ウェブ上における縦・横・斜め・点の概念

  • 21 February 2014
  • のぶやん

インターネット上で記事を書く時には、「ネタが思いつかない」と言っている人を良く目にする事があります。何らかの発想に関する訓練を受けていなければ、発想が思い浮かぶまでには時間がかかってしまって、無駄な時間を過ごす事になります。

良くアイディアを集める手法としては、「ブレインストーミング」(集団で次々とアイディアを出していって、良いものを採用する)という手法が有名です。とにかく相手の意見を否定せず、いろいろな意見を量的に集めて、それを広げていくという手法です。ここから誰も思いつかなかったアイディアというものが生まれるというものです。

複数の角度から切りこむとは?

記事を書くときに詰まる要因としては、自分の得意分野に関して、1つの角度からしか切りこんでいない事があげられます。1つの角度だけではなくて、複数の角度から切りこむという事は、記事だけではなくてビジネスの現場において大変に重要であると感じます。

例えば、上野にあるラーメン店を扱います。そうなると、ポイントとなるキーワードとして抽出するべきなのは、「新宿」「ラーメン」の2点になります。そうすると記事のキーワードとしていくつか関連するものが思い浮かぶので、それらを全て記事にしていきます。

この手法を使えば、記事を書くのに困る事がなくなるかえではなくて、「上野」の「ラーメン屋さん」というカテゴリにおいて、Google検索などで確実な上位を狙っていける事になります。良くGoogle検索の検索キーワードを調べて記事を書く人がいますが、それを逆にして自分が関連キーワードを押さえた記事を書いていけば良いという方法もあります。

・「上野」「ラーメン」で人気ランキング
・「上野」の「特定のラーメン屋さん」(超デカ盛り、味噌がうまい、女性向けなど)
・「上野」駅から近いラーメン屋さん
・「上野」の「カレー屋さん」(ラーメン屋に対照となるもの)
・「上野」の街歩きガイド(その中にラーメン屋が入る)
・「上野」の1人食べ歩き(その中にラーメン屋が入る)

Web上のAPIで公開される膨大なデーター

東京都内のラーメン店のデータベースがあったとして、横にに東京の各地点のラーメン店(池袋、新宿、渋谷など)、横に各ラーメン店がランキングで羅列されていて、それをタグ付けしたものになると、超デカ盛り、味噌ラーメンがうまい、女性向けなどになるという事です。実際には、こうした事はデーターベースでコンピューターが実現できてしまいますが、今の段階では人間がこれをやって記事にしても十分にアクセスが集まるのです。

こういった全国のラーメン店のデータベースなどは、食べログなどの大きな企業が集めたデーターとして、食べログAPIで公開(現在は公開停止)されています。NAVERまとめなどにおいては、このような食べログが提供するAPIのデーターを使って、食べログのデーターを検索して、それにリンクした写真を挿入するという事が可能になっています。今の段階では、プログラマーが中心になって利用しているWebAPIですが、あと5-10年もすれば、誰でもこういったデーターを気軽に利用できるようになる可能性が強いと考えていますし、そうあるべきと願います。ちょうど、ブログを作成するのがWordpressで誰でも気軽にできるようになったように、そういったブログの中にWebAPIがアプリとして入ってくれば面白いなと思ったりします。

人間にしか出来ない事は何か

人間にしか出来ない事というのは、データーに説明を加えていくことです。それはある意味で美術品のようなものであったりすると思います。クラシック音楽を聴いて、その作曲した人が被爆して耳が聞こえなくて、それでも凄いパワーを持って作曲したとあれば、多くの人が感動して曲を買い求めるというストーリーのドラマが出来上がります。人々は映画のごとくそのストーリーに酔いしれて感動します。

本来は存在しないアメリカの写真を欲する大富豪とされる「ロバート・キャパ」という名前の人物であったり、崩れ落ちる兵士はスリップしただけで実際には生きていたり、実際にはロバート・キャパではなくて、亡くなったゲルダ・タローが撮影したかもしれなくても、そんな事は人々が感動さえすれば関係ないというわけです。

人間社会には、事実のように語られる歴史の中の半分は嘘であるとされており、そういったストーリーを作りだすのは、現在においてもインターネットの仕事の1つとなっていると感じます。料理の味が美味しいかどうかは別として、夜景の見えるレストランが「雰囲気がいい」と高い値段がしたり、美術館においてある100億円する幼児の書いたような絵を見るのに入場料を支払ったり。

人間は、全世界であるものを共有する事にこそ価値を見出しているのだと分かります。そのものがどんなものであるかは、実はあまり関係のない事かもしれません。3歳の幼児が書いた絵がゴッホの絵だと言えば人々が感心してそれを多くの人が共有すれば真実になります。その物(object)自体に価値があるのではなくて、その物(object)を信仰する人々の共有・共感にこそ価値があると考えると、いろいろなものの価値というものが見えてきたりするかもしれません。

疑惑の「崩れ落ちる兵士」
崩れ落ちる兵士
崩れ落ちる兵士

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