DeNAのWELQが示した激安ライターでアクセスを集めるインターネット社会の闇

  • 7 December 2016
  • WEB情報屋

DeNAが『キュレーションメディア』を自称していた医療情報を扱っていたWLEQがインターネット上で炎上騒ぎになり、DeNAが運営してきたキュレーションメディアと称するジャンル別の10サイトのすべてが公開停止に追い込まれる事態となりました。DeNAは、インターネット上などの批判を受けて、『第三者機関を設置して、精査が終わるまで記事公開を停止する』としています。

DeNAが休止した10サイト

・WELQ(ウェルク):医療
・iemo(イエモ):インテリア
・FindTravel(ファインドトラベル):旅行関連
・cuta(キュータ):出産・子育て
・UpIn(アップイン):マネー
・CAFY(カフィ):料理
・JOOY(ジョーイ):メンズファッション等
・GOIN(ゴーイン):自動車
・PUUL(プウル):マンガ
・アニメ ・MERY(メリー):女性向けファッション等

簡単に稼ぐ為の外部ライター

DeNAが炎上したのは、医療系のデマ記事が大量にあったからですが、その原因となっていたのが『外部ライター』の存在でした。外部ライターは、主に『クラウドワークス』であったり、『ランサーズ』などの振興クラウドソーシング企業に外注されていて、Buzzfeedsによると、これらの外注先にわざわざマニュアルを作って指導していたというのです。

やまもといちろう氏のブログでは、これらのライター案件は、2000文字1000円といったような激安である為に、まともに書いたものではなくて、リライトツールなどを使ったのではないかと書かれています。リライトツールとは、手動、もしくは自動でインターネットの文章を書き集めて、プログラムがそれを書き直して『あたかも自分が書いたオリジナル文章であるかのように』見せる機能になっています。

責任をライターに押し付け

DeNAのWELQの文末には、ライター及び利用者に全ての責任を転嫁するような工作が行われていて、DeNAが責任を負わない事を書く記事に書くなど、入念に責任回避をしていました。書く記事の文末には、必ず『当社は、この記事の情報及びこの情報を用いて行う利用者の判断について、正確性、完全性、有益性、特定目的への適合性、その他一切について責任を負うものではありません。この記事の情報を用いて行う行動に関する判断・決定は、利用者ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。』という文章が添えられていたというのです。

DeNAは、大量に文章を量産しておきながら、その書いてある内容に対して完全に責任を逃れながら検索エンジンの上位を独占する事によって、広告料で荒稼ぎしようと考えていました。実際、四半期(3か月)で15億円の売り上げがあったとされていて、この売り上げを更に伸ばす為に更なる記事の量産を行おうと考えていたようです。Buzzfeedsが入手したとされるライターリストには、1500件ものライターリストが記載されていたそうで、膨大に文章を整える為に外部ライターに大量発注を行っていた事実が浮き彫りとなりました。

長文化していくライター文章

Nanpiの時には、記事1本が300円などの激安価格で、800文字ぐらいだった。それがDeNAの場合には、『最近の傾向としてGoogleが長文を重視しているらしい』という事実を発見して、とにかく長文を完成させる事に熱を入れた。この手法は、外部のライターに対してリライト方法を指導して、2000文字1000円ほどで書かせていたという事です。そのリライトの手法は、クックパッドの記事などを適当にコピーして、少し言い直しや語尾などを書き直して量産するという手法でした。

通常であれば、2000文字であれば、どんなに安くしても2000円、普通に書くのであれば、3000円~4000円、専門的な医療分野などになれば、1万円以上の単価でしかライターを集められません。DeNAがこれだけ激安でライターを集められた背景には、原文とほとんど同じリライトであってもOKで、他の記事からパクリを繰り返して、少し言いまわしを変更するだけで公開していたからと考えられます。2000文字で書き上げたパクリあげたものを4本繋げて8000文字にしており、それで合わせたので不自然な部分が出てきていたとみられています。

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