nanapi

nanapi(ナナピ)は、Supership株式会社が運営するノウハウ(ライフレシピ)の共有サービス。かつてはサイト名と同名の株式会社nanapiが運営していたが、2015年に株式会社スケールアウト・株式会社ビットセラーと合併し、Supership株式会社となった。かつては、IGNITIONと言われる英文で人物などを扱うサービスを行っていましたが、2016年6月30日をもってサービス終了。Anser(アンサー)という質問アプリも行っていましたが、2016年9月30日をもってサービス終了。

nanapi(ナナピ)は、2014年1月に月間1800万のユーザー、10万件以上の情報があるとされていましたが、2016年に急速にアクセスを落としたなどとネットで書かれるようになり、2016年12月現在におけるユーザー数は、以前の数分の1まで落ち込んでいるとみられています。

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Nanapiが1億2千万円の赤字という衝撃!キュレーションサイトが全く儲からない事実が判明!

  • 27 August 2015
  • のぶやん

NanapiがKDDIグループに株を取得されてその傘下になったという事ですけど、ほとんど儲かってないことが明らかになりました。Nanapiが広告モデルで儲からないことは以前のブログでも指摘した通りですが、Nanapiが儲からない理由としては、検索エンジンのみに依存するところが強すぎるという事があります。

アクセスを大量に集めるのが難しい

Nanapiのスタイルでは、ライフスタイルのものが多いので、アクセスを集めるのには限界があります。そもそも、競合がNAVERまとめのようなコンテンツプラットフォームなので、その競合に打ち勝ってライフスタイル分野で検索上位を維持していくのは非常に難しいことです。何故なら、NAVERまとめのライターというのは、インセンティブの配分を受けた、セミプロがやっていて(まあ、私もその1人か)、検索エンジンを考えたタイトルと内容にしているからです。それに比べて、ナナピは一般のライターが書いたものは対策が不十分です。

さらに言えば、ライフスタイル分野だけで集まるアクセスというのは、日本市場ではやはり限界があります。ライフスタイルのほとんどの分野において、ナナピは十分な記事を持っていると思うのですが、それでも検索エンジンの上位に表示させられないというのは、内容がつまらないとか、独自性がないとかそういう事でしょう。なんか特化された切り口じゃなくて、適当にライフレシピが並んでいるだけだとみる気がしないんですよね。

検索エンジンに強いだけでは儲からない

検索エンジンだけが流入だと、かなりビックキーワードを大量に抱えていないとアクセスを取ることができないのですが、検索エンジンに強いだけでは、既にアクセスを集めるのが難しい状況になってしまっています。検索エンジンと、ツィッターでの拡散が非常に重要になります。フェイスブックは、ツィッターをに流す為の材料にはなりますが、それほどアクセス数は期待できません。言ってしまえば、ツィッターがまだまだ威力を持っているという事でもあります。

ナナピの記事というのは、一般的過ぎて面白みにかけるので、ツィッターでツィートする人が少ないのです。ツィッターで話題にならないという事は、インターネット上のコンテンツの狭い市場の中においては致命傷になってしまいます。日本におけるほとんどのコンテンツビジネスを行う人は、ツィッターをかなり重視しているからです。


 

事業規模に比べて多すぎる社員数

ナナピは、言ってしまえば大きなブログみたいなもので、効率的に運用しようと思えば5人ぐらいで運用できそうなブログ(後から始まったアンサーについては知らないです)なのですが、ナナピだけのサービス展開だった時から、資金調達を行って、ばんばんお金を使っていました。バイラルメディアなんて、3人ぐらいのメンバーでツィッターの拡散を使ったりして儲けているわけですけど、それに比べると効率が悪いなと思う訳です。

投資段階だから・・・・と言い訳するのはいいんですけど、やっている事業がナナピというサイトなのに対して、会社の規模とか社員数とかが多すぎるよなと感じるのです。無駄で派手なのが好きなのかもしれないですね。とにかく、どんな事業であったとしても、利益がでなければ存続することは難しいでしょう。

ナナピの雰囲気がダサい



人の事を言える立場かどうか分からないんですけど、けんすうさんとか、ラフな格好でナナピの雰囲気とかも、ちょっとダサいなと感じるわけです。もっと女性受けがするような、サイバーエージェントみたいな雰囲気があった方が、いいサービスができると思ったりするんですよね。SEALDsが受けたみたいな感じで、動画がかっこいいとか、ラップが入ってるとか、女性が可愛いとか。

YoutuberのヒカキンとかYoutuberで人気になっている人の多くも「若さとカッコよさ」があるよなと思う訳です。そういう、若さとか、カッコよさとかの追及が必要なんじゃないかなと思ったりします。

ナナピ

 

Nanapiが77億円なら、NAVERまとめは300億円の価値かな。

  • 17 October 2014
  • のぶやん

コンテンツのハウツーサイトのNanapiの評価額が77億円もするらしい。KDDIが40億を出資して過半数を握るそうです。

凄いよ!けんすうさん。と言いたいところもありますが、本当に77億円という評価額が適正であるかどうかは、疑問でしかありません。こういったものは、現在あげている売り上げ、収益などから、将来あげるであろう収益などを計算して評価付けを行ったりするのですけど、評価価格というのは結構適当であって、価格の付け方なんて話し合いで決まるような所があります。

KDDIは、携帯事業で金が余って、何に投資すればいいか良く分からないようなぐらい儲かっちゃったので、Nanapiに数十億円の投資をしてもいいかなと思ったんでしょうね。こんなコンテンツサイトを高く売り飛ばしたけんすうさんは、見事です。

