フリーター

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技術ない中高年フリーターがオワコン化してしまう時代!技術力(知識)と資産がますます重要に!

  • 30 January 2017
  • のぶやん

中高年になるまでフリーター

中高年になるまで、フリーターであったり、ニートなどをしていた最大の問題点は、『何の技術力も何の資産も持ち合わせていない場合が多い』という事です。何らかの技術力を持ち合わせていれば、中高年になっても就職先があったり、場合によっては自分でビジネスをする事も可能です。何の技術も、資産もないような状況では、年齢で圧倒的に不利な状況に置かれる事になります。

更に中高年になるまで、何ら資産を見に付けてこなかった人たちは、『採用されても一生懸命に頑張ってくれないだろう』という目で見られてしまいます。簡単な資格などを取得しようとする中高年もいますが、資格があるというだけでは、実際にはあまり役に立ちません。



今では、中高年フリーターは、社会問題になろうとしています。

技術力を得るのに時間かかる

技術の高度化に伴って、特定の技術を磨くのに時間がかかるようになっています。時間をかけて磨いたような技術でなければ、現場で使いものにならない事が増えているのです。マニュアルを聞きかじってやるような、例えばコンビニのアルバイトなどは、『誰でもできる仕事』となって、技術力など全く見に付かないので全く経歴として意味をなしません。

大学を出ても非正規雇用の人が増えているとおり、世界中で労働者は余っていて、賃金を受け取る労働者に求められる能力も高度化しています。そのような中で、技術力が全く見に付かないようないわゆる『単純作業』の労働社を続けていくのは、時間の浪費になってしまいます。技術力を得ていく人と、技術力を全く得られない人の格差がどんどん拡大しています。

資産を全く保有しない中高年

資産というものは、自分が働けるという労働資産(技術力がそれに該当する)であり、自分が働けなくなっても稼ぐような収益性資産(会社・不動産・ウェブサイトなど)などがあります。いずれにしても、何らかの資産を保有していない状況では、お金が全く稼げない状況になるので、生活が非常に苦しい状況になってしまいます。

日本においては、最低限の生活費といっても、月額10万円ほどかかります。持ち家など住む場所があれば、6,7万円でも何とか暮らすことはできますが、どこにも遊びに行かないような質素な生活になる事は間違いないでしょう。

労働性資産に依存する危険性

サラリーマンのように『労働性資産だけに依存』するのは、非常に危険な状況です。自分の労働力だけで稼いでいたのでは、『早期退職』などをした時に、結局は稼ぎがゼロになって何もやる事がなくなって、再就職でこき使われるなどという事も良くあります。再就職で長時間労働している中高年は、8時間労働で日給7000円などになり、正社員時代の3分の1になるのは良くある話です。

収入が途絶えるのが怖いと思っている中高年は、文句を言わずに黙々と働いて、企業にとって良い労働力なのだそうで。以前の正社員時代には部下もいたような中高年のオッサンであっても、アルバイトに入るようになれば、若い人から注意される身になります。そして、それが嫌ならやめて収入が途絶えるというような状況になります。

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善意ある労働者・無知な労働者ほど搾取される

  • 5 March 2016
  • のぶやん

善人が騙されてどんどん搾取されていくような世の中は、とても良い世の中とは言えません。しかしながら、現実としては『派遣社員』やら『アルバイト』やらでブラック企業で低賃金で働いている労働者というのは、完全に騙された善意ある労働者・無知な労働者と言えるでしょう。

企業に迷惑をかけるな!自分を捨てろ!などと、もっともらしい言葉に洗脳されて、企業のいうことを聞くように仕向けられるのです。実際には、それに見合った報酬などなくて、完全にブラック企業で企業の言いなりになって働かせるような人材が求められるというのです。例えば、コンビニのアルバイトにケーキの購入を義務付けたりするなど、業務とは全く関係ない部分の『押し付け』などもあるということです。

ゆとり教育は学力低下を引き起こし、教育水準の質の低下、環境の荒れ、教師の流出など公教育を徹底的に破壊してしまった制度です。このために公教育ではまともな教育が行われなくなりました。しかし日本の学校では学力とは関係なく、一定の年齢になれば学校を卒業しなければなりません。つまりいくらバカな人間でも一定年齢になると強制的に社会へ放り出されることとなったのです。そのため多くの若者は社会のしくみや政治、経済、お金の知識、はては労働の知識すら与えられぬまま社会へ放り出されることとなるのです。そして右も左もわからぬ若者を、ずる賢い大人がどんどん搾取するのです。

