将棋

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将棋に見る「人間の断片的な頭脳」と「パソコンの横断頭脳」の比較

  • 25 August 2017
  • のぶやん
将棋の駒

人間は記憶の中から検索する事が出来るので、過去の質問を受ければ、記憶の覚えている範囲で応える事ができます。一方で、コンピューターに関しても、記憶・記録した中から検索する事は可能になっています。

コンピュータ将棋の強さ

コンピューター将棋の強さとは、今までに入力された様々な手法を検索して次の一手を考える『横断検索』になっています。人間の頭の中では、記憶から忘れたりするので、一定以上の記憶を行うには時間がかかります。コンピューターであれば、記憶できるデーターが膨大になるので、パターン化された横断検索に非常に強いという事になります。

将棋の場合には、既に使える駒の数が決まっていて、それをどのように動かすかという事だけが求められます。そのパターンは、将棋の駒×マス目の数となっていて、膨大な通りがありますが、コンピューターの能力は、この将棋の能力に達しようとしています。つまり、単純なパターン化された中では将棋の方が強くなっているのです。

それでも棋士が生き残る理由

コンピューターの方が強いにも関わらず、棋士が生き残る理由として、将棋をする棋士の個性が注目されるなど、多面的な人間性に面白さがあると考えられています。女流棋士などは、見た目が美人であれば、人気になってテレビに出るという文化人の枠でタレント化している人もいます。将棋で名前を売りながら、将棋に限らずに活躍の幅を広げている棋士が沢山います。

プロ野球選手は、人気になるのは野球だけではなくて、その人のキャラクターであったり、ストーリーなどになっています。松井秀喜のように見た目がイケメンと言えなくても、話がそれほどうまくなくても、野球で注目されると周囲がストーリーを作り上げてくれる形になっています。

文章を暗記する科挙システム

教科書に書いてある程度の知識のインプットをするのは、人間の脳に多くの引き出しを作るのと同じです。それは暗記教育な訳ですけど、それだけだと想定できない引き出しというものが世の中の事象に現れた時に対処できなくなってしまいます。その一例としては、官僚制が取られていた中国において、隋から清の時代まで、約1300年間も科挙によって官僚の選定を行っていて、誰でも受けられる公平さは、中国の発展を支えたとされています。中国では科挙試験が全てでしたが、西洋では、大学として発展していきました。

この科挙の試験は、倍率3000倍で合格者の平均が36歳などという暾でもない難易度の試験で、今で言う東京大学に合格するよりも更に難易度は高かったとされています。現在の中国でも試験に対する情熱は引き継がれていますが、その一方で科挙の合格者と同じく『それ以外の事に無関心』という事が問題になっています。欧米と比較して時代遅れになった科挙のシステムは、1904年に廃止されました。

コンピューターを使いこなす

現代社会においては、いかに情報量が膨大に入ったコンピューターを使いこなすかという事が大きな課題になっています。人間が暗記するなど一生涯かかっても到底不可能なほどの文章というものが小さなコンピューター上に収納されていて、それをどのように使うかと言う事が大事になってきました。

情報の発信量と言う点では、情報量が文字情報に比べて非常に多い動画の情報発信も重要になってきています。最近では、実務的な訴訟の書式などの書き方がインターネットで出回るようになり、弁護士などの仕事がなくなってきたと言われています。弁護士は、アドバイザーとしていれば良い存在になってきたという事です。

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棋士がAIに勝ち続けるにはどうすればいいのか?将棋でも人工知能の方が強い事実

  • 3 May 2017
  • のぶやん
将棋

今の将棋では、既にコンピューターが名人を超えていると言われています。実際の棋士の名人とコンピューターの対戦でも、コンピューターが勝利する事が当たり前になりました。

強さだけで言えば、既に将棋するコンピューターに将棋する人間が勝てなくなっており、その状況で棋士の立場をどうするかという問題も起こってきています。

将棋

将棋ルールの複雑化しかない

将棋の板のルールを変更して、更に複雑なものにすれば、もしかしたら人間の方が勝てる可能性があるかもしれない。例えば、将棋の板を今の4倍の大きさにすればどうだろうか?将棋の手を読むことは非常に難しくなり、全体の感覚が大きなウェイトを占めるようになっていくでしょう。コンピューターが読む手数が増えて、簡単に人間に勝てなくなります。

今のまま将棋の板で勝負するとなると、コンピューターが発達すればするほど、人間は絶対に勝てなくなってしまいます。あと10年もすれば、人間は誰もコンピューターに勝てない状況になるでしょう。それは、ある制限されたルールの中で戦う事をコンピューターが得意としているからです。

コンピューターを真似る棋士

今の状況では、棋士の多くがパソコンを使って演習を行っています。その結果として、棋士がコンピューターの動きと同じような動きをした事で、不正を疑われる騒ぎも起きています。三浦弘行九段は、『対局中の離席が目立つ』という事から、スマートフォンを見ていた事を疑われて、2016年の出場停止処分を受けましたが、この疑惑が誤り出会った事が後日に発覚して、大問題になりました。

単に三浦棋士がコンピューターの動きと似ているような動きを行うという事であれば、それは日頃からソフトを使って練習していて、それを真似て動いていたという可能性は十分にありうることでしょう。三浦棋士は、将棋ソフトとの一致率が9割を超えたという解析結果もあるほど、将棋ソフトと類似した動きをした事は確かです。