Nanapiのアクセス数を考えると、NAVERまとめの評価額は、どのぐらいになるか本当に興味深いですね。NanapiとNAVERまとめでは、全く性質が異なっているサイトなんで、Nanapiが独自記事を追求するのに対して、NAVERまとめはキュレーションを追求しています。Nanapiはライターに安い固定給を支払って書かせて、NAVERまとめはアクセス数に応じた収益配分を行っています。NanapiとNAVERまとめを比較した場合には、NAVERまとめの社会的影響力の方が圧倒的に大きい事は言うまでもありません。

成長性でもNanapiの成長は今ひとつなのに対して、NAVERまとめが大きく成長しています。これならNAVERまとめが300億円以上の価値を持ってもおかしくないですね。

Nanapi
ここから引用


Nanapiの価値どんだけ?

けんすう氏がNanapiの売却に動いたのは、当人がNanapiの価値というものを一番良く理解してたからでしょう。KDDIがアホだとは思わないですけど、何か国内で良い会社を買いたいと思っても、目だったコンテンツを作っている会社がないというのが日本の現状で、そういったところで目立っていたNanapiに対して40億円という巨額の資金を出資する事になったという流れなんでしょう。

金が余っている企業に最後のババを抜かせるところがいいね!

NAVERまとめは、2015年に30億円の売り上げを目指していて(達成するには更に急上昇が必要そう)、それを達成したとすれば、30億円の売り上げで300億円の時価が付いたとしても確かにおかしくないかなと思います。利益としてどれくらい出るか分からないですが、今後もどんどん急成長し続けると仮定するのであれば、時価が大きく評価される可能性があるからです。

Nanapiの始めたアンサー

この携帯アプリであるアンサーは、Nanapiの単にハウツーを書いただけのビジネスから発展したものになっています。分かりやすく言えば、発言小町の携帯バージョンであって、気軽に質問・回答ができるので爆発的な伸びを見せていると言うことです。これは、今後も伸びる余地がありそうで、このアプリ「アンサー」の評価額は、もしかしたらハウツーサイトのNanapiよりも高いかもしれません。

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アンサー

 

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NAVERまとめが急激に伸びて、Nanapiの伸びが緩やかな理由

  • 12 August 2013
  • のぶやん

Nanapiがリニューアルを行って、トップページにニュースの情報が提示されるようになりました。日本人は、特に新しいもの好きとされていますので、Nanapiも常に新しいものがあるサイトとして、何度もアクセスさせようという意図があるものと思わせます。また、ライフレシピだけではなくて、モヤモヤという質問ボックスであったり、特集なども掲載するようになってきています。

Nanapiの資金調達

Nanapiは、グロービスから2010年に3.3億円調達しましたが、それに引き続いて2013年7月頃に2.7億円をKDDIとグロービスから調達しています。恐らくは、グロービスから調達した資金の3.3億円の多くをこの2-3年ほどで使ってしまっており、グロービスとしては、「手を引くか」「追加で支援していくか」という選択を迫られたのだと思います。そこで、社長のけんすう氏と話し合って、今までの態度や業績推移などから追加投資を決めたのだと思います。

Nanapiの業績としては、公表されていないのでどうか分からないですが、サイトのアクセス数だけ見るとジリジリと伸びてはいます。Yahoo Japanとの提携で20%のアクセスを伸ばしたというデータもあるようにユニークユーザーが月間1500万、PV数は6000万ほどに達しているという事です。しかしながら、ペースとしてはそれほど急激に伸びている訳でもなく、更なる爆発力が求められていくと考えられます。

NAVERまとめの方が伸びる理由

Nanapiの最大の欠点としては、ライターが書いた記事なのですが、ライターが真面目に記事を書いておらず、記事の質がどうしても低くなっているという点です。ライターに300円-500円で記事を書いて貰う訳ですが、ライターの人は「とりあえず書いて金を貰いたい」という思いで記事を仕上げるので、本当に自分が持っている情報であったり、質の良い情報が出てこないのです

NAVERまとめでは、PV数に応じてお金を出すという非常に難易度が高い(広告を自分でとってこないといけないし、利益も出づらくなる)方法を使ってコンテンツを生成していますが、記事作成者からすると、とりあえずPVが集まる良質なまとめを作りたいと思うようになっていて、自分から拡散力を持ったTwitterで拡散したり、Google検索の対策を行ったりと自らの記事のPVを伸ばすのに必死になります。

主役はライターさん1人1人

NAVERまとめにおける主役は、ライター1人1人である事は間違いありません。良いアイディアであったり敏感な嗅覚があれば、1まとめにして100万PVをあげて、本当に短時間で1万円-2万円を稼ぎ出せるというライターが主役となるプランを提示しています。まあ、いろいろと文句を言いながらも、NAVERまとめでまとめているライターの意欲は非常に高くて「どうやったら注目されて、質の高いまとめを生産できるか」というのを常に考えています。

一方のNanapiを批判する訳ではないですが、Nanapiの方法は従来どおりのライターに定額を渡してコンテンツを生成していくというやり方です。この方法では、ライターは良いまとめを生成する事よりも、いかに掲載して貰うかだけにポイントをあわせて、掲載して貰って300円-500円が貰えらればいいという考え方をします。Nanapiの社員は20名ほどいるらしいですが、コンテンツが主力の会社にも関わらず、主役が社員になってしまっている気がします。