そして公教育が無意味になったことに危機感を感じた親たちは、子供たちを教育がしっかりしている有名学校へ進学させようと受験料や学費が高額な私立校へ子供を通わせ始めました。賢い親の順に公立から私立へ逃げていったのです。しかし、私立学校はご存知のとおり相当高額なお金が必要になり、低所得な家庭は私立へ行くことができません。そのためお金の無い家庭は公立校でレベルの低い教育しか受けられなくなりました。結果として、高額な教育費を払うことができる親の子だけが、有名学校で知識と知恵を得ることができる教育格差が生じることになります。そして親の中には 「諦めが肝心だよ」 と子供に対して諦めを諭す親も出始めました。貧乏人に生まれたら一生貧乏人でいようという親が出始めたことで、低所得家庭の若者たちは知識や知恵を得ることがどんどん難しくなってしまったのです。

日本は20歳を迎えれば成人扱いです。バカだろうが天才だろうが関係ありません。その成人となった人間が ”お金に無知だから助けてくれ” なんて言っても誰も助けてくれません。あなたが無知なのはあなたの責任ということで、 「自己責任だ。 自業自得だ。」 の一言で片付けられてしまうのです。法律の知識もお金の知識も弱者の味方ではなく、知っている者の味方です。例えあなたの無知が教育制度にあろうが、親にあろうが、責任の取るのはあなた自身であり、原因もあなた自身にあるです。無知なあなたが原因なのです

http://finalrich.com/guide/20/guide20-understand-no-knowledge.html

典型的なブラック企業の例

大量に新人を採用し、彼らがいなくなると、また募集をかける。そんなことをしょっちゅう繰り返しているんです、うちの会社は
本当なら、教育にはそれなりの時間がかかるはずだが、現実には「1週間程度の基礎研修をざらっとやるだけ」という。あっという間の入社後教育が終わると、新人たちは「即戦力として主体的、自立的に活躍してほしい」などといわれ、すぐ現場の最前線に立たされる。


上下のコミュニケーションがうまくできない多忙な現場ではトラブルも起こりやすい。うっかり大きなミスをした新人は、社員たちが「さらし会議」とひそかに呼んでいるミーティングに呼び出される。そこでは居並ぶ上司たちから叱責を受け、反省を促されるという。

「優秀な人材はどんどん引き上げます」という制度に隠された、「それ以外の人間は切り捨てるぞ」という意図。そんなトップの本音を社員が見透かしているからこそ、「あったかくない」という言葉が出てきたのだろう。

http://diamond.jp/articles/-/6615

高齢フリーターの末路

「10年前は日給1万円の現場もあったのに今は8000円以下もザラ。半日勤務で3000円なんて場合も珍しくないよ。しかも、バイトの登録者は増える一方で、会社は体力のある若い連中を派遣したがる。おかげで最近は月に15日働ければいいほうです」収入は約10年前のピーク時に比べて半減。そのため家は築30年のボロアパート住まいで、弁当を買う余裕がないから、バイト現場には自分で握ったおにぎりを持参する。

「20代の頃は飲みにも行ったし、パチスロや風俗で遊ぶこともできた。こんなことになるならパーッと使わずに少しでも貯金しておけばよかった」ちなみに、フリーターになる前は大学生。学業そっちのけでバイトと遊びに明け暮れ、留年を繰り返した後に中退した。

http://nikkan-spa.jp/183362

「人材使い捨て型企業」が“一見よさげだが、じつは社員を切り捨てるための制度”を作る
    ↓
社員はそこにネガティブな意図を読み取る
    ↓
社員の間で会社への不信感が高まる
    ↓
うつを発症し休職、退職する社員や、会社に見切りをつけて去っていく社員が増える
    ↓
会社が新しい社員を大量に募集する
    ↓
社員をふるいにかけるため、また“一見よさげな制度”を作る

 ところで、あなたの会社はどうだろうか――。
http://diamond.jp/articles/-/6615?page=3


 

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アルバイトをし始めたら人生がオワコンになっていく!Phaさんのようにニートの方がマシかもしれない事実

