ノマドワーカーの本質

  • 10 August 2013
  • のぶやん

ノマドワーカーという働き方が一部のIT好きの人々に注目されるようになってから何年か経ってきて、その言葉が一般の新聞などでも出回るような事が増えてきました。また、エンジニアとライターで、2泊3日の“沖縄ノマド”生活 (1/4)であったり、「ノマドワーカー」体験 5日間でわかったこと…などで実際に体験した記者さんの様子なども描かれています。また、会社をノマド化した在宅ワークとノマドを一年以上続けてみた感想まとめなどにもまとめられています。

ノマドワーカーでも行える仕事として一般的なのは、ITの仕事を請け負うエンジニアであったり、ブログなどで生活しているプロのブロガーであったり、書籍の出版やネットで書き物をするライター、投資を専門にしている投資家などもノマドワーカーになれるという可能性があるでしょう。いずれも共通しているのは、インターネットを活用して収入を得られる手段を持っているという事です。

ノマドワーカーが可能になる理由

ノマドワーカーという働き方が可能になるのは、FacebookやTwitterでどうのこうのと語られる事が多いです。早い話は、クラウドを利用して無形資産(invisible asset)を保有する事によって、仕事の効率が最大化されるので、喫茶店で遊んでいたとしても金が入ってくるので何とかなりますよ!というのがノマドワーカーの本質かと思います。

例えば、2ちゃんねるまとめサイトの大手管理人が喫茶店で2ちゃんねるまとめサイトを更新していて、それで1ヶ月に100万円の収入があるといえば、そういう働きかが不可能ではないと分かります。また、Twitterのフォロワーが20万人も30万人もいるのであれば、営業活動なんてしなくてもTwitterを通じてどんどん仕事が入ってくるので、普段は自分の様子を喫茶店でつぶやいていて、仕事が入ってきた時だけ外にでていくという働き方も可能になります。

いずれも無形資産(invisible asset)を保有できたか否かというところでノマドワーカーが可能か否かという事が分かります。

逆に言ってしまえば、何も無形資産(invisible asset)たるものを保有していないのに、カフェで仕事をしているふりをするという事は、ノマドワーカーというよりは、単に遊んでいるだけになってしまいます。TwitterやFacebook、ブログでさえも最初は単なる趣味の人が多かったのですが、それが爆発的な人気を博した人に関しては、プロとして独立できる環境が整ったという事でしょう。いずれにしても、趣味をマネタイズするにはそれなりのスキルが必要で、そのスキルを持ち合わせた方がノマドワーカーとして活躍しています。

ノートパソコンでの仕事効率

私は基本的には、パソコンはほとんど全てデスクトップパソコンを使うようにしています。理由としては、ノートパソコンは画面の大きさが小さいので、作業の効率が落ちてしまうからです。ブログの記事更新ぐらいなら、確かにノートパソコンでも何とかならないわけではないですけど、NAVERまとめみたいに大量の情報の中からピックアップする為には、複数のタブを開いて良い情報を短時間で探してくる必要があるので、ノートパソコンではとても作業になりません。まして、閲覧に特化したタブレットPCでは仕事どころかメールの返信すらままならない状況でしょう。

私も実際に海外にいたときに小さいパソコンで仕事しようと試みた事がありますが、効率があまりに悪すぎて、本当にうんざりした記憶があります。仕事として効率を高めようと思うのであれば、とにかく画面の大きさだけは必要になると感じています。ノートパソコンを使うのは、ホテルに滞在した時がほとんどで、それ以外はデスクトップの前にいる事が多いです。

喫茶店で仕事できない

喫茶店という場所は、ゆったりとコーヒーを飲んだり、友達とお話する場所であって、仕事をする場所としては適切ではありません。それでも、書籍・雑誌を読んだり、新聞を読んだり、もしくはタブレットPCを読んだりするには悪くない場所なんです。しかし、集中して何かを生産するとなると、これが喫茶店ではできない事が多いのです。