コンテンツの生成者は誰か

コンテンツサイトのブランド化とリピーターの確保には、良いコンテンツを沢山準備しておく事が欠かせません。コンテンツの質を高めたいと思った時には、「良いコンテンツを生産した人に何とかお金を配分する仕組み」を整えなくてはいけないのです。その仕組みを整える事が難しいので、多くのコンテンツサイトは社員にコンテンツを書かせたりしている訳ですが、外部のライターを使うのであれば、ライターに良いコンテンツを生産した時にしっかりお金を配分する仕組みを整えなくてはいけません。

Nanapiは2010年に3.3億円調達していますが、その金で社員を雇い入れるのではなくて、PV数に応じた(もしくはそれに準じた)金額をライターに配分を行う方法はなかったものでしょうかね。300円-500円でNanapiで記事を書くという事を2-3回体験してみたのですが、とても続けようとは思いませんでした。良質な記事を500円で100記事、200記事も書くなら、自分のブログに貼っておきますね。

優秀なライターであればあるほど、Nanapiではとても稼げないから、NAVERまとめで良質記事を生産して1記事で50万PVを叩き出して、5000円とか10000円を狙っていきたいと考えるでしょう。50万PVと言えばNanapiの1ヶ月のPVの100分の1に相当するPV数な訳ですけど、支払う金額は社員1日分の給与でしかないわけです。そういう所を良く見るべきでしょう。

社員さんは業務遂行人間になる?

更に繰り返しになってしまいますけど、自分の会社の商品が何かという事を明確にしまして、それを作るのは誰で、売るのは誰というのを明確にしていく必要があります。コンテンツと広告を主力とした会社の場合には、コンテンツというのは1つの大きな商品でありまして、それを生成するライターというのは、ナレッジワーカーで素晴らしいコンテンツを生成して、大量のPVを持ってこれる人でないと意味がないのです。

「年収100万円」の人材に成り下がる人
http://www.sankeibiz.jp/econome/news/130811/ecd1308111831003-n4.htm
引用開始「その第一歩は、感じる力、すなわち「感知力」を磨くことである。ナレッジワーカーとは新たな知恵やアイデアを生み出すことができる人材のことである。そして、知恵やアイデアの源泉は、人間の持つ感じる力である。」引用終了。

これからの時代のコンテンツ生成者は、ナレッジワーカーとして、高度なコンテンツ生成が求められます。そして、それを生成するライターには、プロの意識が求められており、そういう人を支援する仕組みが整わなくてはコンテンツを生成する会社もやっていけなくなっちゃうのです。そういう意味では、NAVERまとめのインセンティブは(多少の問題はあるにせよ)優れているし、編集コンペはそういう人材を発掘、支援する上で行われているものと理解しています。

ライターが生成する記事の種類

NAVERまとめで生成される記事の種類は、狙いによっていくつかの種類に分けられます。先ずは、フロー型(TwitterやFacebookなどのタイムラインの流れる形)とストック型(Google検索などに最適化された長期的に見れるコンテンツ)です。Nanapiが生成している記事の多くはGoogle検索を意識したストック型(はてなブックマークなどでNanapiを見かける事もありますが)が多いです。しかしながら、NAVERまとめの場合には、フロー型とストック型の両方をカヴァーしているようです。

今回、Nanapiのリニューアルで強化する部分を見てみると、フロー型の強化が見て取れるので、毎日のようにTwitterやFacebookでトップページから拡散を狙っているものと考えられます。戦略としては良いところを突いているのかもしれません。

1)ストックにもなりフローにもなる

現在の新しい流行色に加えて、いつでも使えるような情報に落とし込んでいて、今見ても5年後に見ても楽しくコンテンツを見れるという情報です。TwitterやFacebookでアクセスを集められるのに加えて、Google検索からもアクセスを集められるという特徴があります。このストックにもフローにもなりうるコンテンツを生成できる人が上記で言うプロのライター、かつナレッジワーカーなわけです。

2)フローで大量のアクセスを集められる

TwitterやFacebookなどソーシャルの分野において大量のアクセスを集める事ができるコンテンツというのは、フロー型で大量のアクセスを集めるコンテンツという事でNAVERまとめ側も重視しています。これが「トピックピッカー」の条件に該当するまとめであるとも言えます。インターネットの商売では、このフローで大量のアクセスはビジネスにとって大変に重要になります。

3)ストックになりえる

ストックと言えば、流行に左右されない「歴史のまとめ」であったり、「地域情報おでかけのまとめ」などがあります。ストックは、後からGoogle検索などによって後から拾って貰ったり、その後に話題になったりする記事などがここに入ります。このようなコンテンツは、訪問者の満足度を増やして、サイトのリピーターを増やす上でも重要であると言えます。

4)ストックにもフローにもならない

特にTwitterやFacebookで拡散にる良いわけでもなく、Google検索に引っかかる訳でもない「話題にならない記事」というのがここに入ります。NAVERまとめで考えるならば、多くがここに入ってしまうでしょう。NAVERまとめにおいて注目入りを狙っていって、注目記事に入らなかったまとめなども、ここに分類されるでしょう。

5)ゴミ記事

存在しているだけ無駄なソースで、見るに耐えないようなゴミの記事です。Googleで伸びることもなく、TwitterやFacebookで拡散される可能性も皆無です。

プロのライターの役割

ここにきてプロのライターの役割というのは、(1)ストックにもフローにもなりえて、かつ大量のアクセスを集める事ができる記事という事になります。そうでなければ、ライターとしては一般的で外部の人に書いて貰っている意味がないわけです。NAVERまとめも普通の記事であるならば、Nanapiのようにバイトでも雇って書いて貰っていた方が記事の本数を増やす上では有効だという事になる訳です。

