40代になって能力がなかったらマジでオワリ!アルバイトしかできない中高年が急増中

  • 25 September 2017
  • のぶやん
京都大学iPS細胞研究所

20代、30代の時に多くの勉強をしておかないと、40代になってからの学習というのは、非常に厳しいものがあります。会社で40代に期待されるのは、マネージャーの地位であり、そのマネージャーの地位も会社から期待された業績が出せなければ、すぐに追い出されてしまいます。

新しいことを学習しようとすると、高度な技能を身に付けようとした場合には、どうしても3~5年以上はかかってしまいますが、40代で新しいことを学習するには、後輩に頭を下げて聞いたり、お金と時間をかけて学習するなど、若い時にも増して苦労する事になるでしょう。

40代がオワコンになる本当の理由

40代で人生オワリと言われる本当の理由は、新規参入できる分野に40代という年齢で参入がしづらいからです。儲ける為には、新しい分野に参入する事が必修で、自分で新しい市場を開拓しなければ、儲かりません。既に確立された場所に乗りだしていっても、いばらの道です。例えば、芸人のように確立された分野で上下関係が激しかったり、インターネットのユーチューバーが先行利益があったりという感じです。

40代にもなると、もう新しい分野に参入してガンガン稼いでいくという事は、年齢的にかなり難しくなります。例えば、ユーチューバーになって40代で稼ぐ人がごく僅かである事からも分かります。新しい分野以外でお金を得ようと思ったら、確立された場所で下っ端から這い上がるしかないという事になります。歴史的に確立された場所であればあるほど、権威主義の影響が大きくなり、這い上がるのが難しくなります。学者などは、最近では学歴が相当に高くても下っ端でずっと講師という事もでてきました。ブログを書いてイケダハヤトはそこそこ儲けましたが、その塾生になるとイケダハヤトの養分になるだけです。ブログの分野で先行者利益が残っていないばかりか、当のイケダハヤトですら稼ぐのに苦労する状況になって、良く分からない仮想通貨という投資商品に集中する始末です。


上位にあがるのに時間がかかる

勝ちパターンとしては、先行利益を取って、そのまま下っ端を働かせて自分が指令する側に立つという事ですが、日本の少子高齢化が加速した事によって、従来のガチガチの確率された分野においては、年齢を上がっても上に立てない事が増えてきたのです。芸能界でも、有名の高齢タレントなどが全く引退せず、限られた放送パイの中で、上に上がっていけなくなっています。

会社の中においても、少子高齢化の中で高齢者が上に余っているぐらいいるので、組織で下から上がる難易度が相当に高くなっています。インターネットの分野の技術習得の難易度も上がっていて、ワードプレスでサイトを作ったから金が入ってくるというような状況ではなくなっています。更には、デジタル化が進んで、今までのビジネスモデルが厳しくなると、従来の権威主義の中にあった人たちも、ジワジワと競争に巻き込まれてきています。

歯医者を考えてみれば良く分かるのですが、全国に歯医者が乱立する中において、患者の要求レベルは高くなってきています。知識のある患者は、保険診療を行わず、自費診療で良い歯科医を選ぶ傾向があります。歯医者になるには、もの凄い投資と労力がかかりますが、中途半端に学んだ歯科医では、歯科医が過剰な時代の中で使いものにならないのです。良い歯医者には、予約が取れないほど行列を作って患者が並びますが、一般的な歯医者に誰も来ないという状況が起こります。また、美容室の場合には、一流と言われる美容師でさえ、それほど稼ぎは多くない状況で、オーナーのみがようやく儲かる状況です。

下っ端の労働がゼロ円

企業において最も下っ端で働く人は、インターンとされていて、無給であるか低賃金で労働する事になります。それに次いで社員が行っていた作業は、派遣労働者・アルバイトが低賃金で行う事になります。下っ端の労働者の賃金が限りなくゼロに近づいていくのに対して、最新式のものを利用する為には、高額のお金を支払う必要があります。医療を考えると、昔の方法であれば安い処方箋(ジェネリックなど)もありますが、最新の医療を受けようとすると、薬代金だけで高額です。それほど効果が変わらないのですが、最新のものはやけに高いのです。

