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BuzzFeed News閉鎖に見るSNSの変化

  • 2 December 2023
  • のぶやん
BuzzFeed News閉鎖

2023年4月に「Buzzfeed News」が閉鎖されたことは、非常に印象的なニュースとなりました。

編集長は様々な媒体にその理由を「フェイスブックなどのプラットフォーマーの支援を得られなかった」としています。無料サイトで運営を続けるためには、膨大なアクセス数を出さなければいけない状況になります。

報道機関は、アクセス数を集めることに躍起になり、「報道」よりもアクセス数を追いかけるようになっていきました。そうしなければ、広告収入を得ることができず、報道者を維持していくことが困難になるからです。そして、アクセスを得るために依存したのがSNSのプラットフォームでした。

SNSの逆襲がはじまる

SNSのアルゴリズムが変更になると、報道サイトにアクセスが集まらなくなってきました。FacebookやツィッターなどのSNSは、自社のプラットフォームの価値をあげるために、外部リンクなどを制限するスタイルにアルゴリズムを変更していったのです。その結果、Buzzfeedなどの媒体は、アクセスが激減して広告収入を得られなくなったということです。

Facebookなどは、自社の中に写真・動画などをアップロードすることを奨励するようになったのです。そうすると、必然的に外部にリンクを貼った所でアクセスが集まらなくなります。各SNSは、自分たちのプラットフォームにコンテンツをアップロードして稼ぐように促したのです。

まとめ系記事の消滅

2010年代は、まとめ系記事+SNSが流行した時期でもありました。例えば、2009年に開始されたNAVERまとめは、2020年まで継続されることになりました。しかし、時代の流れはショート動画などに移行していくにしたがって、NAVERまとめにアクセスが集まりづらい状況になり、インセンティブも下火になっていきました。

日本では、2ch系まとめサイトというものが「ニュースサイトの代わり」として機能していました。また、NAVERまとめが消滅したことで、日本におけるまとめサイトは終焉したとも言えるでしょう。

ショート動画の流行

ショート動画が流行したのは、2020年頃からで、それは新しい潮流です。特にTiktokの新しいアルゴリズムでは、フォロワーの多さよりも、視聴率など新しいアルゴリズムにスポットが充てられて、自動的に興味がありそうなショート動画が表示されるようになっています。Youtubeでも、その傾向は強まっています。

インスタは写真共有アプリではない

インスタは、もはや写真共有のアプリではなくなっています。写真は単なるアルバムの記録集になっていて、実際には「ストーリー」を閲覧したり、動画が中心のアプリになってきているからです。視聴者の多くが「動画のクオリティ」を求めるようになってきている事実もあります。

インスタは、既に「ショート動画を共有するアプリ」に変わってきたのです。

影響力がある個人の出現

プラットフォームが媒体となり、大手メディアなどが発信する情報と、個人が発信する情報の区別がなくなってきています。個人が発信する情報であっても、面白いものが視聴されるようになってきているのです。

自分らしいコンテンツの保有

自分らしいコンテンツを保有していれば、いくらでもコンテンツを出せるようになります。ありきたりのコンテンツではなくて、自分らしい面白いコンテンツを求めているのです。

新しい稼ぎ方はどうなるか

プラットフォーマーがコンテンツを欲していますが、コンテンツ保有者は1つのプラットフォーマーに依存することは大きなリスクになります。そこで考えられるのが、コンテンツの使いまわしということになります。1つのプラットフォーマーに依存せず、複数のプラットフォームにコンテンツ分散を図るというやり方です。

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ツイッターの影響力を見る指標は?重要になるRT(リツィート)数

  • 23 August 2017
  • のぶやん

ツィッターは、日本でスマホを使う多くの人が利用しているアプリですが、参加者が飽和状態にあるので、フォロワーを増やすのに今まで以上に洗練された使い方が求められるようになってきています。簡単にフォロワーを増やしたり、簡単に情報を読んで貰えなくなってきました。単にRT(リツィート)するだけでは、飽きられるようになってきました。

実際に1万人のフォロワーがいたとしても、ほとんど読まれたりクリックされる事がない場合もあり、3~5年前に比べて、BOTなどが多くなっている事から、フォロワー数が増えても、実際に読まれている数は少なくなってきています。実際に読まれてRTされたり、いいね!されるアクションがとても大切になります。ツィッターのフォロワーを増やしたり、RTを増やす事は流れる情報のレベルアップによって、以前にも増して難しくなってきています。

