旧ソ連と今の日本が類似!日本人の労働意欲が落ちていて、誰も働きたい社会になっていない。会社でサラリーマン社会も終焉する

  • 12 January 2017
  • WEB情報屋

会社を維持するためには、社員の労働意欲を高める事が非常に重要で、労働意欲がないサラリーマンというのは、生産性が低くて言われた事をこなす程度しかできない。

今の日本では、サラリーマンの労働意欲は高くありません。労働意欲は高くないんですけど、既得権益などがある業界が多いので、給料だけはやけに高いわけです。例えば、三菱重工などは国からの発注が定期的に入ってくるので、それで物を作っていれば、確実に売れるスタイルなんですけど、実際には社員の技術力は毎年のように低下していて使いものにならないものになっていました。豪華客船を作ろうとしたら、全く技術力の面で歯が立たずに大赤字を出してしまって撤退。更に航空機を作ろうとしても全くダメです。原発にいたっては、採算が合わないので国際的に撤退が相次いでおり、将来のビジネスに位置付ける事ができません。まさに八方ふさがりです。

労働者の労働意欲を奪うものは何であったのかと言えば、年功序列・終身雇用のようなシステムで、簡単に言えば『優秀でもない人が上司となって上で偉そうにしている』という問題がありました。何十年も社長に居座って、それで業績が上がらなくなっても退任しないという事が日本の会社で良くありました。フジテレビの日枝会長などがその典型とも言えるでしょう。そうした会社では、内部で意欲ある社員からどんどん辞めていったのです。

東芝のチャレンジに見る生産性低下

東芝では、目標達成の事を『チャレンジ』という言葉にして、社員に目標達成を強要していました。その結果として、部署ごとに上がってくるデーターが粉飾にまみれたものになって、会社の決算自体にその粉飾決算が反映されていく事になりました。旧ソ連の農場でも全く同じような事が行われていて、目標を達成しろと言って、無理な目標が出されて達成など不可能なので、粉飾して報告をあげていたという状況です。

本当ならば、この生産を達成する為には、長期に技術開発などが必要になって技術革新が起こっていく事が条件になるのですが、目の前の目標だけを追い求めるスタイルでは、技術開発というものが疎かになってしまいます。

東京新聞2015年7月22日

優秀な人はサラリーマンをやらない

金融が発達して、会社の中でサラリーマンをやったとしても、年収600万円がせいぜいといったところでしょう。大企業の役員にもなれば、1億円ぐらい役員報酬が貰えるかもしれませんが、若手社員にとって厳しい競争を勝ち抜いたとしても、いつ首になるか分かりません。サラリーマンは、自分の労働資産・現金しか持っていない場合が多く、生産手段を会社に依存しているという弱みがあります。

いつの時代も生産手段(means of production)を持たない労働者というのは、非常に弱い立場に立っています。いくら零細自営業だったとしても、小作農よりもマシな生活ができている事が多かったのです。資本主義というのは、まさに生産手段の保有と考えると、生産手段を誰かに持たれた状態でいるというのは、非常に不安定と言う事になります。社会主義では、その生産手段を共有化したはずだったのですが、結局は国家の権力が大きくなっただけでした。

日給6000円の仕事の現場 今日から日雇い労働者になった

生産手段を持てないから働かない

社会主義が失敗した理由として、資産の私有を認めなければ、労働意欲が沸かないとされています。社会主義では、生産手段を国家が保有するので、言いかえれば資本を国家が保有する=生産手段の全てを国家が保有する事になります。しかし、資本主義がいきすぎると、資本主義においても生産手段を一部の人が独占してしまう事になる事が明らかになっています。今では、国家ではなくて一部の富裕層が資本(=生産手段)を独占する事により、多くの人が働く意欲を失って、日本でもニートが問題になっています。

会社にいても、生産手段が持てないと、働いてもなかなか貯蓄が出来ないような状況になり、日本でも貯蓄ゼロの世帯が急増しています。貯蓄ゼロというだけではなくて、奨学金という名前のローンであったり、住宅ローンを抱えている世帯も沢山あります。生産手段が持てないどころか、働いたところで貯金も出来ない状況において、労働意欲が沸かない人が出てくるのも当然と言えるでしょう。

労働者に生産手段を持たせない

労働者が生産手段を持っていると、企業で働こうと思う人はほとんどいない状況になってしまいます。同じ収入を得られるのであれば、多くの人は自営業を選ぶでしょう。言いかえれば、人に労働力を販売しなくても、自分の生産資本(factors of production, Capital)によって自分の生活を支える事が出来るからです。自分が何か生産手段を持っていれば、誰かを働かせて収入を得る事ができます。

生産手段(means of products)を持たなかったとしても、労働力があるうちは、働いて食べていけばいいんですけど。40歳を過ぎてくると体が動きにくくなってきて、労働価値が大幅に低下していく事になります。それだけ知識を付けていればいいのですが、単純労働してきた人には知識も少なくて、労働価値がどんどん低下していきます。全く生産手段を持たないという事は、一生懸命になって働かないと、生活を維持する事すら困難になっていく訳です。

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