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ルネサスモバイルの解散!日本の半導体が既に終わっている事実

  • 27 June 2013
  • のぶやん

2010年に携帯の大手Nokia社から180億円(2億ドル)でルネサスが買ったルネサスモバイルが買い手がおらずに解散するという事です。2010年に買収して、2011年1月ルネサスモバイルとして発足してから、僅か2年半ほどしかたっていませんが、解散になってしまいました。累積赤字が2013年3月で450億円となっているそうで、完全なるお荷物事業となっています。

ルネサスモバイルが解散を決めたことで、ルネサス本体も「減損処理」として360億円ほどを計上していて、ルネサスが更に窮地に立たされる事になっています。銀行からの借り入れは、こうした損失を補う為だけにつぎ込まれていて、将来の見通しが全く立たない状況です。

ルネサスに国が援助している

国が産業再生機構などを通じて、ルネサスに支援している訳ですけど、ルネサス自体がこんな大失敗をやらかす企業なので、先がない事がわかります。金が必要なベンチャー企業などにちっとも支援しない企業が、大企業のNECなどが関わるとすぐに支援してしまうのはどうしてでしょうかね?まあ、お金が偉い人たちの懐にしっかり流れている事でしょう。

「国際展開でシェアを20-30%」と意気込んでいたはずなのに、僅か2年を経てみた結果としては、ヨーロッパ、インド、北京などを含めて海外従業員1430人は全員解雇、日本の従業員数百人は、移動や退職を勧めてもらうようです。

こんな企業に国の金を貸してるなんてアホらしい

モバイル分野が消失した日本

今さら言うまでもないのですが、日本は「ガラパゴス携帯」などと言われてきましたが、スマートフォンの出現(iPhoneとサムスン携帯+AndroidOS)によって、日本の従来の携帯会社は、技術的に世界で戦えなくなりました。もちろん、下請けの製造ぐらいだったらできるかもしれませんけど、製造は台湾などのEMSが強みを発揮していて、スマイルカーブと言われる利益形態によって、下請け製造などしても日本メーカーはちっとも儲からないのです。

簡単に言えば、日本メーカーは、儲かる所を全てApple社、サムスン社、Google社に押さえられて、儲からないところは台湾のホンハイなどのEMSに押さえられて、その間の隙間のような所に日本メーカーがいるような状況になってしまいました。

規制が強すぎた?日本

日本では、携帯電話キャリアとメーカーが癒着して、独自の携帯電話市場を形成してきました。この為にほとんど独占のような形になっていて、利益率が高くて、携帯電話はおいしい商売してきた訳です。おいしい商売であれば、利益率が高いので国内の工場であっても十分に利益がでるという事で、国内工場で部品や液晶パネルも作ったりできました。ノキア社なども日本に寄せ付けず、日本独自で携帯電話を発展させました。

こうした日本の独自の「ガラパゴス携帯」の問題は以前から指摘されていましたが、「スマートフォン」という新しい形態のモバイルが登場した事で、日本の携帯メーカーは破滅への道を向かっていくのでした。日本の携帯メーカーは大きくシェアを落として、アップル社、サムスン社に日本国内のシェアを奪われてしまいました。

過去の会社を生き残らせる事に熱心で、新しい企業が伸びない日本はマジでオワコン

シャープもルネサスも何故潰れない

本来ならば潰れているべきシャープであったり、ルネサスがぐだぐだと生き残るのは、日本経済にとっても非常によろしくない事です。「雇用を守る」などと言い訳したりしていますが、このような既に経営破たんしている企業が生き残る事による「雇用の喪失」がある事も十分に理解するべき事でしょう。大手の取引先や関連企業など(日本を牛耳る人たち)がシャープやルネサスを必死で支えています。

本来であれば、シャープやルネサスが倒産して、そこに新しい企業が入って経済が活性化していくべきなのですが、ぐだぐだと倒産が遅らされて、そのツケを最後に国民が支払うような形にもっていかれるのかもしれません。いずれにしても、こういった企業が生き残っている自体が経済の構造を歪めています。

ソフトの分野もやられている

日本のi-modeなどの携帯電話では、ドコモと癒着したソフトメーカーが利益を得ることができました。しかし、これがスマートフォンになると、AppleやGoogle社を通してソフトを提供する会社が多いので、ドコモi-modeやEzwebなどの携帯メーカーの従来の取り分はほとんどなくなってしまいました。インデックスの倒産などもそういった流れの中にあったものと思います。

もちろん、携帯会社は「スマートフォン通信費」の方に上乗せする事で利益の回収をはかっていますが、今後は海外などの競争にあわせて、通信費の方もどんどん安くなっていく事は確実で、日本企業が利益を出せる分野は更に減ってくるものと思います。

ソフトが弱い日本

これからは、ハードを作っても儲からない時代なので、ソフトウェアで利益を稼ぎ出す必要がありますが、日本はソフトに強い国家とは言い難いものがあります。当たり前ですが、プログラミング言語が英語でアメリカ人、インド人が有利という事だけではなくて、日本のソフトウェア教育というのは、アメリカよりも10年以上も遅れており、プログラミングやソフト開発が「特殊なもの」として扱われている事が要因です。

アメリカでは、小学校からパソコンの授業があったりして、中学校になると確実にパソコンの授業がありますが、日本ではあったとしても時間数は少なくて、受験勉強などに多くの時間が割かれているという残念な事情があります。この結果として、ソフト分野が国際的に非常に弱くなってきており、国際競争力とは名ばかりで、日本の国際競争力がジリ貧になってきています。


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