、このようなハード面の価格が数年で急速に下落した結果と言えます。そして、ハードが下落した分だけソフトに比重が移ってきました。

・活況のソフト産業

何故、ハード価格が下落するとソフトに比重が移るかと言えば、ハードの価格下落によって容量が増大すると、クラウド化などが容易になるからです。今では、レンタルサーバーも100Gを1ヶ月1500円で借りることが出来るので、どんどんアクセスを集める事ができれば、大きく利益を出すことができます。例えば、ゲーム企業のGreeやモバゲーなどが好調であるのも、ハード面のコストが十分に低いので、利益が出しやすいからと言えるでしょう。

消え行く小規模サイト

・飽和している日本市場でアクセス奪い合い

既に日本人のほとんどの人が、毎日のようにデスクトップPCであったり、スマートフォンを使ってウェブサイトにアクセスしています。日本人の人口というのは、1億2千万人で、日本語の話者も同程度とされていますので、これ以上の市場がどんどん上昇する事は考えにくいでしょう。つまり、全体が上昇するのではなくて、アクセスの奪い合いが加熱します。小規模サイトは、ますますアクセスを奪われる事になるでしょう。

・飛躍的に増大しているハード容量

個人でブログなどを使ってアクセスを集められた「ウェブ2.0」の時代は、コンテンツを大量に保有する大規模サイトによって消えていくかもしれません。パソコンの容量がテラ単位になってきている現状では、既にテラ単位のサーバーを埋めるだけのコンテンツを用意した勝負になっていくからです。個人ブログなどでは、テラ単位を埋めるのは、ほぼ不可能であると考えられます。

NanapiがYahooと提携

アメリカでコンテンツファームと呼ばれて、質の低いコンテンツを量産する事が問題視された次期がありました。しかし、コンテンツファームと呼ばれる仕組みは、それを乗り越えて発展してきて、現在ではコンテンツファームは「ユーザーに価値を提供するもの」としての認識が広まりつつあります。日本でライフ系コンテンツの代表格となったNanapiがYahooと提携して、Yahooの一部のページにNanapiのコンテンツが表示されるようになったようです。

・Google Adsenseの事例になっていたNanapi

Nanapiと言えば、先日Google Adsenseの「成功事例」として掲載されていましたが、Yahooインテレストマッチをやめて、Google Adsenseに統一していたのでした。しかしながら、Yahooの側とも提携を進めていたのですね。つまり、NanapiはYahooの側でもGoogle Adsenseの側でもなかったという訳ですね。Google側とも広告を通して良い関係を築いて、Yahoo側とも提携していたなんて、素晴らしいですね。

・整理された情報サイトが人気に

Nanapiの特徴としては、沢山の情報を上手にカテゴライズしているので、リピーターになって貰える可能性が高いという事でしょう。今までのサイトと言えば、ブログサイトのように読みきり中心だったので、リピーターになって貰うには断続的に更新を続ける必要性がありました。しかし、Nanapiの場合には、ずっと使えるような情報を資産として保有する形をとっています。今後は、そのように「使えるマニュアルサイト」は、更に増えていく事でしょう。

NAVERまとめのプチリニューアル

・写真など情報取り込み口の拡大

NAVERまとめがプチリニューアルしました。写真の取り込み口が提携によって増加したので、食べログなど沢山のサイトから整理された情報を取り出せるようになりました。提携というのは、勝手に写真を使っているのとは違って、写真を使う許可を得ているものなのでNAVER側としても安心して写真を提供する事ができます。誰かも文句を言われる可能性は非常に低いので、事業を安定させる上でも有益でしょう。また、ユーザーから見ても沢山の整理された写真で「まとめ」を作るのが簡単になりました。

・ウェブコンテンツの時代

ウェブサイトのインターフェイスが急速に発展してきて、書籍を読むようにウェブサイトを読める時代が近づいてきています。従来であれば、書籍で1000円も2000円も出して購入しなければいけなかった情報は、ウェブサイトで無料で手に入る事も多くなっています。また、写真、動画などを使った情報量が多くて、役に立つ情報も増えてきています。

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