DeNAがMERYの掲載も停止へ!激安ライターにリライトさせて『自分だけ儲ければいい』DeNAが大炎上

  • 6 December 2016
  • のぶやん

ガラゲーで飛躍した事によって短期間で東証一部上場となったDeNAは、スマートフォンに対応が遅れた事で、業績の伸びがストップしてしまいました。そこで、大した手間がかからずに利益を出せそうな分野である超激安ライターにリライトを外注して、それでSEO対策を施した文章をインターネット上に大量におく事で広告料を稼ぎだそうと考えました。ライターから搾取するばかりではなくて、原文を書いた人の引用もなしに原文そのままリライトしたりして、自分たちだけ儲けようとするビジネスモデルで大炎上しました。

DeNAに見られなかったのは、売り上げ・利益の上で大企業に成長して、一部上場企業になったにも関わらず、他人の事を軽んじて、『自分たちだけが儲けられればいい』と考えてしまった事です。会社というものは、社会全体にとって有益なビジネスを生み出さないと、ずっと生き残っていく事は出来ないでしょう。自社の努力なしに他人から搾取してぼろ儲けしようとしていたDeNAが炎上したのは当然であったと言えるでしょう。

激安で外注されたライターがDeNAの事をどのように考えるかであったり、DeNAに文章をパクられた人がDeNAに対してどのようなイメージを持つかを良く考えてビジネスしてほしいです。大きな企業になればなるほど、周囲の人たちにどんなメリットをもたらすかというのは、非常に重要でしょう。文章の引用して相手にもアクセスがいくようにしたり、金銭を分配するなどして利益配分に努めたりという企業努力が必要でしょう。『自分だけ儲けたい』という考え方では、評判良い企業にはなれないでしょう。

DeNAが休止した10サイト

・WELQ(ウェルク):医療
・iemo(イエモ):インテリア
・FindTravel(ファインドトラベル):旅行関連
・cuta(キュータ):出産・子育て
・UpIn(アップイン):マネー
・CAFY(カフィ):料理
・JOOY(ジョーイ):メンズファッション等
・GOIN(ゴーイン):自動車
・PUUL(プウル):マンガ
・アニメ ・MERY(メリー):女性向けファッション等

激安で外注していたDeNA

DeNAがキュレーションサイトで行ったのは、自社でユーザーを抱えずに『クラウドワークス』であったり、『ランサーズ』など、自社と全く関係がない個人に対して、オンラインを通じて激安で外注するというものでした。自社が全く関与しない事で、ほとんど原文と同じようなリライトコンテンツなどの責任をライターに押し付けて、安価に大量の記事を仕上げる事でGoogleの検索エンジンの上位を独占して稼ぐというモデルを構築しようとしていました。

いつでも切れる外注に1文字1円以下という激安で発注をかけて記事を完成させ荒稼ぎしようというモデルは、DeNAにとって稼ぎやすい方法でしたが、受注側のライターにとって全く何もメリットがないという大きな問題を抱えていました。『ライターなど単なる使い捨てだから』という事で大量に書かせていたのですが、その使い捨てのライター達が提出してきた文章のほとんどは、やはり使い捨てレベルの

ユーザーを抱えるコストは大きい

NAVERまとめのようにユーザーを参加させて、インセンティブを配布するようなシステムを構築すると、アクセス管理などでシステム維持費に大きなお金がかかって黒字までに長期の時間がかかってしまいます。NAVERまとめがこれだけ多くのアクセスを集めているのに他社が容易に真似できないのは、NAVERまとめのモデルに非常に大きな手間がかかるので『あまり儲かるように見えない』からです。

実際、NAVERまとめでは、ユーザーのPVをサーバー上で非常に慎重に管理する必要性が求められますし、毎月のようにインセンティブを振り込むという作業(当初は手動で行っていたという事です)まで発生する事になります。ユーザーを管理するサイトを立ち上げて、実際にPVに応じてインセンティブを配分するようにするのは、ユーザー側から見るとやる気のでるサービスである一方で、運営側からすると負担の大きいサービスであると言えるでしょう。しかし、ゲームを運営・管理する事ができるノウハウがあるDeNAが出来ないビジネスモデルとは思えません。やはり、そこには『利益が出るかどうかわからない』という難点があるものと思われます。

外注で質を確保できない

DeNAのように外注して外部の激安ライターに文章を書かせた場合には、『文字数を稼げればいい』と思ってしまうので、誰も真面目に書こうとはしません。1文字1円以下の激安単価では、文章はオリジナルの非常に乏しい『リライトツール』などを使った書き直し文章になり、下手をすれば本文がそのままという事もあり得ない訳ではないでしょう。1文字1円などという外注では、要求をいくら多くしても、書く側は『いかに手を抜くか』ばかりを考えてしまうでしょう。

NAVERまとめのインセンティブのようなシステムであれば、ユーザー側が『自分のアカウントで良い文章を書いて、多くの人に見てほしい』という動機づけになります。NAVERまとめ上にあるアカウントが自分のものであり、記事が自分のものであるという認識があるので、長期的にいかに記事を育てるかであったり、長期的にいかにアカウントを育てるかという事を考えるようになり、全く違った視点でサービスを見るようになります。そして、多くのユーザーがそのようにサービスに関与する事こそがNAVERまとめを支える最大の原動力となり、巨大サービスに成長しました。

記事を激安で買い取るモデル

DeNAの考えたモデルというのは、自社でユーザーを抱えず、外部ライターを1回きりで使い捨て、公開された記事の権利だけ100%頂いてぼろ儲けするという方法でした。DeNAが発明した技術という訳ではなくて、Nanapiであったり、iemo、MERYなどのサイトで盛んに行われていた事をDeNAがiemoとMERYを買収した後に本格的に乗り出していったビジネスでした。

ほとんど原文と同じような文章である事に対して、外部ライターにすべて責任があると文章で責任を押し付けたところで、DeNAなど外注して掲載した側が責任逃れする事は出来ないでしょう。外注側が記事の書き方を指導している訳ですし、何よりもライターが責任を負えるほどの金額を受け取っていないからです。外部のライターにどのように指導しようとしても、結局のところは支払った金額レベルの文章(=リライトとコピペ文章)しか完成しないからです。

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