東芝が原発事業で2006年にWHを買収して、それから10年後に会社が存続できるかどうかの岐路に立たされています。WHを買収した金額は、54億ドルに達していて、当時の東芝は『競合に競り勝った』と誇らしげでした。しかし、それから5年後に福島第一原発の事故が起こって、原発事業自体が国際的に見直されて行く事になりました。東芝は、WH社の87%の株式を保有して、子会社化しています。

三菱重工業がアイーダ社から豪華客船を受注しましたが、技術がないのに強引に受注した事によって、2000億円以上の大損失を出す結果となって、次の客船の受注どころではなくなってしまいました。失敗の徹底検証が必要ではありますが、徹底検証したところで、次の豪華客船を作るあてがある訳でもなく、突貫で仕上げた造船技術がどれだけ会社の技術力の蓄積になったかは、本当に不明です。

シャープは、会社資産をすべて売却したとしても、借金を返済できないという『債務超過』に陥った事が判明しました。もともと、債務超過に陥っていたのは、誰の目にも明らかでしたが、公式発表として債務超過に陥った事が発表されて、東証1部から東証2部に鞍替えとなりました。こんな債務を抱えた会社が上場を維持している事自体が本当はおかしなことです。
 

日本の『アベノミクス』とされた円安傾向などを伴いながら世界的な『株高』が起こっていましたが、それも2016年になって大きく下落して、株高が終焉しようとしています。日本株は、今のところ17000円前後のところにいますが、米国の意向に沿ってドル安(円高)が加速していけば、今の株価はどんどん落ちることを余儀なくされるでしょう。


2007年に『亀山モデル』が売れまくったとして、過去最高の1000億円の利益を計上したシャープですが、それから10年もしないうちに経営危機となり、破綻も間近と言われるまでになりました。シャープは、液晶事業への巨額投資が裏目に出たとされていて、液晶価格が暴落する中において、利益が出せない構造になっていきます。

ちょうど1年ほど前になるのですが、定期でやっていた仕事がスポンサーの関係で終了して、時間を作る事ができたので、それまで気になっていたスタートアップ起業家の何人かに会ってみる事にしました。だいたいベンチャー企業の社長であったり、個人事業主というのは、いろいろな場所で会う事があって、まだ会っていない人には、こちらから連絡をすれば、気軽に応じてくれる人も多いです。

液晶ディスプレイの価格は、ずっと下落を続けていますが、今ではパソコン用のディスプレイで多い23.5インチが17000円、27インチで21000円で売られるようになってきています。43インチという壁掛けの液晶型であったとしても、6万円あれば購入できてしまいます。液晶がコモディティ化したと言われてから久しいですが、工場による大量生産が確立した事によって、液晶の価格競争が激しくなって、普通に作って普通に売っていたのでは、全く利益がでない状況になってしまいました。

パソコンディスプレイは、1-3万円で購入可能

東芝がソニー、シャープと並んで本当にヤバい企業ビック3に選ばれる事が確実になりました。2015年㋂決算で5000億円という巨額の赤字を計上する事になったのです。5000億円と言えば、普通の企業だったら簡単に潰れているどころか、東芝だって時価総額1兆2千億円ぐらいしかありません。

赤字5000億円のヤバさ

家電の大手であったパナソニックとシャープの経営危機は、去るどころか深刻さを増しているようにも見えます。パナソニックは、5年前にあった余剰金1兆5千億円を使い果たした上に借金まで重ねて、2013年現在において1兆円の負債企業となっています。また、シャープも同様に1兆円もの負債を抱えており、海外の企業などから増資などを受けた所で、全く返済の見込みが立たない状況となっています。

どうしてお金もあって、企業で抱えるノウハウも沢山あったはずの日本企業が10年でこんなに醜い状況になってしまったのでしょうか?

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