求めらえるHD(ハードディスク)を埋めていくという作業

  • 25 November 2015
  • のぶやん

シャープが経営危機に陥ったのは、液晶ディスプレーが全く儲からなくなったからだと言われています。現在、パソコンの新品で普通に使うサイズの液晶21インチから23インチ程度のモニターであれば、15000円もあれば送料込みで手に入ってしまいます。私が購入したI-O DATA ディスプレイ モニター DIOS-MF271XDB 27型/フルHD/14ms/HDMI端子付だって、25000円(送料込み)でした。これだとメーカーの利益なんてほとんど出ない状況で、液晶は「利益が全くでない事業」になってしまいました。

データセンターの貸し出しビジネス

Googleであったり、アマゾン、Apple社などは、米国内や欧州などに巨大データセンターを保有していて、倉庫のような建物の中にパソコンがどこまでも並んだだけの施設の中には、世界中から収集されたデーターが収納されています。データセンターは、会社の最も重要な核心設備の1つであり、Google社は一般人の立ち入りや見学も認めておらず、入るのに厳重なセキュリティを通過する必要があるという事です。

アマゾンの場合には、もともと商品を販売するサイトをビジネスの主力としていましたが、現在のアマゾンの利益は商品を売る事で生み出されているのではなくて、データセンターを世界中の顧客に貸し出すことによって生まれています。Google, Amazon, Appleなどの巨大IT企業に共通して言える事は、巨大なデータセンターを世界中の顧客に貸し出す「クラウドのビジネス」で大儲けしているという事です。Google社は、1年に1000億円以上のお金をデータセンターにつぎ込んでいて、他社が容易に真似する事ができないレベルとなっています。

パソコンなどが安価になったのも、このようなデータセンターの需要が増えた事により、個人がPCを購入する以上にデータセンターに置かれるPCが急増して部品の価格が下落したと言う事も影響している事でしょう。もっと簡単に言ってしまえば、個人・企業などは、クラウドサービスを使っている以上、このようなデータセンターに設置されたコンピューターを維持する為にお金を支払っているという事でもあります。


写真はここから引用

あらゆる情報のデータへの格納

現在では、私たちが普段やりとりするメール、LINEから、商品の購入履歴、そしてコンビニで買い物したものに至るまで、あらゆるものがデータセンターの記録に残るようになっています。また、イベントが開催されたり、大学の講義などもYoutubeに動画としてアップロードされるようになっています。そのデーター量というのは、時間とともに増えていくので無限に作り出されるものです。

顧客の情報であれ、顧客が作り出す情報であれ、ビジネスで勝ち残る為には、クラウド上に価値のある情報をどれぐらい保有しているかという事が非常に重要になる時代になってきました。個人も企業もスマートフォンなどの端末を使ってクラウドにアクセスして情報を取得・もしくは情報を提供するようになっているので、そこに関わっていない企業がビジネスをやりづらくなってきたのです。情報を流す・人の目に触れさせるも、とにかく情報が集まる仕組みを作る必要があります。

安価で大量に価値あるデーターを作る

安価で大量に価値のあるデーターを作り出すことが求められる時代になってきました。それは、まるで産業革命時代における工場の労働者たちが働いているのと同じように、私たちは日頃からデーター作成作業に従事するようになっているのかもしれません。本屋さんで本はどんどん売れなくなるし、テレビはどんどん見られなくなってきました。それは、本もデーターもデジタル化してきたからです。デジタル化に対応できた企業・個人のみが生き残って、その他が奴隷のような扱いになる日も遠くはないかもしれません。

安価で大量に価値あるデーターを保有するには、どうすればいいかを個人・組織ともに考えて行かないといけないんだろうなと思います。

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