アベノミクス大失敗!日銀がお金を刷ったのにデフレが改善されない

  • 26 September 2015
  • のぶやん

経済学から見ると、明らかにおかしなことが起こっています。政府が200兆円ー300兆円もの国債を大量に発行して、それを市場に出した後で日銀に買わせることで市場に大量の通貨を投入したはずでした。一時的に改善されたように見えたデフレが改善されず、物価は上昇しませんでした。日銀が大規模に金融緩和を行っているにも関わらず、その効果が出ていないという状況になってしまっています。

金融緩和政策の大失敗

日銀が通貨を大量に供給しているにも関わらず、通貨の価値が上昇して、物価が下落していくという現象が起こってしまっています。日銀の説明では、物価をじわじわと少しずつあげていくという説明がなされていましたが、2013年から上昇を始めた物価は、消費税増税を契機にして下落に転じてしまって、それからマイナス物価へと突入してしまいました。

過去10年の金利水準を見てみる(JBTのサイト)と、金利が大幅に低下している事が分かります。市場から見ると、日銀が国債を買い入れているという安心感があるので、金利が更に低下する要因になってしまっています。日銀が国債を買い入れるという安心感は、市場が政府が発行する国債を買い続ける事でもあるのですが、そうして膨らんだ政府の借金が1000兆円を超えています。

日銀の直接引き受けという禁じ手は?

物価を単に上昇させるというのであれば、日銀が政府の国債を直接引き受けて、政府にお金を渡せば良いと考える人もいるかもしれません。それは、日銀がお金を大量に刷るという手法と変わらず、通貨の価値を大幅に下落させる事につながります。そうした返済を放棄するような無責任なやり方は、国内、海外から日本円の信用を失わせる危険性があります。通貨の信用が失われると、国際的取引に日本円が使われなくなってしまって大打撃になります。クレジットカードを返済しなかったようなものです。

日本人としては、通貨の信頼を保つために何としてでも、膨大な政府債を返済しなければいけないのですけど、その為に消費税の10%増税程度では、既にどうしようもない状況になってしまっています。何故ならば、消費税10%に上昇させると決まった前の時点で、その金をすでに使いきってしまっているからです。収入が入るという前提で、クレジットカードをガンガン使い込んでしまったようなものです。


 

日本円が何故か信頼されている

日本円がまだ信頼されているのは、日本人が(特に高齢者)が生きる為に大量の資産を保有しているからです。それは、高齢者が将来的に生きる為に必要となる貯蓄などであり、贅沢できるような性質のお金ではありません。年金基金であったり、預金通帳に入っている高齢者の年金がそれに当たります。おかしな話ですが、若者が少ない日本において、高齢者のお金が日本の信用力を示すものになっているのです。

日本の現在の状況としては、この高齢者の蓄えた資産を担保にしながら、どんどん借り入れを増やしているような状況です。もし、日本政府がお金を返せないような状況が発生してしまったら、この担保にしているお金を吸い上げてでもお金の返済に充てなくてはいけなくなります。それが預金封鎖という事になるのですが、恐ろしい事に日本は先日預金封鎖を行ったキプロスなどと経済規模がまったく異なります。

一度、預金封鎖が行われた事で、政府に対する信用が回復すれば問題がないのですが、信用が回復する可能性というものは極めて低いものであり、信用が回復しなければ円を保有する人が皆無となって、日本円が信頼されなくなって価値を失います。一時的に預金封鎖を行ったとしても、国の借金である国債を少し償還できる程度にすぎず、延命措置にしかなりません。現在の日本国債は、日本人の預金のすべてを担保した規模にまで膨れ上がっており、それを解消する事は無理だからです。

少子高齢化と社会保障の問題

既に日本でデフレを解消する事は、高齢者が一方的に増加する中で不可能なようにも見えます。少子高齢化が加速しており、高齢者こそお金を積極的に使おうとはしません。お金を積極的に使おうとする若者世代は、お金を持っていないので使いようがないので節約の中で生活している人がほとんどです。贅沢品などを購入する人もほとんどいません。財政再建を進めようとして増税などを行えば行うほど、人々は更に消費に慎重になって、お金を使わないという悪循環に陥ってしまうからです。

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