アイディアは喫茶店で浮かべて、ノートにメモしておいて、実際の作業は職場のデスクトップの前で行うというのが圧倒的に効率が良いでしょう。喫茶店では、仕事するというよりは、Facebookを手軽に更新したりするような場所ですが、そういったインターネットを活用して営業活動を行っている人にとってみると、喫茶店で仕事をしても家で仕事をしても効率は大して変わらないのかもしれないですね。

無形資産の種類

ノマドワーカーは、いわゆる「無形資産」という資産を保有している場合が多いのですが、その無形資産というものを大きく分けると2種類になります。1つがブログなどの無形情報資産(invisible information asset)であり、Google AdsenseであったりNAVERまとめに代表される記事からの収益という事になります。もう1つは、無形人脈資産(invisible personal relationships asset)という事で、Twitterのフォロワー数であったり、Facebookのフォロワー数などが無形の人脈資産として営業に非常に役立ちます。

前者の無形情報資産の特徴は、それ自体に広告を掲載したりする事でダイレクトにお金が発生する(実際には広告自体は間接的ではありますが)という特徴を持っていて、従来の書籍のようなタイプのマネタイズの方法です。後者の無形人脈資産の場合には、Twitterのフォロワーであったり、Facebookのフォロワー数が多ければ、セミナーを行ったり、イベント、講演会などを行う時に告知すれば人が集まりやすいという多大なメリットがあります。最もコストがかかって大変な会員集めの部分を簡単に行えるメリットは大きいと言えます。

日本の営業の効率というのは大変に悪いと言われてきていて、それでも今までは何とか成り立ってきましたけど、そういう効率の悪い営業員を抱えて、何も成果が出ないのに給料を支払うわけにはいかなくなった。つまり、営業を外注しようという流れがでてきて、そういう外注先として注目されているのがフリーランスで活躍しているノマドワーカーでしたという話なのです。企業としてもフリーランスで活躍する人にセミナーでもやってもらって、人集めを代行して貰った方がいいという事になります。以前からあった事ではありますが、インターネットの活用でその流れが更に加速しています。

ノマドワーカーのまとめ

ノマドワーカーについてまとめると、TwitterやFacebook、ブログ、もしくはウェブサイトなどのクラウドを用いた無形資産(invisible asset)の形成に成功した人がノマドワーカーとして活躍している例が数多くあるという事です。彼らは何も持たないようでいて、実際には数万人から数十万人のフォロワーを抱えている(営業活動がそれだけで可能になる)という点で、無形資産家と言い換える事ができます。そして、無形資産家は、営業基盤があるので何をやっても注目されやすいという土壌があります。

逆にノマドワーカーになりそうでいて難しいのは、エンジニアなどの業種の人かもしれません。iPhoneやアンドロイド向けのソフトウェアを開発したところで、それがヒットするとは限らないですし、誰かに知ってほしいと思っても営業する基盤がなければ、何をどうする事もできないでしょう。ノマドワーカーになっている人たちの多くは、ソーシャルネットワークなり、検索エンジンなどを活用して、何らかのインターネットの営業基盤を持っているのです。

ノマドワーカーになりたければ、ネットの営業基盤を極めろ!

ノマドワーカーになる為には、TwitterやFacebookでフォロワーが数万人ほどいれば、それが簡単に営業できるツールになるという、そういう事なんでしょう。従来であれば、営業と言えば「飛び込み営業」とか「電話営業」が主体となっていましたが、今ではインターネットを使った営業もできるようになったという点で、個人・法人問わずに営業活動が広まっていくものと思われます。

従来の営業マンと言えば、外出先に出ていって、喫茶店で休むという営業マンのスタイルですが、そういった費用対効果が非常に悪い営業マンスタイルが薄れて、もっと効率の良いインターネットの営業というものが活躍する時代になってきているという事でしょう。

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