ウェブサイトをワードプレスで作るならば簡単なんですけど、それを自社のデザインにカスタマイズしたり、自社の使いたいプラグインにして、更にアプリを開発するとなると、大きなコストになります。また、サイトにユーザーを呼んできたり、マーケティングを行うとなると、更にコストも難易度も上がる事になります。デジタル化が急速に進む中で、その最先端に対応できない人は、今の高所得の人であったとしても、ジワジワとその価値を落としていくことになるでしょう。

30代で基本的な労働しか行っていないと、40代になると非常に苦しい状況に置かれる事になります。単純作業でお金を稼ぐ事が20代、30代の頃よりも更に難しくなって、目先のお金を手に入れないと生活できないので、技術向上どころではなくなってしまいます。

親の言う事を聞くと失敗する

親の言う通りに成長していくと、多くの人は大した収入が得られなくなっていきます。親がそれなりの企業の社長であったり、東大出身で社会的地位が高ければ、親の言っている通りの道でそれなりの地位に就ける可能性があります。しかし、普通のサラリーマン家庭の親に育った人が親の言う通りにやっていると、その子供の世代は親より貧困になることは間違いないでしょう。

デジタル化の進展によって、親の時代の能力では、既にアルバイトしか出来なくなっているのです。能力値を極限まで高めた人でないと、従来の親世代の給与にも届かないような状況になってきています。

会社で能力値が上がりづらい理由

会社で能力値が上がりづらい理由は、会社の歯車として働いていたとしても、歯車としての能力しか高まらないからです。1つの能力値が高くなっても、自分でお金が稼げるようになるとは限りません。最も大切なことは、歯車ではない形で自分でお金を稼ぎだす能力です。

経営陣は、会社の利益を上げる為になるべくコンピューターを導入して、ルーチンワーク化して、従業員をカットしようとします。その中でカットされないような従業員になることは、ほとんど不可能です。会社は、従業員が変わってもまわるようにシステム化されていて、分かりやすいたとえだと、軍隊で死人が出ても戦い続けられるのと同じなのです。

お金を稼ぐ難易度の上昇

日本では、デフレが起こっている事もあり、お金を稼ぐ難易度は上昇しています。デフレの中で最も良いのは、高齢者の年金受給のように一定金額を受給する事ですが、若者が働いて得られない金額を高齢者が貰っているということは、少子高齢化の中で絶対に長続きするシステムではありません。高齢者の受け取る年金受給金額が毎年のように落ちる給与と逆行していくからです。

グローバルの競争以外にも、単純作業が次々とコンピューターに置き換わっていく事になるので、自分がグローバル化に自ら飛び込んでいったり、コンピューターに置き換わる側に立つのではなくて、自分が置き換え側に立たないと行けないという事になります。

大学の講師すら必要ない

いかに時間をかけて学習を磨いたとしても、その分野によっては、得られる金額はごく僅かになっています。その例として、大学の講師が低賃金で働くようになっているという現実があります。今後は、大学の講師というのは、オンライン授業化が進めば必要なくなります。大学で必要となるのは、高度な研究を行える一部の研究者のみと言う事になります。

今後の大学と言うのは、グローバル競争の中で成果を求められるので、授業を教えるだけの講師がリストラされて、さらに高度な研究が出来る人を海外から受け入れて研究機関として世の中の役に立つ研究にお金が回される事になっていくでしょう。

高度な研究をしている事で知られている『京都大学iPS細胞研究所』ですら、今は9割以上が非正規雇用となっています。
https://www.cira.kyoto-u.ac.jp/j/fund/
京都大学iPS細胞研究所

新しいことを身に付ける重要性

IT化が進んでいく中において、『単純労働をやめてクリエイティブに生きる』ことが良いとされていますが、クリエイティブに生きる事は、それほど簡単な事ではありません。例えば、ユーチューバーとして膨大なアクセスを集めて、月収30万円を稼いでようやく生活できるようになったとしても、その人気が長続きするとは限りません。