更に言えば、プロのライターの役割というのは、ニッチな分野においても注目を集められるという点があげられるでしょう。ニッチな分野において、しっかりと作りこまれた記事というもので、TwitterやFacebookで拡散されて、Googleで上位表示が実現できれば、記者として非常に優秀であり、外部ワーカーとしての役割をしっかりとこなしていると言えます。

投稿数を増やせばアクセスが伸びるか

投稿数が大量になれば、アクセスが伸びるという事は、間違いではないのですが、投稿数は1万記事もあれば十分なのです。問題はその記事の中身であり、その記事がどのぐらい良質な記事で、どれだけ長い間多くの人を魅了していけるかという事になっていきます。記事の本数が100本でも200本でもいいから、とにかくその1つの記事に多くの人を集めて満足度を高められるかという事です。

いかに多くの記事が存在していたとしても、アクセスした人が全く意味がないと思う記事であったり、ガッカリするような記事であれば、存在する意味は全くないわけです。また、そのような記事であれば、人間が作らなくてもそれなりのものは生成できるかもしれない。今、求められている記事というのは、多くの人が読んだら、お気に入りに入れたり、思わず共有してしまったり、何らかのアクションを持つような記事と言えるでしょう。

Nanapiの今後の方針についての記事(けんすう氏のブログ)
http://blog.livedoor.jp/kensuu/archives/54578528.html

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検索エンジンからの流入が全く増えない時代!そもそもGoogle検索する人が増えてない!

  • 27 July 2013
  • のぶやん
パソコンする女性

Googleの検索エンジンにおいて上位表示するという事は、SEOと呼ばれてGoogleが出た頃から盛んに行われてきました。SEOを専門にする会社があるほどに検索流入というのは非常に重要な分野であり、Google検索で上位を取らなければ存在しないも同じと言われるまでになりました。しかし、最近になってその流れが少しずつ変わり始めているのを感じます。厳密に言えば最近ではなくて、FacebookのアクセスがGoogleを抜いた2010年頃から変化してはいたのです。

このブログでも、例えばNAVERまとめにおいていかに検索エンジンを重視する事が重要かという事は何度か書いてきました。同時に検索エンジンを重視する事がTwitterやFacebookでは不利になるという点にも触れてきました。検索エンジンを重視してコンテンツを作成する場合と、TwitterやFacebookのソーシャルを活用してコンテンツを作成する場合では、作り方が根本的に異なってきます。その両立は大変に難しく、タイトルだけとっても難しい選定となってきます。

これからGoogleがジリ貧となってソーシャルが本格的に活躍するのであれば、ソーシャル重視のコンテンツを作っていく必要もあると感じています。

Google検索のアクセス流入が少ない

Google検索エンジンにおいて、「最上級のビックキーワード」で3位以内にランクインした時のGoogle検索からの流入は、1万-5万アクセスという事が分かっています。複合(2つのビックキーワード)の場合には1千-1万ほどのアクセスになります。このようなアクセスで100万アクセス、200万アクセスを集めようと思えば、大量のキーワードで上位表示される必要があるのです。大量のビックキーワードで上位表示するのは、簡単な事ではありません。

NAVERまとめは、非常にGoogleなどの検索エンジンに強さを発揮しており(NAVER自体が検索の会社だからというのもあるかもしれない)、NAVERまとめが沢山のビッグキーワードでGoogle検索1位-3位を取っている事は良く知られています。NAVERまとめが10億PV以上を達成できたのは、Google検索エンジンからの流入がしっかりあったからという事は疑いようもないでしょう。

また、NAVERまとめで数百万PVを集めているアカウントは、単に注目まとめに掲載されているだけではなくて、こうしたGoogle検索エンジンの上位表示されているものが多いのが特徴です。Google検索で上位に表示されると、アクセス流入は少ないながら確実なアクセスを見込めるというのが現在の状況になっています。

検索エンジン主義のNanapiの現在の状況

日本のコンテンツファームのNanapiは、Google検索など検索エンジンで上位を狙う典型的なサービスと言えるかもしれません。Nanapiは、着実にアクセス数を増やしてきており、おおよそ6000万PVほどと公表されています。最近では、グロービスの3.3億円に加えて、KDDIからも2億7000万円を調達して、合計調達金額は、6億円にも達しています。

Nanapiのアクセスう数が着実に増えてきた事は素晴らしい事だと思っていて、事業を粘り強く継続してきた成果だと思うのですが、一方で6000万PVという数字が多いか少ないかというところは、意見が分かれるところかと思います。Nanapiのアクセスの多くは、共有によるものではなくてGoogle検索からの非常に細かい小さなアクセスが積み重なったものと考えられます。言い換えれば、あまりFacebookやTwitterでは共有されるコンテンツは多くないと言えます。

拡散されるには時事性が必要

Nanapiが拡散に弱い理由としては、Nanapiのビジネスモデルが、そもそも検索エンジンを意識したコンテンツファームというのが狙いであり、あまり拡散を重視していないからという事も言えます。FacebookやTwitterなどのソーシャルで拡散される為には、時事ネタの方が圧倒的に強みを持っています。もしくは、時事ネタでなくても「最近の流行」でも良いでしょう。

