他人の資本に依存する危険性!クラウドワークスが赤字の理由を探る

  • 24 June 2017
  • のぶやん
就職会議
クラウドワークス

クラウドワークスは、ランサーズと並んで日本で『クラウドワーキング』というものを広めているのですが、この2社ともに赤字で儲かってません。クラウドワークスの場合には、上場しているので誰でも10万ぐらいで100株持てば株主になれるのですが、株価は伸びておらず、期待感も感じられません。

クラウドワークス

営業収益8億円で恵比寿

クラウドワークスは、恵比寿に豪華オフィスを構えているのですが、営業収益が8億円の会社が恵比寿でいいのか?という疑問は誰にでも沸くでしょう。こうした『バカ高い自己満足のコスト』を抱える会社の株主になるのは危険ですね。だって、恵比寿のオフィスと言ったら、月額賃料で1000万円ぐらいするかもしれないんですけど、それだけ稼ぐのにどれだけのフリーランスが活動すれば稼げるのか、想像するだけで大変そうです。年間にすると1億円以上が家賃に消えているかもしれませんで、ベンチャー企業として恐ろしい事です。

実際に株主総会に出席された方のブログにもその事が書かれてあり、固定費がやけに高いんじゃないか?とある訳です。更に三菱UFJ銀行から成長性を評価してもらい、2億弱の融資を受けたという事で、最初から他人資本に依存しようというのは、もう意味が分からないです。赤字で他人資本に依存して、税金対策か何かでしょうかね。

利益から再投資すべき

いくらベンチャー企業と言えども、上場してからは株主の為に利益を出していく『義務』があるでしょう。そして、利益を出した中から再投資もしていく必要があります。それをしないで、株主から預かったお金を豪華オフィス代金につぎ込んだり、株主からカネを集めているのに、更に銀行から意味不明の融資を受けたりと、経営状態が良くない事は明らかでしょう。

基本的に売り上げを上昇させて、利益を出さない経営であれば、誰が経営者でもできます。お金をかけまくって、テレビCMなど広告を打ちまくれば、売り上げだけは上昇していきます。ただし、それで利益が伸びなければ、広告費の無駄打ちになってしまいます。そして、広告費の無駄打ちをして利益を出せない企業というのは、どんどん先細りになっていきます。お金を借りるという事は、基本的にお金のやりくりに困っていると判断してしまいます。

吉田社長が株式30%保有

保有株の30%ほどを吉田社長が保有していて、10%ほどをサイバーエージェントが保有しています。ほとんど決定権は吉田社長が持っている事になる訳ですけど、それにしても赤字なのに豪華・恵比寿にオフィスを構えて、『これから成長します』と言われても、あまり説得力がありませんね。どちらかと言えば、上場ゴールみたいな感じで、上場して400万株=時価40億円の富豪になって満足という感じに見えてしまいます。

インターネット業界で利益が出づらい状況になっているのは、クラウドワークスに限った話ではなくて、サイバーエージェントもアベマTVをやっていますが、利益どころか大赤字で苦労しています。人材採用に力を入れて150名体制にするとしていますが、インターネット企業が採用を増やすと多大なコストがかかります。結局、クラウドワーカ―という実際に働いている人がビジネスモデルの核だと思うのですが、その実際に働いている核の部分の人の事を良く見ていないのではないかと思う訳です。実際に働いている人の話ばかり出てくれば、起業として成長できるかもしれないですが、それがなくて会社を大きくしたり、人材を採用したりする話ばかりです。

株主のチェックは厳しめ

できる株主ほどチェックが厳しいですが、その1つにオフィスの管理具合というのがあるでしょう。実際に株主総会に出席して売却した人のブログを読むと、オフィスの観葉植物が枯れていたという事です。就職会議の投稿を見ると、社員の労働が深夜までが当たり前になっているという事でした。まあ、社員が実際にお金を稼ぎだしているかと言えば、どちらかと言えば、クラウドワーカ―が実際のお金を稼ぎだすわけなので、社員はのびのびと過ごせるようにして、クラウドワーカ―にもっと働いて貰う必要がありますね。

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お金を回すだけの会社

クラウドワークスは、お金を稼ぎだすのはクラウドワーカ―なんですけど、クラウドワーカ―の稼働状況はあまり良くありません。80万人登録されていると発表されていますが、実際に動いている(20万円稼ぎだせている人)というのは、僅か100人ほどであると発表されています。クラウドワーカ―が稼ぎだす手数料ビジネスで成立させようとするには、クラウドワーカ―をもっと増やす必要があるのでしょうが、条件が悪いので誰も働きたがらないのでしょう。

クラウドワークスで働くというのは、かなりブラックな環境に耐えて頑張るという事なのかもしれませんが、能力が高ければ高いほど、クラウドワークスなどに頼らずとも自分で仕事はいくらでもあるし、クラウドワークスに頼るようになるという人は能力があまり高くないのではないかと推測してしまいます。だから、クライアントが次々とサイトを離脱して、離脱率が非常に高いので、広告費を計上して新しい顧客を確保しないとやっていけないという悪循環に陥っているのでしょう。良いサービスであれば、ある程度の宣伝をすれば、口コミで広がったりする事もあるでしょうが、それがありません。

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