イケダハヤトのようにセルフブランディングに一時的に成功しても、やっている事が『ブロガーとしてのアフィリエイター』になってしまっていて、ここ数年で新しい能力が身に付けられたと思えません。新しい能力が身に付いていないという事は、後から危機的な状況を生み出すという事でもあります。お金を稼ぐ手段を仮想通貨などの投資に求め始めているのは、単にライティングするだけのブログが行き詰ってしまって、事業の方向性が定まらなくなってしまったからでしょう。

時代の変化に合わせる事が大事

時代はブログから動画の時代になっていて、動画でも稼がないといけない時代になってきました。しかし、動画で稼ぐのは、ブログと違ったアプローチになっていて、人気になっているのは10代~20代の若者が多いです。その中でブロガーが従来の収入を維持する難易度は更に上がっていて、動画で稼ぐアプローチもしなくてはいけないのです。イケダハヤトのYoutube公式は、チャンネル登録者数が1000人以下であり、そう再生回数も10万回など趣味としてもお話にならないレベルでやる気がありません。今のブログアフィリエイトで稼ぐ事が出来なくなったら、何で稼ぐのか謎です。

仮想通貨の取引などは、付加価値を生み出すものではないのです。ブログなどの閲覧者数が高止まりになって、記事を書いても炎上したり、アクセスに繋がらない事が増えるようになってきて、アフィリエイト収入の方に移行していますが、ブログのアクセス数が低下する中で、それも長続きしないでしょう。やはり、都会から田舎にいくと、ビジネスとしての競争力はどうしても落ちてしまうと思います。日本では、東京に情報が集中しており、東京だから出来る事は沢山あります。

時代の変化に合わせていくには、今までやってきた事と別の分野にチャレンジしていかなくては行けないので、苦労を伴うのです。多くの人はその苦労をしたくないので、今までやってきたとおりの事で何とかしようとしますが、それで競争の並に飲み込まれて収入をどんどん失っていく事になります。

時代に合わせて自分を変える

時代に合わせて自分を変えていくというのは、かなり大変です。ブログが稼げなくなったら、サーバーの知識を身に付けたり、プログラミングを学習したりする必要が出てくるかもしれません。もしくは、動画撮影の手法を磨いていく必要があるかもしれません。いずれにしても、『ビットコインで稼ごう』みたいな小手先のやり方ではいずれ通用しなくなるという事です。

新しいビジネスを開始して、ある程度の収入を得るまでは、時間とお金がかかるのが大きな問題です。しかも、最近の個人が参入できるビジネスというのは、競争が激しくなっているのでサッパリ儲からない事も多いです。例えば、一眼レフを購入して、写真をアップロードしても写真が購入されるには、大量の写真をアップロードしなければなりません。

歯科医が弁護士になる事ができない

日本国内において、歯科医が過剰になっているからと言って、歯科医が弁護士になれる訳ではありません。お金が国境をまたいで容易に移動できるようになったのに対して、労働力というのは、簡単に移動したり、技能を上げたりする事ができません。簡単に言ってしまえば、テレビ局のようにインフラだったものがインターネットによって崩壊すると、インターネット上の新しい秩序の中で世の中が動き始めます。

アニメーターの給料が安い問題

宮崎駿さんの『風の谷のナウシカ』が1984年の作品で、1987年『王立宇宙軍 オネアミスの翼』では、当時24際の山賀博之さんが脚本・監督を担当しています。どちらもアニメーションの技術レベルが非常に高くて、30年以上を経た今でも十分に見られる作品になっています。30年も売られ続けるというのは、まさに『アニメの芸術』とも言える仕上がりな訳です。将来の希望があれば、アニメーターでも安い給与で過酷な労働を行う事ができるという事が分かります。オネアミスの翼には、東京大学物語の江川達也もイラストレーターとして加わっています。

庵野監督 『アニメーターはまず絵描きじゃないといけないし、同時にカメラマンじゃないといけないし、役者じゃないといけない。実写だったらバラバラでやるところを、一人でやれる面白い職業です。』と2014年に述べています。言われた事をただやっている『単純作業の労働者』には、そうした発想力を養う機会もなくて、結果として良い作品ができないという事になっていくのでしょう。

