Googleによる情報の「受動性」とTwitterなどの拡散による「能動性」

  • 31 May 2013
  • のぶやん

インターネットというものは、誰もが情報を発信できる場所として機能していますが、それが必ずしも誰かに読まれるという訳ではありません。発信される情報の大半は、ほとんど読まれないで終わってしまう情報でしょう。

多くの人の目に触れない情報の中には、非常に役立つ情報が含まれていますが、誰もその情報を発見できなければ、世の中に存在しないのと同じです。

Google検索表示は受け身

多くの人が必要としている文章をしっかりと書けば、Googleの検索エンジンに拾って貰えるなんて、今になって信じている人は誰もいないでしょう。皆が必要な文章を書いたとしても、Googleの検索エンジンは全く拾ってはくれないのです。Googleの検索エンジンの上位に表示されるには、タイトルにキーワードを含めていったり、文章の量を増やしたりするというテクニックを使った方が圧倒的に有利になります。そうした行動を行った上で、Googleの上位に表示されるのを待ったり、表示される為の工作を行ったりするのです。(*例えば、このブログのキーワードに「NAVERまとめ」を大量に入れてみたりというようにです)

Googleの検索エンジンに表示させるのは、完全な受身という訳ではないのですが、その検索結果に表示されるか否かというのは、コンテンツ製作者に全く権限はありません。あくまでGoogleで設定された検索エンジンのシステムの上で検索の上位に表示されるかどうかが決まってくるという事です。この状況では、Googleが良いか悪いか判断して決めるので、Googleに無視されたら終わりという事が発生します。

NAVERまとめで埋もれる文章

NAVERまとめでいかに優れたコンテンツを作成したとしても、それが爆発的にヒットしなければ、ウェブ上で「単なるゴミ」となり、100PV-1000PVで終わってしまうような事が良くあります。それに気がついたNAVERまとめは、ある程度の品質のまとめであれば、注目まとめに入れて、少なくとも人々が見られるようにする形をとりました。それによって、見る価値があるとされるまとめは、数万PV-十数万PVほど集める事ができるようになりました。しかしながら、NAVERまとめでアップロードされる多くのまとめは、ほとんどが1000PV以下にとどまってしまって、そのまま忘れ去られます。

Nanapiの埋もれる文章

Nanapiでは、数万-10万ほどの文章がアップロードされていますが、その多くは埋もれてしまっていて、私たちが目にする事はありません。私たちがNanapiで目にするのは、表面のアクセスが多い記事ぐらいのものであり、いかに「良質な記事がある」、もしくは「自分に必要な記事がある」としても、それを見つけるのが不可能なのです。結果として、Nanapiにアップロードされた多くのものは、蓄積されながらも、その存在を忘れ去られてしまいます。

NAVERまとめにおけるコンテンツの再発掘

NAVERまとめでは、最近になって「コンテンツの再発掘」を行うようになってきました。これは、良質なコンテンツを再表示する事によって、新しく注目を集めなおそうという試みです。しかしながら、NAVERまとめのカテゴリ制が有効に機能していない為なのか、コンテンツの再発掘では、それほどPV数が伸びているとは思えません。

良い情報は、自分から拡散すべき?

Googleに依存した受け身の方法では、いかに良いコンテンツを製作したとしても誰も見てくれない事は明らかになってきました。Nanapiのように大量にコンテンツを製作して、Googleが良いコンテンツと認めてくれるまで2-3年待ちましょうというビジネスも悪くはないのですが、それではスピード感がなさすぎて、時事性のあるコンテンツは全て老朽化してしまっているかもしれません。

良い情報を作ったのであれば、その情報が新鮮なうちに多くの人に見て貰う必要性があり、その手段が今まで確立されてこなかったという問題点があります。結果として、情報は新聞社であったり、テレビなどのメディアが一方的に報道して、それを信じるという事しかなかったり、Yahoo! JAPANなどの大手メディアを毎日見続けるというような行動になってしまっていました。

Twitterにおけるコンテンツ再発掘

Twitterで過去のコンテンツを流すと、新しく注目されてヒットするという事も良くあります。以前に流したけれどそれほどヒットしなかったコンテンツであっても、Twitterで継続的に流すことによってヒットさせるという方法があります。また、GoogleでもTwitterやFacebookなどソーシャルを使っているとされていますので、過去のコンテンツを流すことによって、Googleに取り込まれ易くなるというメリットが発生します。

Googleの検索エンジンでは、Twitterのつぶやきを検知して、Twitterでつぶやかれたものがリンクとして認識されて上位表示されるという事が起こっています。逆に言えば、Twitterなどで話題にならないとリンク数が少ないとみなされて、Googleの検索エンジンでも上位に表示されないという事態も発生します。

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