ビジネスにスピードが重要でメールが消失するかも
中国人の友達と食事する機会があって、現在の中国のビジネスの様子を聴いたのですけど、それで驚いた事に中国の企業では多くがメールなんて使っていないそうです。一応、メールアドレスは用意されているそうなんですけど、ほとんどの要件をインスタントメッセンジャーのQQや微信などやりとりするようになっていて、それが普通という事でした。なんと文章のやりとりまでQQや微信で行うという事でした。
こういったメールを代替する仕組みとしてのインスタントメッセンジャーQQや微信ですが、そのQQや微信を開発している会社であるテンセント社の時価総額が香港市場で10兆円を超えていて、世界でも50位に入るような超巨大企業に成長してしまっています。
メール不要になる中国企業
確かに中国のドラマなどにおいては、インスタントメッセンジャーQQや微信でやりとりする場面も多く見ましたが、本当に中国における意思疎通のすべてがメールを使用していないという事に驚きました。メールよりも素早く意思疎通ができるので、効率が良いのだという事です。全てにおいてスピードが命と考えられていて、製品の見積もりを1日で提出したりするなど、個人の権限において仕事をサクサク処理したものが勝ちというのが中国の特徴のようです。
日本の企業では、今でもメールを主体に使っている企業が多くて、これは機密情報が漏れるのを防ぐという狙いもありましょう。しかし、中国の多くの企業では、機密情報が組織に属するものよりも個人に属するものと考えられていて(知り合いには機密も教えてしまう)、QQや微信などを利用してやりとりを行う事にもほとんど抵抗がないようです。
日本の仕事スピードは遅い
日本では、仕事のスピードが遅いとされています。見積もりに1週間もかかって完璧なものを仕上げるよりも、2日で中途半端でもいいので形になるものを仕上げた方が顧客が喜ぶ場合が多いという事です。顧客にとって、回答のスピードというものが非常に重視されるようになってきていて、「即効性」が求められるようになったのは、LINEなどの流行に見ても明らかです。
アマゾンや楽天が翌日配達を実現させているように、流通の分野、通信の分野においてどんどん世界の距離が縮まってきました。それに従って、人々が消費のスピードを速めているのですが、逆にサービス提供者である日本企業の多くが海外企業よりも展開が遅くなりがちになってしまっています。この要因は、職場などにおいてパソコンの使い方が限定されている事であったり、仕事効率があがっていない事などが関係している可能性もあります。
その場で情報が得られるか
情報の閲覧端末がパソコンからスマートフォンに変わった事によって、情報がその場で得られるようになりました。スマートフォンであれば、その場で携帯端末から情報を探すのに非常に便利で、渋谷にいながらお店情報などを見る事ができます。また、地図などを表示しながら移動をするというのが今では当たり前のスタイルになっています。その場において情報を得られるということは、非常に大きなメリットです。
メールあんどに比べてLINEなどは、「やりとりが可視化」されていて、その点においてもメールなどよりもやりとりが見やすくて、スピーディという事ができます。ミクシィのメッセージ機能なども、全てLINEと同じチャット形式に変更されて、やりとりが全て見えるようになりました。
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