優秀なプログラマーは人を雇わないか?
「なぜ優秀なプログラマは人を雇わないか」という記事を読んで思ったのですが、確かに「優秀なプログラマー」であれば、人を雇わない方がいいという合理的な理由が書かれた記事で納得しました。会社を大きくするためには、経営者である必要があるので、プログラマーである必要はありません。プログラマーが人を雇うと、雇ったところで取った仕事を投げるだけ(要は社内に下請け人材を抱えるだけ)なので、自分で仕事をした方が早いと言う合理的な理由でした。
日本でもフリーのプログラマー(1人社長はフリーのプログラマーと同じとして)でやっている人は沢山いるのですが、彼らは受注する案件がないと即座に生活に困ってしまうので、企業の中に入って働いてみたり、在宅で働いてみたりと、様々な働き方をしています。派遣会社に登録したりして働いている働き方もあって、派遣会社から派遣されて1社のみで働いているのをフリーランスと呼ぶのかどうかも微妙なところではあります。いずれにしても、1人で出来る仕事は限られるので、お金が流通する外部との関わりというのが非常に重要です。
プログラマーという職業事態は、技術屋という職業である為に、人を雇う経営者と別に考えた方がいいのではないかと思います。経営者として技術への理解は必要で、技術屋さんにアシスタントも必要になるかもしれませんが、技術屋としてプロフェッショナルを目指そうとすれば、それは人を雇う必要はないのかもしれません。
労働力に依存するプログラマー
プログラマーで下請けのようにプロダクツを自分で保有しないで他人に渡してしまうような場合には、給与がいくら高かったからと言って、労働力の提供で稼いでいる事になります。プログラマーと言うのは、高度な労働力で稼ぐので、飲食店のアルバイトなどと比較して給与水準が非常に高い訳ですけど、労働力に依存しているので、自分が働かないとたちまち食べられなくなる危険性があります。そういった状況を脱する為には、自らのプロダクツを保有して、多くの個人・企業に使って貰う必要があります。
プログラマーとして人を雇う為には、ウェブサイトであれ、ソフトウェアであれ、「多くの人が継続的に利用する」プロダクツを保有して、それを中核にして「自分の食べていける以上の収入」をあげていく事が必要になるでしょう。そうしたプロダクツにおいて、月収が150万円を超えてくれば、事務所+アルバイトぐらい余裕で雇用できるようになります。つまり、プロダクツの生産を行うというよりは、マーケティング・管理業務を行う事が重要になるという事です。
労働力の依存からの脱却
プログラマーなどで労働力依存の生活をしていたのでは、気力・体力があって健康なうちはいいのですけど、年齢を重ねるに従って厳しいものが出てくるという事は明らかです。仕事をする相手だって、年下の人が増えてきて、そういった人に頭を下げないといけない事も多くなってくるでしょう。セルフ・ブランディングをする為にTwitterやFacebookなどで自分たちでマーケティングをする人が多くなっています。Twitterなどで万単位のフォロワーを抱えると、人脈がそれほど無くても仕事が受注できるという事ができるようになってきます。
労働力から脱却する為には、何らかの生産されるプロダクツと、それを広めるマーケティング手法が重要になりますが、プロダクツを他人の為に作っていたのでは、いつまでたっても労働力から脱却する事ができません。そこで多くの人は書籍などで今までのノウハウなどを出版したりして、それをマーケティングしますが、書籍と言うのは継続的な収益になる事は少なくて、いわゆる映画、アニメなどと同じで一回出せば確かに信用や実績にはなりますけど、出し続けなければいけないというのは同じです。
技術力で勝負できない
優秀なプログラマーと言うのは、技術力が高いプログラマーの事を言う訳ですけど、技術力がいかに高いプログラマーであったとしても、3年-5年もすると技術というものが古いものになってしまいます。今までの技術が簡易な技術に置き換わっていって、新しい技術を習得しなければ、同じ事をしていたのでは、全くお金にならなくなってしまいます。
技術力だけで勝負しようとするプログラマーの場合には、技術をどんどん向上しなければ、自分自身が使い物にならなくなってしまいます。いくら優秀なプログラマーであったとしても、新しい技術とか、新しい人材に代替されてしまいます。会社の中にいてもプログラマーと言うのは厳しいものですけど、フリーランスになってもプログラマーと言うものは非常に厳しいものがあるでしょう。
仕事を受注する時の注意点
フリーランスで仕事をする時に注意したいのは、自分の実力と余剰資金がなければ、独立してから大変になるという事です。実力というのは、フリーランスになって最低限の生活していくだけのお金を取ってこれるかという事です。月の収入が20万円を下回るようになってしまいますと、自分の生活自体が成立しない事になってしまって、精神的に余裕がなくなると悪循環に陥る危険性があります。また、仕事がなくなった時の為に余剰資金も必要になるでしょう。
フリーランスの場合には、お金を支払わない個人・法人があるので、前払いにするか、半額の手付金を貰っておく必要があるでしょう。また、メールで金額を記入するか、契約書を作成します。簡単な作業において、お金が前払いで支払われた場合には、契約書を必要としない場合もあるでしょうが、作業が複雑なものになればなるほど、契約書を交わす必要が出てきます。
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