多くの人が新しい情報に敏感になるのは、インターネットなどでビジネスの移り変わりの周期が短くなっているので、情報を知らずに損をしたくないという心理が働いているのだと思います。例えば、ファーストファッションを知っていれば安く服を買えるかもしれないし、LCC(格安航空会社)を知っていれば安く楽しく旅行できるかもしれないし、現在居住している場所よりも良い場所に引っ越せるかもしれません。「自分が損をしない為にも最新の情報を仕入れたい」という欲求を多くの人が持っていて、それを満たすのが現在のTwitterやFacebookなどのソーシャルであると言えます。

Googleの検索エンジンの欠点

Googleの検索エンジンの最大の欠点と言われているのは、最近の流行などがさっぱり分からないという点です。キーワードを入力しないと何も出てこないので、自分が中心になってしまって、自分が気になった事であれば検索できても、人が気になった事を知ることができないのです。その点、FacebookやTwitterであれば、友達の視点であったり、知り合いの視点などから、様々な情報を知ることができます。

Googleの検索エンジンは、最近の流行が知りたい人にとっては、何もしれない単なる箱に見えてしまうのは仕方ない事かもしれません。もっと分かりやすく言えば、「ファッション、最近、流行」などと調べると、10年も前に作られたサイトが出てきたりするのがGoogleの検索エンジンです。

早い話、Googleの検索エンジンが出力するような静的なトレンドを必要としないコンテンツというのは、全てNAVERまとめのような「まとめサイト」に食われるという事です。そう考えると、NAVERまとめは、Googleの現在の静的コンテンツを脅かす可能性は十分にあると考えます。

 

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Nanapiは儲かるビジネスモデルか

  • 23 January 2013
  • のぶやん

Nanapiは、様々なメディアで紹介されて、日本を代表するコンテンツプラットフォームと言われるまでになりました。しかしながら、実際にはそれほど儲からなさそうなビジネスだなと思わずにはいられません。その理由としては、広告に依存した収益スタイルにあります。

ウェブ全体の閲覧者がほとんど増えていない横ばいとなる中で、以前よりもウェブサイトの量は増えているので、記事にPVを集めるのが非常に難しくなってきています。

ブログライターの単価

Nanapiの単価

Nanapiは、300円の案件が多くて、文字数は600-1000字ぐらいなのですが、ブログで文章を得意としている私なら10分-15分ぐらいで書き終えるので非常に効率が良いです。600-1000字で300円という単価は、ブログライターとしては一般的な単価です。けんすう氏は、ライターに対する収益分配をもっと高くできるように頑張ると言っていますが、ライターの質を考えると300円が配分できる最高金額だと思います。

ブログルポの単価

ブログライターで以前に時間ある時にやっていた(今は単価下がったのでやめた)ブログルポというものがありますが、これは500文字で100円という最高に安い単価のブログライターです。しかし、記事の質は全く問われないので、記事を適当に書いて提出すれば、ほとんど否決される事がありません。とにかく読んで内容が通っていれば通過しますが、それでも500文字で100円は安すぎてやる気になるのは不可能です。

1000文字で200円ですが、実際に1000文字を書くとなると、タイピングがどんなに早くてもそれなりに時間がかかってしまうものです。しかも、段落など関係なくとにかく分量を出すというのは、頭を使いながらやるので大変に疲れる作業です。そういう理由で、ブログルポからは引退しました。まあ、時間の無駄なので書かない方が良いです。

Nanapiに厳しいビジネス環境

How to系サイトの増加

Nanapiのビジネスモデルは、Howtoを「分かりやすく」「見やすく」紹介するというモデルであり、比較的簡単に立ち上げる事が可能です。実際にNanapiを真似して幾つかのサイトがライターを雇用してコンテンツ作成を行っています。日本のコンテンツは、日々増え続けてきており、NAVERまとめなどにおいても、Nanapiと競合するような恋愛、旅行などのHowto系を扱うようになってきています。コンテンツの閲覧者の奪い合いとなってきています。

広告単価の低迷

2008年9月のリーマンショック以降は、世界的に広告市場は低迷が続いています。以前であれば、Nanapiが掲載しているGoogle Adsenseで稼ぐというのも比較的簡単な事でしたが、最近ではPVを集めてもなかなか収益に結びつかなくなってきています。この長引く広告単価の低迷は、Nanapiにとっては非常に難しい経営環境と言えるでしょう。

Nanapiのライターの質

Nanapiで大量の質の悪いコンテンツが今でも見受ける事ができるので、このライターさんにお金を支払うのは、本当にどうかなーと思うような記事もアップロードされています。現在のウェブサイトは、以前のように「コンテンツが何でもあれば良い」というものではなくなってきており、質を向上する方向に変えていく必要があると感じます。

糞コンテンツの量産?

実際にNanapiのコンテンツを見てみると、半分ぐらいは「ど素人」が書いたような掲載するに値しないようなコンテンツが掲載されていたりします。ライターのやる気を損なわない為に、あまり否認せずに修正して掲載してあげているのだと思いますが、こうしたコンテンツが増え続けるという事は、サイト全体の質を落とす事に繋がるでしょう。うーん、こういうコンテンツは、サイト全体のアクセス増加に貢献する事はないと思うのですけど。

添削・修正するコスト

ライターに300円で配分して、それを掲載前に添削・修正してあげていますが、これではライターに支払う以上のコストがかかってしまう事になります。ライターからすると非常に嬉しいサービスではあるのですが、これは運営側のコスト負担が気になります。うーん、そこまでライターに親切にすべきなのかどうかは、疑問が残ります。

ライターから見ると素晴らしい

記事書くのが簡単

記事の分量指定などが特に無いので、自分のペースでサラサラと書けば、手馴れたライターならば、10分や15分で書き終わってしまいます。写真なども、著作権フリーのサイトから貼り付けるだけなので、別に難しい事も何もありません。これで300円ならば、空いた時間に書いていれば、結構稼げそうだなという印象を持っています。

添削してくれるので気楽

1回で原稿記事がボツにならないで、添削して掲載してくれるので、その点はかなり良いです。普通の雑誌とかであれば、ライターとして書いた原稿がだめなら原稿ごと「掲載しない」という措置もありそうなものですが、そういった事がなくて、とにかく添削して掲載してくれるというのは書く方も非常に楽です。

ライターの報酬は無視できる?

