徴兵令による国民軍の創設と武士の終焉

1973年 徴兵令で陸軍が創設
徴兵令が発せられたのは、1973年のことです。新政府により陸軍が創設されることになります。1974年には、江藤新平が起こした「佐賀の乱」で、早速、徴兵された部隊が派遣されることになります。徴兵令は、非常に大規模な平民を徴収して軍隊に編入することで、国民全体を軍部に巻き込むものでした。
国民皆兵を目指しましたが、実際には長男であったり、病気のもの、体格が一定に満たないものを除いたほか、お金(代人料)で徴兵を免除される仕組みになっていました。徴兵制度には、大きな反対運動などもありましたが、戦争が増えるにつれて沈静化していきます。
兵役が糧を得る手段になった
軍隊で、衣食住が満たされることがあり、徴兵制度もまた「貧困を脱する手段」と考えられていました。兵士になれば、食うに困ることはなかったので、再貧困の農村部などでは、次男などが進んで軍隊に行く場所もありました。新しく平民たちに軍隊教育を施して、スナイドル銃を与えて兵士としてい育成していくことになります。
現在、徴兵制度が廃止されている国も多くなっています。米国などにおける「下級兵士」は、貧しい人たちが従事する職業になっています。兵士になれば、やはり「食うに困ることはない」からです。
廃刀令で武士の身分剥奪
1976年になると「廃刀令」が出されて、武士が武士の身分を剥奪されていくことになります。こうした「既得権益」を奪われる武士たちは、1977年1月から西郷隆盛をたてて、西南戦争に向かっていく事になります。
徴兵制度の限界
現代社会では、求められるのは兵士よりも、経済に従事する人間になってきています。企業で人材が必要になる中で、軍隊に良い人材を取られてしまうのを危惧する企業が多くなり、企業のために徴兵制度が廃止される国が多くなってきています。