クラウドワークスが大赤字に見るインターネットの低賃金搾取モデル

  • 5 October 2016
  • WEB情報屋

搾取に敏感であれば、ニートになる人もいるでしょう。実際にPhaさんのように『スーパーニート』と呼ばれる人もいて、京都大学を出てニートというネタを活用して『働かなくても食べていけます』と言っている人もいます。

クラウドワークスが赤字に苦しむ実態

クラウドワークスは、2012年3月にクローズドβ版のサービスを開始して、2014年12月12日にマザーズに上場するという僅か2年で赤字企業が上場するという凄いスピード上場を果たしています。しかしながら、業績がその後も良くなくて、2015年9月期は売上8.1億円に対して営業経費が14.3億円かかり、営業利益は▲6.2億円となっており、投資家のカネを食いつぶしている状況で、集めた金を別事業に使った方が稼げるのかとさえ言われています。

クラウドワークスの赤字が拡大した背景には、新規に登録した会員の稼働が伸び悩む中、人件費の増加が響き赤字幅が拡大したという事です。簡単に言ってしまえば、登録者は100万人もいるんだけど、そのうち稼働している人がほとんどいないというのです。何故、稼働率が悪いかと言えば、投げられてくる案件が『ブラック案件』ばかりだからです。

クラウドワークスで月額20万円稼ぐ人が111人

クラウドワークスというのは、上場企業として『インターネットで稼ぐ』という最先端ではあるのですが、その最先端でまともに稼いでる人が僅か111人というのは衝撃です。売上高が8億11百万円(2015年9月期)と発表されており、従業員100人を養う事ができずに大幅に赤字となっています。上場時に1500円~2000円を付けた株価は、500円を割り込むところでウロウロしていましたが、ドイツ銀行からの『新株予約権による最大30億円の条件付き資金調達』などが発表された事もあって、株価は少し戻して1000円付近(2016年9月)となっています。

働き手の側からすると、稼げないクラウドワークスで頑張るよりも、稼げそうなところで頑張った方が良いという事でしょう。ライターの仕事をするにしても、クラウドワークスよりも条件が良い所は沢山あります。中間マージンを取らないで、直接の募集をしている会社も沢山あります。

システム手数料は単なる搾取

クラウドワークスでは、報酬が10万円の人から2万円をシステム手数料として徴収します。一般的な派遣会社よりも『安く人材が使える』というのは良い事ではありますが、これだけ早期に上場を果たして資金調達を行ったのだから『システム手数料なんて取らなければいいのに』と思います。システム手数料を取らずに、その分だけ働いてくれた人に還元すればいいんですよね。そうしないと、ただでさえ働いている人が安く受注しているのに、そこから搾り取るというのは無理があります。

ヤフージャパンがシステム手数料を完全に無料化したのは、流通を促して店舗側にも、顧客側にもメリットを与える為でした。ヤフージャパンの流れというのは、インターネット業界の共通認識になりつつあるので、最初からシステム手数料を取らず、広告の方で儲けるなど、別の利益を模索した方が良かったのではないかと思うのです。

クラウドワークスとNAVERまとめの決定的違い

クラウドワークスとNAVERまとめの決定的な違いと言えば、クラウドワークスで書いた記事は誰かのものになってしまいますが、NAVERまとめで書いた記事は自分のものと主張できるという点です。少なくとも、クラウドワークスで記事を書いても1回の報酬でオシマイですが、NAVERまとめで記事を書いた場合には、継続的に報酬が得られるという期待感を持てます。言い換えれば、クラウドワークスというのは、『激安の単純労働』であるのに対して、NAVERまとめというのは『激安の単純労働+微量の資産』と言える事も出来るのです。

単なる労働者として稼ぐのであれば、クラウドワークス以外にも沢山の選択肢があり、コンビニでアルバイトをしたりする方が簡単に稼げます。いくら自宅で稼げるからと言って、クラウドワークスのライターとして苦労して数百円ずつ稼ぎだすのはわりにあいません。

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