佐藤秀峰氏「ブラックジャックによろしく」の二次利用がフリーに

  • 21 August 2012
  • WEB情報屋

漫画家の佐藤秀峰さんは、2012年8月20に「ブラックジャックによろしく」を9月15日以降に「自由に2次利用できる」とブログで発表しました。「ブラックジャックによろしく」は、佐藤秀峰による日本の漫画作品で、単行本1-13巻の累計発行部数は1000万部を超える超人気作品です。既にブラックジャックによろしくは、2010年に既に漫画 on webで無料公開されていました。

漫画 on web 
http://mangaonweb.com/

かなり自由に作品を使える

この著作権者である佐藤さんが二次利用と言っているのは、インターネットに掲載したり、書籍を出版するなどの行為を自由に行えるという事です。利用したからと言って使用料金などが発生する訳でもなく、かなり自由に作品を使えるようになるという事です。このように有名な作品が自分の書いた作品を自由に使えるようにしたというのは前例が無い試みかと思います。

漫画 on webのお知らせ
http://mangaonweb.com/creatorDiarypage.do?p=1&cn=1&dn=34269&md=1
ここで佐藤さんは、ブラックジャックによろしくの二次利用をフリーにする事について次のように書いています。
僕は「ブラックジャックによろしく」という作品の二次利用フリー化を行ないます。
その結果、どのように作品が拡散し、利用され、著者に利益をもたらすのか、もたらさないのか、その調査をしたいと思っています。
その先に見えるものが、きっと次のヒントになると信じています。

佐藤さんは、従来の「著作権」というもので利益を得るスタイルが古くなってきていると感じているようなので、ブラックジャックによろしくを公開していく事で、オープン化がビジネスになるかどうかを自らが調査していきたいという意気込みのようです。

二次利用をフリーにするとどうなるか

二次利用をフリーにしてしまうと、私たちがウェブ上で「ブラックジャックによろしく」を公開しても、原作者である佐藤さんに「著作権料」が入らなくなります。佐藤さんは、この状況でどういったビジネスモデルが考えられるかと言えば、例えば「ブラックジャックによろしく」を新たに書いて欲しいという人の要望に応じて新たな作品を仕上げたり、ブラックジャックによろしくの取材経験を通して病院のコンサルティングを行ったり、もしくはCM広告で「ブラックジャックによろしく」を使う企業のコンサルティングを行うという方法があるでしょう。

二次利用フリーによる原作者のビジネス例
・「ブラックジャックによろしく」の作品作りのコンサルティング
・「ブラックジャックによろしく」の経験を活かした病院コンサルティング
・「ブラックジャックによろしく」のネタを利用したテレビ出演
・「ブラックジャックによろしく」の新たな執筆依頼
・「ブラックジャックによろしく」についての海外講演会

二次利用がフリーになる事によって、新しいビジネスが生まれる可能性がありますが、それは誰も試した事が無い事でした。そこで、佐藤さんは、「ブラックジャックによろしく」という大ヒット作の二次利用をフリーにする事によって、著作権に頼らないビジネスが可能かどうかを試そうとしているものと考えられます。

インターネットのオープン化

インターネットでは、様々なコンテンツであったり、文章などが無料で公開されています。基本的に見るだけで料金がかかるという事はありませんし、閲覧した時に文章や写真の著作者にお金を支払うという事もありません。また、最近では、あしなりのように写真を無料でダウンロードしたりするサイトもあります。しかし、インターネットの運営者は様々な手法で収入を得ています。

代表的な収入源となっているのは「広告事業」ですが、全く広告を掲載せずにブログを書き続けている人もいます。全く広告を掲載せずにインターネットで情報を発信して、多くの人に見て貰えるようになれば、それだけで「自分の価値」が向上する可能性があるからです。例えば、ブログを通じて自分の事を知ってもらう良い機会となり、ブログからお仕事に繋がっていく可能性もあります。

この場合にインターネットは、自分の価値を証明する場所として機能している事が分かります。「ブラックジャックによろしく」もインターネットでもオープン化される事によって、これまで「ブラックジャックによろしく」に興味も関心も無かった層の人に対しても、「ブラックジャックによろしく」及び佐藤さんの名前を知らしめる効果があるものと考えられます。インターネット上もCMも町の広告も無料で利用出来る「ブラックジャックによろしく」で溢れかえるのです。そうなれば、「有名作家」として佐藤さんに新たな仕事が舞い込む事は間違いないでしょう。


インターネットの「話題性」

現在では、インターネットを使って多くの人が有名になり、そこから弾みを付けて仕事の量を飛躍的に伸ばしています。「ネットで美人」と騒がれてモデルになれた美女であったり、インターネットで有名になって芸能界入りしたり、インターネットで有名になって市議会議員としての名声を高めたりする人が数多くいます。そうしたインターネット上の「話題性」こそビジネスに欠かせないものになってきており、情報拡散に必要なオープン化というのは、話題性を得るために欠かせないと考えます。

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