人気の2大CMSは、WordpressとDrupalと言っても、2つのCMSは全く別物なんだけど。

  • 24 December 2016
  • のぶやん

クラウドワークスの中にあったコラムみたいな文章において、WordpressとDrupalが比較されていますが、全くDrupalを使った事がない人が書いた文章というのはすぐ分かります。ほとんどの場合にはウェブサイトの製作者にWordpressをお願いする事はできても、Drupalをお願いする事は出来ません。それは、Wordpressに比較すると、Drupalの方が使いこなすのが圧倒的に難易度が上がるからです。

単なるブログサイトであったWordpressは、多くの人が利用するようになって、かなりのプラグインが出回るようになっているので、既にWordpressで出来る事というのもかなり増えています。以前であれば、Drupalを使わないとできなかった事であっても、Wordpressで出来る事が増えてきている事は確かです。しかしながら、大規模サイトとなると、Wrodpressで出来ないこともかなり多いです。その1つが投稿型サイトであったり、コミュニケーション型のサイトでしょう。



制作会社側からすると、Wordpresで手軽に『ホームページを作った感じ』にして、難しいことは『出来ません』というのが一番楽なんですね。それで、相場より少し高めの金額を要求しておく。Drupalになると、学習コストなどを考えるとどうしてもWordpressより高額になるので、簡単なサイトを作るとDrupalの方が価格が高くなってしまいます。Drupalを使うと後からの拡張性があったり、あとから他社よりも優位になるであろう事を理解していても、そんな事は顧客が理解できるはずもなく、安く作れて見た目がいいなら良い!とほとんどの場合にWordpressになる訳です。

まあ、Wordpressで作るなら制作会社に依頼しないで、『友達に依頼しても同じぐらいのホームページが出来る』場合が多いんですけどね。それで、デザインだけ大学生に3万円で依頼すればいい。Drupalならばそうはいかないんですけど。

WordpressとDrupalの違い

Wordpressの場合には、単なるホームページであったり、軽いブログなどの利用を想定しているのに対して、Drupalはウェブのフレームワークを目指しているところがあり、単なるウェブサイトであったり、ブログなどに利用するには高度すぎるのです。しかし、Wordpressで出来ない事もDrupalならできるので、拡張性を考えるとDrupalの方が良いという事になります。

Drupalの方が拡張性が高いので、ウェブの将来の事を考えると圧倒的にDrupalの方が良いということになるのですが、その事を理解する自体、Drupalを使った事がない人にとって容易な事ではないでしょう。使ってみた良さというのは、良く使ってみないと分からないものなのです。

価格はDrupalの方が高い

インストールだけであれば、WordpressのインストールとDrupalのインストールは、同じぐらいの価格(インストール5~10万円)で引き受ける事は可能でしょう。そこからカスタマイズするとなると、Drupalの方が国内で扱える人が少ないという事で希少性から難易度が高くなるので、同じことをやったとしてもDrupalの価格がWordpressの数倍という事はあり得る話かなと思います。ただ、簡単にホームページを作るぐらいなら、結果が同じなのでほとんどの場合にWordpressを勧める会社が多いでしょう。その結果、日本国内でDrupalを使っている会社はほとんどありません。

会社でWordpressなどを使うというのは、1日で誰でも簡単に設置できるという点で悪くはないのですが、ウェブサイトを作った事にほとんど価値がありません。Wordpressで作られた同じようなサイトというのは、既にどこにでもあるものであり、ウェブサイト上に競争力を持たせることが難しくなっているからです。その点では、Drupalであれば、日本国内において使う人も少ないので、Wordpressよりシステム面で競争力を持つことが出来ますが、研究・開発費がそれだけかかるので、場合によっては、最初から自分たちで開発した方が良かったという事もありえます。

コンテンツからシステムの戦いへ

NAVERまとめで、いくら新しいコンテンツをキュレーションで仕上げたところで、アクセスが全く得られなくなっている訳です。似たようなコンテンツばかりになっていて、記事の半分以上はアクセスがゼロの状況です。Nanapiだって10万本の記事を持っていると話していますが、1日のアクセス数が2万ぐらいなので、ほとんどの記事に対してアクセスがゼロという事になります。記事がどれだけあっても、それはアクセスに繋がるとは限らないという事です。WELQが上位に表示されたのは、パクリなのに自分たちのオリジナルに見せかけたためで、著作権法違反の疑いが濃厚と批判されました。

Wordpressのようなものに記事を単に放り込んでアクセスを得ようとした所で、大量の記事による記事のインフレが起きていて、記事をいくら生成してもアクセスが得られない状況に陥っている訳です。もう、ワードプレスにコツコツ記事をあげて金になる時代は終わったと言えるでしょう。これからは、ユーザーに携帯から投稿させたり、CSVとAPIを使って今まで以上に大量のコンテンツを生成する事に時代が変化してきています。

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