社員の給料が費用かな

1日100本の記事があがってきたとしても、300円×100本=3万円にしかなっていないので、ライターに支払う給与はそれほど大きくないでしょう。問題は、添削する社員の給与なのですが、社員が張り付いて1日稼動すると最低でも1万円ぐらいはかかってしまうでしょう。そうすると、社員に支払う給与の方が問題になる気がします。Nanapiでは従業員が20人ほどいるので、ライターに支払う金よりも社員を養う方にお金がかかってますね。

一般的な企業であれば、売り上げ1000万円で社員1人なので、現在の20人という社員数だと2億円以上の売り上げは必要になりそうです。今の段階においては、3000万PVなので、2億円の売り上げを期待するのは厳しい状況です。今の段階では、VCから調達した3.3億円を食いつぶしている状況でしょう。将来的にNanapi以外のサイトにも手を広げて、社員の給与も利益の中から支払う計画がある事でしょう。

検索していたら、以前に自分が書いた記事が出てきた。

Nanapiを実際に使ってみて
http://www.chugoku-kabu.net/web/2011/02/nanapi-1.html

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良質コンテンツサイトを奪い合う状況

  • 27 September 2012
  • のぶやん

リーマンショックを前後して、半導体などの市場価格が急速に下落した結果、パソコンなど「ハードの価格」が大幅下落を起こしました。従来は20万円ほどで売られていたノートPCは、現在は5万円を切る価格のものまで普通に売られています。家電メーカーなどが苦境に立たされているのは、このようなハード面の価格が数年で急速に下落した結果と言えます。そして、ハードが下落した分だけソフトに比重が移ってきました。

・活況のソフト産業

何故、ハード価格が下落するとソフトに比重が移るかと言えば、ハードの価格下落によって容量が増大すると、クラウド化などが容易になるからです。今では、レンタルサーバーも100Gを1ヶ月1500円で借りることが出来るので、どんどんアクセスを集める事ができれば、大きく利益を出すことができます。例えば、ゲーム企業のGreeやモバゲーなどが好調であるのも、ハード面のコストが十分に低いので、利益が出しやすいからと言えるでしょう。

消え行く小規模サイト

・飽和している日本市場でアクセス奪い合い

既に日本人のほとんどの人が、毎日のようにデスクトップPCであったり、スマートフォンを使ってウェブサイトにアクセスしています。日本人の人口というのは、1億2千万人で、日本語の話者も同程度とされていますので、これ以上の市場がどんどん上昇する事は考えにくいでしょう。つまり、全体が上昇するのではなくて、アクセスの奪い合いが加熱します。小規模サイトは、ますますアクセスを奪われる事になるでしょう。

・飛躍的に増大しているハード容量

個人でブログなどを使ってアクセスを集められた「ウェブ2.0」の時代は、コンテンツを大量に保有する大規模サイトによって消えていくかもしれません。パソコンの容量がテラ単位になってきている現状では、既にテラ単位のサーバーを埋めるだけのコンテンツを用意した勝負になっていくからです。個人ブログなどでは、テラ単位を埋めるのは、ほぼ不可能であると考えられます。

NanapiがYahooと提携

アメリカでコンテンツファームと呼ばれて、質の低いコンテンツを量産する事が問題視された次期がありました。しかし、コンテンツファームと呼ばれる仕組みは、それを乗り越えて発展してきて、現在ではコンテンツファームは「ユーザーに価値を提供するもの」としての認識が広まりつつあります。日本でライフ系コンテンツの代表格となったNanapiがYahooと提携して、Yahooの一部のページにNanapiのコンテンツが表示されるようになったようです。

・Google Adsenseの事例になっていたNanapi

Nanapiと言えば、先日Google Adsenseの「成功事例」として掲載されていましたが、Yahooインテレストマッチをやめて、Google Adsenseに統一していたのでした。しかしながら、Yahooの側とも提携を進めていたのですね。つまり、NanapiはYahooの側でもGoogle Adsenseの側でもなかったという訳ですね。Google側とも広告を通して良い関係を築いて、Yahoo側とも提携していたなんて、素晴らしいですね。

・整理された情報サイトが人気に

Nanapiの特徴としては、沢山の情報を上手にカテゴライズしているので、リピーターになって貰える可能性が高いという事でしょう。今までのサイトと言えば、ブログサイトのように読みきり中心だったので、リピーターになって貰うには断続的に更新を続ける必要性がありました。しかし、Nanapiの場合には、ずっと使えるような情報を資産として保有する形をとっています。今後は、そのように「使えるマニュアルサイト」は、更に増えていく事でしょう。

NAVERまとめのプチリニューアル

・写真など情報取り込み口の拡大

NAVERまとめがプチリニューアルしました。写真の取り込み口が提携によって増加したので、食べログなど沢山のサイトから整理された情報を取り出せるようになりました。提携というのは、勝手に写真を使っているのとは違って、写真を使う許可を得ているものなのでNAVER側としても安心して写真を提供する事ができます。誰かも文句を言われる可能性は非常に低いので、事業を安定させる上でも有益でしょう。また、ユーザーから見ても沢山の整理された写真で「まとめ」を作るのが簡単になりました。

