1億総レビュー社会が到来した!その特徴とは?食べログ評価がお店の価値を決める

  • 13 January 2014
  • のぶやん

10年ぐらい前までは、食べログとか、トリップアドバイザーとかいうものがメジャーではなくて、雑誌で紹介されたお店などが「良いお店」という事になっていました。雑誌などで紹介されるお店の多くは、記者が取材に行って良いと思ったり、下手をすればレストランから金を貰って雑誌に掲載されていたようなお店が多かったのです。しかし、現在では「1億総レビュー社会」という時代になっていて、雑誌で紹介されたようなお店が必ずしも良いお店とは限らないという事になっています。

食事

大衆によるレビュー評価の時代

従来の雑誌社の評価基準などというのは、単なるハード面に注目したものがほとんどでした。例えば、奇妙な建築の中に入居した雰囲気の良いレストランであれば、それだけで「楽しくて面白いレストラン」という事で行列ができていたという事もあったりしたのです。しかし、現在の評価基準というのは、ハード+ソフト面(サービス面)に移行してきています。そのソフト面を支える役割を担ってきているのがインターネットのレビューサイトという訳です。

サービス産業というのは、人によって評価が違うので点数化されずらいものとされてきました。レビューサイトでは、完全にインターネットというツールを用いて、専門家でない人がレビューで評価を付けていく形式になっています。知識がない人が評定を付ける問題点(評価が適正か分からない)はありますが、お店に行く前にお店の情報を少しでも多く知る事ができるのは、お店に訪問する客にとってみると重要な事です。

また、お店もお店の評判を少しでも良くして、市場で評価されようと必死にサービスを行うことになります。それに加えて、お店は口コミなどの情報を見て、自分のレストランに不足するサービスを補っていくことで、サービスを向上させる事も可能になるはずです。注目されるお店はますます注目されて、お客がいないお店に誰も来なくなるという二極化がはっきりと出てくる事になりそうです。

基本的な所を押さえるチェーン店展開

牛丼の激安チェーン店であったり、ラーメンチェーン店、格安のファミリーレストランなどが全国に展開される事によって、日本人の外食に対する意識が大きく変わりました。清潔であったり、店員の対応が素晴らしいなどの条件は、「当たり前のこと」とみなされるようになって、それが出来ない店が非常に悪い評価を持たれるようになりました。

現在のお店は、お店を清潔に保つ事であったり、店員の対応が素晴らしかったりする事以上の価値を求められるようになっています。例えば、他のお店で食べられない美味しい料理が食べられたり、注目が集まる看板メニューを置いて宣伝材料にしてみたり、他のお店が提供していないメニューを置くなど、「そのお店に行く理由」というものを考える必要が出てきています。

大手の居酒屋チェーン店が詰まらない理由

大手の居酒屋チェーン店は、安くて飲み放題を付けられるというお店が多くて、ワタミ、笑笑、白木屋など全国に一気にお店が広がりました。しかし、最近ではチェーン店の居酒屋に行く事が全く面白い事ではなくなってきています。チェーン店の居酒屋は、3500円ぐらいで飲み放題を付けるというのが普通なのですが、今では大手のチェーン店の居酒屋以外でも飲み放題を付けてくれるようになりました。

最近、5年ぶりぐらいに友達とワ○ミに行ったのですが、料理の不味いこと、不味いこと・・・・あまりに不味くて注文した品を食べるのが大変でした。食べログなどで評価の高いレストランで食事する機会が多かったので、ワ○ミがこんなに不味いとは知りませんでした。今では、同じぐらいの3500円ぐらいで、もっと良い料理を提供してくれるお店は沢山ありますね。

ランチビュッフェが流行する理由

最近では、ランチビュッフェが2000円以内で提供される事も増えてきています。これは、ビュッフェ用に大量の仕入れを行って材料の仕入れ単価を下げると同時に、セルフサービスにして従業員の数を減らす事ができる一石二鳥の方法です。通常であれば、来店客数が減れば準備した材料が残ってしまいますが、ビュッフェ形式にする事によって、準備した材料を全部使い切れます。また、従業員は注文を受けて、それを運んでという手間のかかる作業と教育が必要になりますが、セルフサービスではそのどちらも必要がなくなります。

ビュッフェ形式は、セルフサービスではありますが、自由に沢山食べられるというお客さんの欲求と、来店客数を増やしたいというお店側の考え方が一致して実施されているのです。また、ランチビュッフェを行うことによって、多くの人が訪れるようになれば、夜のディナーなどでリピーターを増やす宣伝効果も期待できます。