将棋ソフトを真似る強さ

将棋の棋士の中には、千田翔太棋士のように『将棋ソフトに精通している棋士』などもおり、将棋界では既にソフトを使って練習する事が当たり前に取り入れられているだけではなくて、将棋ソフトは研究材料としても活発に利用されています。このように将棋ソフトを多用している状況においては、確かに棋士の指す手が将棋ソフトと一致したからと言って、それが不正であると断定する事はできません。つまり、将棋ソフトを頭の中で描いたとしても、それは実際に自分が頭の中で描くのと一致していたらOKなのです。

語学の素人が語学学習ソフトで練習して、全く留学もせずに話せるのと全く同じで、将棋の棋士もソフトで練習を繰り返す事によってパターンを暗記して、それで強くなるという事はあり得るという事だと思います。

パターン暗記と応用

ある一定の条件の下では、実際にパターンを暗記していくだけで強くなれるという事は、将棋が証明しています。受験勉強であっても、かなり問題がパターン化されているので、それをパターン化して暗記するだけで、ほとんどの問題は解けてしまうのは同じ事でしょう。つまり、コンピューター学習というのは非常に効率が良い物であり、コンピューターを人間が模倣して暗記する時代に入っているという事になります。

コンピューター学習を人間が取り入れれば、人間が大人になってから資格を学習する上でも大変に役に立つでしょう。パターン化された中においては、コンピューターは凄まじい威力を発揮します。ただし、その能力というものは、弁護士の登録数を見れば分かる通り、既に過剰な状態になってきています。同じルールで戦う棋士がそんなに多くいても意味がないのと同じで、業界に似たような事を暗記した人がそれほどいたところで需要がありません。それどこどか、コンピュータが代替計算を行えば、不要になる資格も沢山あります。

パターン化だけで勝てない

大学を出た人の増加以上に、コンピューターの発達はパターン化されたような受験勉強の知識を少しずつ無効化していく可能性があるでしょう。地理を楽手するよりも、コンピューターで1ヶ月の集中学習を行ったり、Googleマップを見るようにした方が早いという事です。どんなに頭がいい人であったとしても、Googlemapの内容を全て記憶する事は出来ないのです。

棋士の手を見て学習する将棋から、コンピューターの手を見て学習するものに将棋が変化した今、棋士の存在意義が問われて、棋士たちが失業する可能性を感じずにはいられません。

人間対人間が戦うボードゲームとしての将棋は、それを観戦する人が出る事によって娯楽ゲームに発展しました。その娯楽ゲームは、コンピューターの出現によって、強さだけを比べた場合に人間がコンピューターに勝てない事が起こってきました。

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コンピューターの発達で『エンタメ』の意味が変化!藤井聡太・四段(14)に羽生善治が負ける

  • 2 May 2017
  • のぶやん

天才とされる棋士である羽生善治・三冠(46)に、最年少の中学生プロ藤井聡太・四段(14)が勝った事がニュースになっています。

将棋でコンピューターの方が強い

将棋というのは、チェスよりも非常に複雑ですが、それでも今ではコンピューターと棋士がやれば互角の勝負が出来るようになっています。将棋より単純なチェスでは、既に人間がチェスに勝てないとされていて、実際にチェスの王者が次々とコンピューターに敗北しています。

強さだけを比較した場合には、ある一定のルールにおいて『人間はコンピューターに勝てない』という状況になってきています。それを言うなら、人間の運動能力だけを見たら馬に勝てない訳ですが、人間どおしを競わせたところで既にある程度の限界点が見えてきています。

訓練をコンピュータ対戦で行う

今では、将棋の棋士の対戦訓練の多くがコンピューターと行われています。その方が将棋の棋士から訓練・指導を受けるよりも明らかに強くなれるからです。先生の指導を受ける為に教室に通って高いお金を支払うより、安いコンピューターと大量の対戦を繰り返す事で、ある程度のところまで強くなって、それから独自性を磨く方が圧倒的な強さになれるからです。

このような傾向は、語学学習にも見られるようになってきています。語学学習でも、コンピューター学習を進めた方が語学学校に通うよりも圧倒的に安い価格で学習する事が可能になるのです。単に点数だけを見るのであれば、コンピューター学習の方が明らかに強くて、効率的に学習できます。簡単に言えば、小学生でも繰り返す事で大学生レベルの点数は取れちゃいます。

頭脳以外の勝負になる棋士

棋士というのは、頭脳だけで勝負したのでは、コンピューターに勝てなくなってきており、強い、弱いよりも、更に重要なことがパフォーマンスであったり、芸能番組に出演して有名になったり、ルックス・見た目なども大事になってきています。そういった点においては、女流棋士などがアイドル化して男性ファンを惹きつけるという事でファン獲得していくという手法もありそうです。

歌手が歌唱力を競っていた時代は終わって、AKB48のように歌唱力ではない付加価値というものを求めていく『人間らしさ』を出す時代に入ってきているのでしょう。それは、握手会というオプションでCDを販売するような事になっていきます。歌手と言うのは、歌唱力だけで勝負しているのではなくて、見た目であったり、パフォーマンス、何よりも市場にウケがいいかが最も重要になります。

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