ビットコインが人類の生活に深く関係している理由

  • 27 October 2016
  • のぶやん
マイニング

ビットコインなんて単なるギャンブル通貨だから、そんなものに関心を持たなくて良いと思っていたら勘違いでしょう。ビットコインというのは、僅か数年で物凄い技術革新を経て、スピードをあげてきています。現在では、最先端とされるASICで掘り進めるというところまで進化しており、中国がASICを大規模に使って工場のように発掘を行っているとされています。
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Bitcoin掘り技術はCPU→GPU→FPGA→ASICと進化してきましたが、これは『コンテンツがどんどん増えていく』という事と類似しています。ビットコインの数字を発掘(記帳)していく事と、文字列を発掘する事というのは、大きく変わるものではないのです。

GMOインターネットグループの【GMOコイン】

Google社が独占してきたコンテンツ発掘

コンテンツの発掘という分野は、Google社の独占市場であり、Google社は発掘したコンテンツを自分のパソコンに記帳し続ける事で、それを検索して提示するという技術で莫大な資産を築いてきました。その独占市場と言うのは、ビットコインのような手法に駆逐されていく可能性が強くなってきています。コンテンツを発掘するのがAPIなどで容易になったばかりではなくて、コンテンツの収集自体が個人でかなり大規模に行えるようになってきたからです。

かつてのパソコンであれば、現実社会のデーターをまとめあげるだけで膨大な作業が必要になっていました。例えば、全国のコンビニ4万件をデータベースにしていくのは、以前のパソコンの処理能力・保存能力だと難しいものがありましたが、現在は簡単です。他の人が今まで作ったデーターを自分のパソコンに記帳して、それに広告を掲載して多くの人に提示すれば、それがビットコインの発掘と同じような意味を持ちます。

コインの情報とコンテンツ情報

WinnyやShareなどのソフトを使って、個人‐個人が匿名でファイルを交換する事は、コインが交換される事に似ています。Google検索というものは、Google社が中間に入っていきますが、Winnyの場合にそうした摩擦が取り除かれて匿名性が高まっている訳です。これは、国家間などの管理を超えてソフトが出たり入ったりする事を意味していて、世の中の情報共有が飛躍的に高まる事を意味しています。

ビットコインといのは、実は『ゴールドラッシュを掘り当てる』ものではなくて、それが数字であるというだけで、コンテンツ(文字列・写真・動画)を掘り当てる事と変わりません。コンテンツというものは、ビットコインのように単純で原始的なものではなくて、文字列・写真・動画というものは、まるで原子のように『半減期が個々のコンテンツによって異なって』います。あるコンテンツは半減期が早い(ニュース記事など)のですが、あるコンテンツの半減期は100年にもなります。100年前に書かれた小説が現在でも売れるという事もあるでしょう。

ビットコインで稼げなくなっている

ビットコインで稼げなくなってきているという事は、簡単に言ってしまえば、それが文字列で表示された『コンテンツビジネスにおいても稼ぐのが非常に難しい』という事でもあります。誰かが見つけていないコンテンツ(コピーコンテンツでないもの)で、それを話題にするようなコンテンツをインターネット上で生み出したり、発掘したりするのがどんどん難しくなってきているのです。Google社がいくら自社のパソコンに膨大なデーターを記帳したとしても、ほとんどが似たようなコンテンツだらけになってしまって、新しいものの記帳割合がどれだけあるかという事でもあります。

ビットコインで採掘したけど儲からないというのと同様に、コンテンツの方で『レンタルサーバーを借りてコンテンツを公開したけど、全く儲からない』という状況が発生してくる訳です。ブログなどで少ないデーターを公開した程度では、レンタルサーバー代金を回収する事ができずに赤字になってしまいます。パソコンを動かすエネルギーの方がビットコインで得られる価値よりも大きくなってしまうという事が起こってしまうのです。実際にGoogle社は、自社のサーバーにデーターを収集するだけではなくて、Youtubeの動画を実際にアップロードさせています。そしてこのYoutubeの動画を保存しておくのに莫大な費用を投じており、この分野でGoogle社はほとんど利益を出していません。

労働者の賃金下落要因

ユーチューバーのPV当たりの報酬は、どんどん減少傾向にあるとされています。以前であれば、1PV当たり1円だったものは、今では1PV当たり0.1円と10分の1にまで下がっています。その代りとして、Youtube自体の人気は高まっているので、PVは以前よりも取りやすくなったかもしれません。コンテンツを生成するには、時間・費用がかかりますが、それを回収するのは至難の業で、閲覧者が多くなければ回収が難しい状況になっています。赤字覚悟で大量の作品が投稿されている状況で、それに勝って黒字化させようというのが非常に難しい状況になっています。そもそも、Google社ですら、Youtube維持にカネがかかってほとんど儲かっていません。

アニメ業界では、視聴率が取れるアニメの需要は高いですが、現場の能力を既に超えていてフリーランスのアニメーターが大量に動員されて、イラストを描いても作画監督が描きなおすような状況になっているという事です。1作品20名ほどが作業するという事ですが、実際に人手不足に陥っているという事です。こういった状況になる背景には、中国・韓国などの価格競争はもちろんですが、アニメ以外の動画と競争になっているという状況もあるでしょう。

ビットコインと無縁ではない電話機

ビットコインが出た2009年は、ちょうどスマートフォンが流行を始めた年でもあります。SkypeやLINEのようなインターネット回線を使って無料通話するアプリが登場すると、電話回線というものが友達の間で全く使われなくなってきました。全く電話しない人も多くなってきていて、通信の多くがLINEなどのアプリで済まされるようになってきています。それに伴って通信料が増大しており、携帯電話会社は、既に電話を提供するというよりは、データ通信を提供する会社に変貌していると言っても良いでしょう。

通信の速度、そして容量は飛躍的に高まってきており、2016年10月時点において、携帯キャリアから通信容量20GBが月額6000円、30GBが月額8000円という価格で出てきています。この要領になってくると、パソコンでもある程度は使える容量と言えるでしょう。使い放題になるのも時間の問題となります。そうなると、、、今度は、『携帯からライブ動画の配信』が一般的になってきます。今までは、テレビ局が行ってきたような動画が大量に世の中に出回るようになります。

こうしたモバイルを使って『リアルタイムのライブ動画』を市民が大量に出すようになってくると、専用のカメラを持たない人が動画を配信できるようになるので、その破壊力は凄まじいものがあるでしょう。『誰もがモバイルを使って動画を撮影する時代』が到来すると、従来のメディア(テレビメディア・新聞メディア)というものが大きく変化していく可能性が強くなります。

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