・ウェブコンテンツの時代

ウェブサイトのインターフェイスが急速に発展してきて、書籍を読むようにウェブサイトを読める時代が近づいてきています。従来であれば、書籍で1000円も2000円も出して購入しなければいけなかった情報は、ウェブサイトで無料で手に入る事も多くなっています。また、写真、動画などを使った情報量が多くて、役に立つ情報も増えてきています。

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まとめ記事1本書いて3000円の衝撃

  • 19 September 2012
  • のぶやん

私の場合には、自分でいろいろな記事を書く仕事もしますし、人に記事を書いて貰う仕事もして頂いています。自分で記事を書く場合にしても、人に記事を書いて貰う場合にしても、長期的にWeb資産として利益に貢献してくれる記事かどうかが非常に重要になります。1記事を人に依頼する時には、1文字1円ほどで計算する事が多い(案件により異なる)ので、アクセスを上手に集められないと赤字になってしまいます。

まあ、赤字になっても動く金額が小さいので大丈夫という範囲で発注していれば問題ないのですが、発注数がどんどん多くなってくると出費がどんどん増えるので、記事の本数とアクセス数、収益などをしっかりとコントロールしていかないと、思わぬ出費になってしまう可能性があります。1本1000円で1日5本書いて貰うと費用が5000円、1ヶ月に出来上がる記事数は150本足らずで15万円ほどかかる事になるので、これ以上の収益を生み出していく必要が出てきます。

・収益を狙える記事と収益にならない記事

このブログのように収益に全くならないですが、自分の「発想メモ」代わりに使っているというブログも幾つかあります。良い発想というのは、後から大きな収益を生み出す知的原資になる可能性があるからです。もし、お金にしたい、収益の狙えるブログを作るのであれば、基本的に何度同じ記事を見ても参考になる記事が「記事としての資産価値」が高いと言えるでしょう。ブログというよりも、サイトという形の方が長期的な収益源として適しています。

・Nanapiの3億円調達

日本でコンテンツ事業を本格的にやっているNanapi(私も応援してますよ!)は、ライターを雇用する為に3億円をベンチャーキャピタルから調達して、今まで記事を4万本ほど生成してきました。アクセスは、そこそこ集まっているようで、大成功とは言えないと思いますが、「悪くない成功」ぐらいにはなっていると思います。ただし、事業の伸びという点においては、NAVERまとめの方が圧倒的に強さを持っていると言えます。

・人に記事を書いて貰う事の重要性

ある程度のサイトを仕上げたら、人に記事を書いて貰うという事が非常に重要になってきます。ノマドワーカーという生き方という本を出版してネットで有名になっている立花 岳志さんのブログは、私もファンで良く見るのですが、彼の人柄は素晴らし過ぎて、他の人がブログを代行したのではあれほどアクセスを集める事は不可能でしょう。記事がLivedoorのポータルに取り上げられて、1ヶ月アクセス数が160万アクセスなので、月額の収入で言えばアドセンス10-15万円、楽天で2-3万円といったところでしょうかね。

ブログで生活するというノマドワーカーという生き方は凄まじいと思うのですが、実際にブログの時代は既に終わりに向かっており、今後は新しい資金源を確保していかないといけないでしょうね。1人で更新を続けていくブログだと、ライターを大量に使ったサイトとずっとアクセスを競っていくのは難しいというよりは、不可能になってくるのです。1人が出来る事というのは、いずれにしても限界があるという事です。

No Second Life
http://www.ttcbn.net/no_second_life/

・1人の知識に限界があるというのは?

例えば、立花さんがパリに旅行に行った記事をアップロードされていますが、パリに行った事がある人ならほとんど行った事がある場所ばかりで、記事の内容が物足りなく感じます。アップロードされている写真が自分が持っている写真と似たような写真ばかりという事があるわけです。やはり、パリ在住の人から本格的なパリの良さを問題も交えて伝えて貰いたいという需要はあるでしょう。そういった踏み込んだ内容を伝えていくには、1人で伝えるには限界があるという事でしょう。

最近の読者は、いろいろな情報を目にしているので目が肥えすぎていて、少々の情報・写真で満足できない読者が増えてしまっているのが現状です。

NAVERまとめで1本3000円の案件が話題に

・Sohoサイトで1記事3000円NAVERまとめ案件

Sohoサイトなどにおいて、NAVERまとめの記事1本1000円-3000円ほどで募集がかけられているという事です。1本3000円という事で、今までのライター案件(例えば、Nanapiの場合には1500文字で300円-500円単価)を考えれば破格の待遇と言えるかもしれません。さて、発注側としてはNAVERまとめを作ってくれるキュレーターに対して、3000円も支払って採算があうのでしょうか?

