2015年から2016年にかけて長文SEOが評価されるようになった傾向

  • 4 December 2016
  • のぶやん

NAVERまとめは、2016年になってからアクセス数を急速に落としました。その背景には、WELQのように『リライトを使った長文記事』が評価されるようになったという事があります。ただし、これには問題点も指摘されていて、他の人が書いた内容を集めてリライトしていたという事が実質的には、引用を行わないコピペより酷いという事で炎上しました。

詳細についてはこちらに書いてあるとおりです。
炎上したWELQの要求が8000字の時代!なのに、大学の論文が僅か2万字!大学論文の大半がコピペと書き換えでは?

SEOで評価されるようになった長文

SEOでとにかく長文が評価されるようになったのは、特に最近になってその傾向が強まっています。長い文章は、ユーザーの滞在時間が自然に長くなるので、それで滞在時間を見ているGoogleなどに評価する傾向が多くなった訳です。長文を書くことによって、語彙数などの数も多くなる傾向になっているので、検索エンジンで上位表示される傾向が出てきたという訳です。

このような長文を書くのは、非常にコストがかかる作業であり、コストに見合う作業ではないので、普通はやらない人が多いのです。だからこそ、『しっかりと長文を書いた人は正当に評価されるべきだ』というGoogle社の考え方なのかもしれませんが、残念ながら長文が良いとは限りません。私が『このサイトはいいな』と思ったサイトは、全く上位にも出てこないサイトが沢山あり(自分の運営しているサイトで良質なものほど上に出てこない)、長文であるかどうかという観点は、SEOに有効であってもユーザーにとって有効であるとは限りません。

長文で問題になるパクリ疑惑

WELQなどで問題になったように長文をライターに安価で発注した場合には、その多くがリライトによるものになります。酷い物になると、何らかのツール(いわゆるリライトツール)を使ってリライトして、それを人が軽く見て書き直した程度で公開しているものまでありました。そうなってくると、実質的にリライトではなくて単なるパクリと同じです。コンピューターは、似たような語彙に当てはめて、単に語彙を変更して『出来上がり』という訳ですけど、それはリライトと言わずにパクリと言った方が良いでしょう。WELQ上では、そうしたパクリが沢山あった訳です。

リライトした文章に対して、パクリかどうかを検証するのは、非常に困難と言えるでしょう。パクリかどうか検証するツールがありますけど、そのツールは、同じ部分を色で表示するぐらいの事しかできません。語彙を変更して言った場合には、そうしたツールを使っても同じ部分が一部のみになってくるので、文章が一致率にすると、パクリ以下になってしまってパクリとならないようになっています。もちろん、パクる側としてはそうした事を理解してやる訳ですけど、人間が見た時には、何かおかしいとなる訳です。

大事な事がウェブ上にない

今でも書籍が売れるのは、書籍上にあるけどウェブ上にない情報が沢山あるからです。リライトの行為は、インターネットじょうからリライトしたものになりますが、それは書籍からリライトしたものではないので、内容がどうしても薄くなってしまうのです。専門書などで出版されている内容は、インターネット上にない場合が多くて、それは1つの大きな問題と言えるでしょう。言いかえれば、書籍を出版するような人は、同じ情報をインターネット上に出すべきかもしれませんが、それは実はお金にならない事が分かっています。

検索エンジンでは、ライターが書いた文章というのは、シンプルで専門用語が出てこないと判断して、頻出しない専門用語が数多く出てくるサイトを評価する傾向があるとみられています。こういった傾向を把握したWELQは、ライターに医療用語という『専門用語』を中心に書かせることでSEOで上位を取る事を狙いました。しかし、専門用語を専門家以外が解説している事に違和感を覚えたユーザーからのクレームが相次いで、さらにライティングがコピペだらけで構成されていたことが発覚して炎上して、WELQは停止に追い込まれました。

cakesで稼ぐ時代がやってきた

こうした広告に依存しただけのPVを取るだけの傾向を改めようと、cakes(ケイクス)などは新しい取り組みを始めていて、インターネット上でコンテンツを販売するという取り組みを行っています。こうした取り組みでは、著名にならないと金銭が得られないという事がある半面で、書籍を出版するような人には向いているビジネスと言えるでしょう。本気で稼ごうと思うのであれば、イケダハヤト氏やはあちゅうのような個人のセルフブランディングはありだと思います。しかし、今の現状のウェブでは、Cakesでもセルフブランディングしないと売れないというのは変わりありません。書籍のように本屋さんに行って買うものとは違うからです。

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