バーバリに依存しすぎた三陽商会の末路
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かつて「バーバリブランド」を取り扱うことでで知られていた三陽商会の経営状況が悪化しています。2021年2月期第2四半期(2020年3月1日~8月31日)の連結業績で、営業損益は57億1200万円の赤字を出したのです。この会社の規模を考えると、とても長期で持ちこたえられるほどの赤字幅ではありません。
2015年にバーバリと手切れ
三陽商会と言えば、英国の高級ファッションブランドである「バーバリ」を扱うことで売り上げを伸ばしてきた会社です。そのアパレルブランドは、2015年にバーバリと手切れして以降、業績が急速に悪化していました。長年バーバリに依存しすぎて、バーバリなしで会社がたちゆかない状況になってしまっていたのです。
バーバリと手切れすると分かって以降、他の戦略も打ち出しはしましたが、もはや手遅れでした。自分たちのブランドでは、バーバリの穴埋めなど不可能であり、どんどん業績が悪化して、経営状態が危機的な状況にまで陥っています。
他社ブランドで勝負するリスク
他社のブランドで勝負するのは、本当にリスクが大きなことです。自分たちで勝負するブランドをきちんと確立しておかないと、大変なことになるということを三陽商会の例が示しています。
今まで、三陽商会は、バーバリというブランドを、百貨店を通じて販売してきました。そのためブランドはバーバリ依存、服の販売手法は百貨店任せとなっていたのです。自分たちで、独自の戦略を何も持ち合わせていなかったのです。
コロナで激減するアパレル需要
コロナ危機によって、日本人の外出が減少して、アパレル需要が激減しています。三陽商会も、もともと業績が悪化していましたが、さらに業績が悪化する状況に陥っています。
銀座にある三陽銀座タワーも67億円で売却して、その資金を事業に充てていますが、資産があっという間に激減しています。
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