RTされる影響力

RT(リツィート)の影響力というのは、フォロワー以上に発言を増幅させる効果を持っています。特にフォロワー数が多い人にRTされる事は、自分の発言を多くの人に注目して貰えるという事以上に、『共感されている』という価値があります。共感されるものを世の中に沢山発信すれば、自分の社会における影響力をもっと大きくできます。

ほとんどのツィートでRTが100を超えてきて、定期的に1000を超えるRTがあると、フォロワー数以上の影響力を持つ事ができます。一般の人がツィートで注目され続ける為には、今ホットな話題を追って掘り下げていく事が最も良い方法でしょう。ホットな話題に関心がある人たちを囲い込んで、お互いにRTする事で社会的な影響力を強める事ができます。

重要になるフォロワーの伸び

イケダハヤト氏のフォロワーは、2014年で4万フォロワーだったのですが、2017年になって9.3万フォロワーという事で、約2倍にしか増えていません。3年かけて2倍にしか増えないというのは、伸びとしては鈍いものを感じます。ツィッターで伸びているアカウントというのは、1年で倍増するぐらいの勢いがあります。確かに9.3万フォロワーというのは、そこそこの影響力がありますが、RTの数が少ないと、読まれる数はそれほど多くないでしょう。

イケダハヤト氏と比較されるはあちゅう氏の場合には、14.2万フォロワーいて、RTも良くされています。はあちゅう氏の場合には、東京にいてインターネットだけではない『幅広いメディア』に出演している事から、イケダハヤトよりも幅広い共感者がいる可能性が高いです。女性のファンやフォロワーが多い事も特徴でしょう。

10万フォロワー以上で著名人

テレビに出演する著名人と言われる人は、10万フォロワー以上を抱える人が多いです。例えば、報道ステーションに出演していた古賀茂明さんで17.8万フォロワーです。これぐらいのフォロワーで、良くRTされているので、それだけでツィッターの発信力というものがかなりあります。

ツィッターで有識者は自分の意見を発信するとファンに喜ばれますが、有識者でない人の意見はあまり喜ばれません。人の意見を積極的に聞きたいと思っている人は少数だからです。芸能人であれば、600万フォロワーを抱える有吉のスタイルのように写真を入れて自分の行動をツィートするだけでファンに喜ばれます。ツィッターは、今まで以上に洗練さが求められるようになってきています。

共有されないものは意味ない

ツィッターにおいては、RTされないものは単なる自己満足になってしまいます。ツィッターというのは、流行に左右されてRTされたりする傾向もあるので、流行が終わるとRTされなくなってしまいます。多くのネタを持ち続けて、流行に敏感になる事で共有され続ける必要があります。

フォロワーを増やす為には、単なる自己満足の投稿を控えて、相手にとっても価値がある情報かどうか、見た目が面白い情報、誰もが納得する情報であるかどうかを考える必要があります。橋下徹さんは、フォロワー数が200万ほどあり、日本でも有数のフォロワー数を抱えるアカウントですが、RTは100~200ほどで、ほとんど共感されていないようです。自分の意見を上から目線で言うような橋下スタイルは、流行らなくなっているという事でしょう。もっと客観的な事実を提示して、それぞれが考えるようなスタイルの方が人気になってきています。

情報提供に徹する方向

最近の傾向としては、オピニオンリーダーであったとしても、意見よりも役立つ情報を提示していく人の方がフォローされる傾向があります。例えば、実用的なコスメ情報、料理情報、役立ち情報などは、動画などで伝えるとツィッターやフェイスブックで急速にフォロワーを伸ばすコンテンツになっています。逆に言えば、そのような動画を大量に出すところに人が集まるので、そういった事をしないで、かつてと同じように『つまらない文字』ばかりでオピニオンリーダー気取りでは、フォロワーも増えず共有もされなくなってきています。

画像や動画を多用してオモシロい感じで軽く役立つ情報を伝える事がキーポイントになってきています。

利用する「検索エンジン」の多様化が加速!アプリからの検索も増加

  • 26 November 2015
  • のぶやん

Googleの検索を使うのは、横断検索ですべてのウェブサイトから検索が可能だという事なんですけど、スマートフォンの時代になって、人々の需要は「すべての検索エンジンから検索する」というものではなくなっています。利用しているアプリの検索エンジンから検索する事が増えているのです。最たるものが楽天であり、楽天の検索を使って検索で出てきた商品の中から選択するという事が増えています。