ちなみに、スタジオジブリは、宮崎駿監督の思想を実現する為にアニメーターが単純労働者として酷使される現場になっていました。良いアニメを作ることに関わりたいと思っても、自分の発想力ではなくて、現実には安い賃金でロボットのような単純作業を求めれられる現場で、そういう現場で働いていた人が監督デビューしても、取って貼り付けたようなシーンばかりになって面白い作品など出来るはずもありません。宮崎駿監督のように、1人で空想して実現した世界の方が良い世界ができるのです。

物事を批判的に捉える視点

物事を批判的に捉える視点が重要になる理由としては、組織の中で能力をあげるのはいいのですが、ずっと組織の中にいると歯車のようになって腐ってしまうからです。アニメーターのように技術力をあげるのはいいけど、最終的に商業ベースで必要なのは、全く別次元の発想力であり、アニメーションの能力+創造性で勝負していく必要があります。例えば、宮崎駿作品に見られるようなシルクロードをベースにした風の谷のナウシカ(1979年から1980年にかけ取材されたNHKシルクロードに影響の影響もある)であったり、ヨーロッパ文化を取り入れた作風に特徴があります。

個人旅行の自由化と、インターネットの情報革命によって、思いこみによる深みのあるストーリーが作りづらくなりました。それは、人の思想が別のメディアに影響を受けやすくなって、想像力がなくなってしまったという事にあるでしょう。毎日のように新聞、テレビなどを見て、世の中の事象をチェックしていると、それ自体で現実的になりすぎて、空想力が乏しくなってしまいます。本来、自分があるべき道とか、こうなりたいという空想が無くなってしまうのです。もしくは、そうした空想を描いても、商業的な成功が得られないという事もあるでしょう。

アニメで描かなくとも、現実的にAVなどの刺激的で高画質の動画をインターネットでいつでも見れるようになったし、海外の綺麗な写真をインスタでいくらでも見れるようになりました。実際、こういう刺激を日常から受けていると、アニメーターの想像力で観客を満足させる事ができなくなっているという事実もあります。また、誰かの成長物語というパターンも、既に出尽くしたところがあります。今、50代になっている80年代~現在までのアニメブームを引き起こした庵野秀明らを中心としたアニメーターの時代の次世代アニメーターが疲弊している現実があります。

高いアニメの視聴率

ニコニコ動画、アメバTVでアニメが見れると、100万人単位の視聴者がいて、根強い人気があります。また、フジテレビのサザエさんなどもバラエティより視聴率が良くて、常時10%の視聴率を出し続けてきました。しかし、ユーチューバーは、現実世界を見せて100万ビューを軽く超える動画をどんどん出してきており、製作コストが膨大であるアニメに対する圧力にもなっています。長期的に考えると、アニメ作品というのは様々なキャラクターを生み出すので、ビジネスモデルとしては長期間に渡って稼げますが、短期のスポンサー広告ビジネスでは、ユーチューバーの方が費用対効果が高いのです。

ニコニコ動画の有料会員数は、アメーバTVなどがアニメを無料で放送する事などで競合が増えて、2017年4~6月期の連結決算は、最終損益が2300万円の赤字となっています。最大の要因は、ユーチューブが全て無料で『面倒な登録なし』で見れるので、利用者がユーチューブに流出した事にあります。今後は、競争が激化して利用者が減る事はあっても、増える事はないと思われ、サービスの刷新に大きなコストが予想されます。

ユーチューブは、国家並の資本を有するGoole社が無限大にサーバーを増設して、月間10億人が利用する巨大プラットフォームです。ニコニコ動画の月間1000万人ほどの日本人利用者に限定されてカドカワが運営してるものと比較にもなりません。ニコニコ動画は、視聴者層に偏りがあり、視聴者層に合った動画以外は、投稿しても全く視聴されません。ゲーム系、アニメ系、音楽系であれば、ニコニコ動画でもある程度の稼ぎになるかもしれません。

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