・ウェブ資産化の考え方

考え方としては、現在NAVERまとめにおいて「1日3000円稼ぐ」アカウントがあったと仮定すると、そのアカウントから得られる3000円を新規コンテンツ作成の原資にして、コンテンツ作成者に1000円で3本書いて頂くとしましょう。そうすれば、1ヶ月で90本の記事を新たに増やせるので、結果としては従来3000円だった収入が、3300円になるかもしれません。1ヶ月で消費した金額を長期的に回収するという手法です。

この3000円でNAVERまとめを書いて貰うという単価を実現するには、条件が必要になります。
(1)とりあえず原資(もしくは自分でお金を持っている)があるという事
(2)長期的に収益を得られる自信があること
上記の2点ぐらいは必要になってくるでしょう。

3000円でまとめた記事は、3000円以上の収益を生み出すという保証は特にありません。しかし、3000円でまとめた記事が6000円の価値を生み出せば大きな利益になる可能性があります。NAVERまとめで3000円と言えば、Nonアダルトの分野において最低10万PV以上(単価0.2で計算した場合)は集めないと採算が取れないという事になります。単価0.4のルーキーかレギュラーになれば、3-4万PVでいけるでしょうから、発注者はレギュラーである可能性が高いです。

Google Adsense vs NAVERまとめ

・NAVERまとめでライター雇って稼げるか

Google AdsenseがNAVERまとめに掲載されていた時には、その単価は低い時で0.2、高い時で0.4ほどになっていました。つまり、現在のNAVERまとめのレートというのは、Google Adsense時代のレートを参考に作られていると言えるでしょう。そこから考えると、ライターを採用してNAVERまとめをやって貰うというのは、ウェブ上でライターを雇うのとそれほど変わらない事かもしれません。しかも、アクセスを自社が集める必要はなく、NAVERまとめがアクセス集めを代行してくれるので、良いまとめを作るだけです。

・ウェブで100万以上稼ぐ人の多くは仕事を外注

ウェブで月額100万円以上稼ぎ出す人(スーパーアフィリエイターとも呼ばれる)の多くは、仕事を外注しています。外注しないと、自分の時間が全く持てなくなってしまうという事と、経費をかけた方が税金の関係から良いという事があります。例えば150万円を稼いだとすれば、50万円ぐらいは外注した方が時間も出来るし、経費も節約になるので良いでしょう。

参照した文章

お仕事サイトにNAVERまとめの案件が登場
http://navermatome50k.blog.fc2.com/blog-entry-9.html

元ネタはこちらです。
「NAVERまとめ」は儲かるのか?-まとめ記事1本3000円でライター募集
http://www.otonano-kaisha.com/news_WELf5SkTa.html

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ウェブサイトのブランド化戦略

  • 23 August 2012
  • のぶやん

ウェブサイトには、いろいろなブランド手法がありますが、量によってブランド化したサイトよりも、質によってブランド化した方が成功率が高いように思います。ブランド化戦略というのは、サイトの運営にとってとても重要です。ユーザーに失望を与えず、期待通りの成功体験を与える事が大事になります。

ウェブ2.0と言われた2002年頃からこの「当初のサイトの質」を重視する動きがあり、「招待生」などがとられる事が多くなりました。オープン化したウェブの時代において、あえてユーザー限定を持たせる事で、そこに価値を感じさせるようにしたのです。今ではその戦略だけでは難しくなりましたが、基本的な「ユーザーの質の維持」を行わなければいけないという点では変化ありません。

最近、FacebookやMixiが少しずつ勢いを失っているのは、このユーザーが来る目的が減少しているからでしょう。Facebookには沢山の友達が登録していますが、更新している人は僅かになってきています。ユーザーが多様化すると、ユーザーによってFacebookに期待する内容も異なってくるという事かと思います。

ソーシャルネットワーが重視した質

Mixiについて

日本で流行したMixiなどは、2003年の後半に始まった時には、ITやウェブに興味がある大学生・若者が参加するプラットフォームとして発達しました。その後にユーザー数をどんどん増やしてメディアに取り上げられるようになり、爆発的にユーザーが増えた結果、コミュニティの質などがどんどん落ちていきました。

Facebookについて

Facebookは、ハーバード大学の学生というコアから始まっているので信用力がありました。そこから名門私立と呼ばれるアイビーリーグに広げて、普通の大学生、一般ユーザーと拡大していきます。こうした戦略というのは、最初に「ユーザーの質」を前面に押し出した戦略で、中にいる人と出会いたいという動機を持たせる事ができます。

Greeについて

Greeの場合には、Mixiと違って「交流よりも名刺」としての役割を重視していました。名刺としてGreeの上で知り合ってほしいという事でしたが、交流が難しかったので次第に廃れて行く事になります。そこで危機感を持った田中社長が「携帯ゲーム」という分野で勝負をかけて、これが大当たりする事になります。今では、Greeと言えば完全にゲームサイトとなっており、ゲームという高いコンテンツがユーザーをひきつけています。

コンテンツプラットフォームサイト

Nanapiについて

Nanapiなどは、最初から質よりも量を重視していたような気がするので、あまり質にこだわっていませんでした。目標としてとりあえず「数」を重視していたようで、あまりに下らない質のページが量産された時期もありました。そこから立て直して、質を多少重視した記事を作成するようになりました。現在の記事作成は、外部の人に「Nanapi Works」で1記事300ポイント~500ポイントで依頼しているようです。

Nanapiで非常に気になるのは、アクセスの伸びがそれほど大きくないという事です。やはり、当初の記事の質が高くなかったので、ユーザーの成功体験を得られにくかったのではないかと考えています。今後は、Googleに対応したキーワードアプローチだけではなくて、ある種の特殊ユーザーに喜ばれうるような特定分野における深い記事も期待したいですね。

NAVERまとめについて

NAVERまとめなどは、最初から結構な量によって攻めていきましたけど、画像などはもともとの情報量が多いので、それ自体に質が高いと考える事ができます。NAVERまとめは、芸能人の画像などを大量に引用する事によって沢山のアクセスを集めました。芸能人などの画像は、当たり前ですが美人や美男子が多いので、それ自体で非常に高い質となり、アクセスを集める事ができます。

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