Nowthisnewsがいろいろな場所にコンテンツを置きたがるのは、この検索エンジンの多様化に対応したものだとみる事もできます。Twitterの検索窓で検索したとしても、Tumblrの検索結果は出てきませんで、Twitterの上に様々な情報を置いておく必要があるのです。Twitterの上に様々なキーワードを持った情報を置いておくというのは、実際にはかなり難しい事であり、「つぶやき」を続ける必要があります。

同じような事はつTwitterだけではなくて、様々なサイト上で起こっている事です。例えば、NAVERまとめにしても、内部検索を使うようになってきているので、Google検索を使わないと言った具合です。Facebookだって、サイトの内部で情報を回すことを考えているので、Facebookの1万人を超える大きなコミュニティに流れる情報を人々が見る機会が増えてきています。

アプリの特徴に応じて使い分ける時代

ツィッターであったり、Tumblrにしても、フェイスブックにしても、Youtubeにしたって、それぞれ特徴が異なっています。ツィッターは短い文章しかつぶやけないですし、Tumblrはマイクロブログと呼ばれていて、情報を簡単に投稿しながら流していくスタイルとなっています。フェイスブックは、個人のプロフィールを入れた上で個人的な交流を中心にしたコミュニティが発達しています。大量のアプリをスマートフォンの中に入れながら、それを使い分けるのが今の時代の流れになっているという事でしょう。

アプリを使い分ける時に重要なのは、それぞれの検索をいかに意識するかという事です。情報を大量に作ったとしても、内部検索に引っ掛からなければ、使い物にならないので、内部検索に引っ掛かるようにタイトル付けする必要があります。また、内部の検索エンジンを支配する為には、そこそこのコンテンツを大量に投稿する必要が出てきます。100件、200件の投稿ではなくて、最低でも1000件単位の投稿、そしてビジネスとして考えるのであれば、万単位の投稿が必要になります。簡単に言ってしまえば、1日10件の投稿で1年で3000件の投稿なので、1日10件以上の投稿が最低限必要になります。それを複数のアプリに対して行うビジネスモデルが活発化しています。

バイラルメディアの次の時代

バイラルメディアというのは、ソーシャルメディアに大量の情報を流して稼ぐと言うものでしたが、それを更に発展させようと思えば、更に大量の情報を、更に多くのメディアに合わせた形で流すと言う事が必要になります。バイラルメディアというのは、単にテキスト・画像・動画を別の場所から持ってきて1ページに仕上げて、大量の情報を生成する事になっていたのですけど、そういった手法だと目的に合わないメディアというのが出てきたのです。例えば、Youtubeの動画を他の場所から持ってきただけでは、ページにアクセスを集めても、Youtube動画で稼ぐことはできません。

Youtubeの動画ですら自分で生成したり、写真を自分で撮影したり、そしてVineで10秒の動画を撮影したりという様々な場所にコンテンツを置いて、ユーザーが求める情報を提示していく必要が出てきたのです。それは、単にバイラルメディアを行うよりもコストがかかります。ユーザー側の要求が多様化しているので、それに合わせた形でバイラルメディアが変化していかないといけない時期にきたという事でしょう。

NAVERまとめが古いものになっている

NAVERまとめは、2009年に開始されたもので既に5年以上を経過しており、古いものになりつつあります。何が古くなろうとしているかと言えば、大量の情報を取得してTwitterであったり、Facebookで拡散するというモデル自体が少しずつ陳腐化してきているのです。以前と違ってTwitter自体が画像を取り込めるようになったり、Youtubeの動画を表示できるようになったりしました。Facebookなども動画をアップロードできるまでになっており、それが意味するところはNAVERまとめじゃなくてFacebookのコミュニティで十分じゃないのか?という情報も増えてきたわけです。目新しさがなくなったNAVERまとめのツィッターの拡散数が既に限界となっています。外部の情報をまとめるというのに強いNAVERまとめですが、既に内部に取り込んだ情報をまとめるところがうまく機能していないのが気になります。

NAVERまとめで何よりも画期的だったのは、アクセスに応じてポイントを割り振って、それをメルマネで容易に配分するというところです。こういったアクセス解析からお金を配分するという手法は、ユーザーからの定額課金制を始めたYOUTUBE REDなどでも使われようとしています。Facebookにおいても、Youtubeに対抗して動画をアップロードしたらお金を配るという方法を採用するとされています。

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