食べログの評価の見方

食べログの評価を見る場合に重要な事は、点数のみに注目し過ぎないという事だと言われています。食べログの点数というのは、運営側が故意に操作しているもので、必ずしも良いレストランを示す指標とはなりえないからです。しかしながら、どんな指標で操作したとしても、高い点数になるお店はあるので、食べログの点数としては、1つの判断材料として非常に重要になります。

食べログの評価基準(参考)
3.0以下:ゴミレストランで絶対に行ってはいけない注意レストラン
(3.00レベルのレストランは、料理が出てこなかったり、過去にトラブルを抱えた事が多いです)
3.0-3.2:標準的レストランで、人によって評価が分かれるが失敗あるレストラン
3.2-3.4:満足する人が非常に多いレストラン
3.5以上:ほとんどの人が満足する安全なレストラン

食べログのランキングを見ていると、上位に来ているお店の多くがディナー1万円以上もする高級店ばかりになっており、高級点だったら当然ながら満足度は高くなるよなと思ってしまいます。多くの人が求めている情報というのは、そこそこの価格で「価格以上の満足度が得られるレストラン」という事なので、食べログでいきなりそういったレストランを探そうとしてもなかなか見つかりません。

食べログでは条件検索も付いていますが、そういう複雑な事をせずに、簡単に自分の行きたいようなレストランを一覧で見れたらいいなと思うわけです。NAVERまとめでは、食べログのユーザー投稿写真などを引用できますので、NAVERまとめの担っていく役割というのは、そういったユーザーの要望に答えて、人力で抽出を行ったり、情報を別の角度から切り込んで新たな価値を加えていくことだと考えます。

個人間の情報格差

情報端末の発達によって、個人による情報格差が問題になり始めています。インターネットなどの情報端末を上手に使いこなしている若者層と、それを使いこなせない高齢者層の情報格差が拡大する傾向にあります。こういった世代間であったり人の間の情報格差は、今の所はそれほど大きな問題になっていませんが、今後は更に大きな問題になる可能性があります。情報を上手に扱えない事は、所得の格差にも繋がっていくと考えられるからです。

インターネットでしか発信されていない情報というものが出てきており、ある会社の募集はオンラインでしか行われていなかたり、履歴書をパソコンの印刷で行うように指定している会社もあります。インターネット上のショッピングでは、実在する店舗に比べてはるかに安価で商品が売られています。

スマホによる情報格差の改善

友達を作るにしても、仕事をするにしても、情報を沢山持っている人と付き合いたいと思うのは人間の当然の欲求になってきます。情報を上手に扱えない事は、人間関係を作る上でも非常に不利に作用するようになってしまいます。インターネット端末などを使いこなせないというだけで新しい情報についていけず、結果として誰にも相手にされなくなってしまう可能性があるという事です。

実際には、そういった拡大した情報格差を是正するツールとして、スマートフォンの登場があげられます。誰もが使う携帯電話でインターネットを見れるようになったので、誰でも簡単に情報取得が可能になって、情報格差がかなり改善していると考える事もできます。

情報を発信しても見られづらい

かつて一部のマニアたちが発信してきたネット上の情報というのは、現在においては、ブログや商品レビュー、食べログのお店レビューという形で簡単に発信できるようになってきています。それに従って、以前のように情報を発信すれば誰かに見られるという時代ではなくなってきています。情報を発信しても誰も見てくれず、簡単に言えば情報を発信する意味が薄れている可能性すらあると言えます。

もっと簡単に言い換えれば、少しずつ情報の寡占化が起こってきているという事かと思います。情報を扱うのが上手な人(もしくは企業)がどんどん情報を発信していく中で、情報を発信するのが下手な人(もしくは個人)が負けていくという構図が出来上がってきているのです。

巨大資本がネットを支配する社会

フランスで反アマゾン法が話題になっているそうですけど、日本でもYahoo Japanが楽天に対抗する形で「出品手数料を無料化」して、大きな話題になりました。手数料を引き下げて対抗するどころか、50億円ほども利益をあげている部門を全て無料化にしていくという本当に大胆な手法は世間を仰天させました。手数料無料で行う事をウリにしているネットモールのビジネスは破綻するのではないかと言われています。

インターネットで小売商店を出すにしtめお、リスクをとって大量仕入れをして、大量に販売しないと利益が出せないような非常に難しい状況に陥ってきています。そんな状況だから、出店手数料などがあると、お店側には大きな負担になってしまって、それを取り除かないと商品を更に安くできないという状況になってきています。

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