  • 18 February 2016
  • のぶやん

37歳になるPhaさんは、自称ニートと言いながら、ニートの定義とされている35歳を過ぎてしまっていて、正確にはニートと呼ぶことができません。Phaさんの場合には、書籍を何冊か出版するなどして、月額10万円ぐらいの収入が入ってくるのだそうです。以前は、アフィリエイトで稼いでいたそうですけど、Phaさんの変遷を見る限りでは、アフィリエイトサイトで稼げなくなっていますので、書籍の方で頑張っているようです。ニートという知名度を活かして、書籍がよく売れているようで、さすがだなと思います。

書籍で生活してるのだから、『ニート』ではなくて作家なわけですけど、ニートを自称してお金を稼いでるところのキャラクターというのはさすがだと思うわけです。

月収10万円を『ニート』と呼ばない

Phaさんの場合には、ニートを自称していますが、実際に月収10万円ぐらい(自称)の収入があるわけで、これはニートではなくて、『売れない作家』とでも言った方が良いと思います。月収10万円というのが何を意味しているかと言えば、フリーターとかアルバイトの人が1日6時間×時給1000円×20日で手取り10万円ぐらいになるのです。実際にインターネットやら書籍やらで自営業として生活を維持する事は簡単なことではありません。そんなに簡単なことだったら、会社を辞めたいと思っている人は、すぐに会社を辞めて、自営業を始めたいという人も多いでしょう。実際には、会社を退社した多くの人が自営業にならず、次の仕事を探したりしています。

Phaさんの収入はどれぐらい?

書籍というのは、ますます儲からなくなってきていて、実際によく売れる書籍でも大した金になっていない事が多いようです。Phaさんの公表している数値では、「フルサトをつくる」は8000部の売上げで、単価は1400円で印税はその一割の140円×8000なので112万円。共著だったのでその半分の56万円が印税だったという事です。Phaさんの生活というのは、質素そのものなので、56万円の収入もあれば、まあまあ暮らしていけるんでしょうね。それでも、東京で暮らしていると、家賃だけで安くて月に3〜5万円かかってしまうので、貧乏である事だけは間違いありません。旅行なんて行ったらすぐになくなってしまうでしょう。

話の内容がワンパターン化してくる

人間というのは、環境を次々に変えていかないと、話す会話が面白くなくてワンパターン化してくるんですね。特にお金がないと、何もできないので『何かをした』という事ができなくなります。典型的なのが『ホームレス』であり、毎日のようにやっている事は、路上で寝たり、起きたりという事で生きるのに必死なわけです。そうなってくると、話している事が常に同じような内容になってくるのです。

子供の頃というのは、時間が過ぎるのが遅く感じるという事が言われていますが、それは『たくさんの経験ができるから』という事でもあるでしょう。多くの経験をしていなければ、経験から『学び』が得られないので、お金を稼いだりすることも難しくなってしまいます。Phaさんの世界観にしても、かなり狭い空間にいることがわかるので、お金を使ったような経験、女性との経験を欠いているように感じます。

東京で30代後半になってくると、大手の会社員などであれば、普通に高級ホテルのランチの話題なども出てくることもあったり、自分が好き嫌いに関わらず、付き合いでそういう場所に行ったりするものです。しかしながら、貧乏作家でそういった場所に行くことが少ない場合には、それだけ『流行などについていけない』『大人としての経験値が少ない』というデメリットに遭遇してしまいます。特にいけてる女性との会話が少なくなってしまうというのは、補いようのない致命傷になりかねません。

貧乏作家にも凄いメリットがある

・付き合う人を自分で選べる

貧乏作家の最大のメリットがあるとすれば、『付き合う人を自分が選べる』という事でしょう。会社員であれば、嫌でも会社の中の人間に同調し無くてはならない圧力が働いて、何年も会社にいると、似たような考え方になってしまうものです。これは非常に危険なことであり、自分の中で勝手に常識が形成されてしまう危険性があります。例えば、自分の働いて得られる給与が世の中に合わなくなっていたとしても、それが普通だと思い込んでしまうようになるのです。いわゆる『大企業病』と言われる奴なんですけど、会社が倒産して

・1人の単独で収入が得られる

誰かと何かを一緒にやれば、確かにパワーとしては強くなりますが、それだけ摩擦も多くなります。大抵の場合には、1人でやった方が何かとうまくいくという場合が多いです。よほど志が同じ方向を向いていないかぎりは、複数人で何かをやるというのは、効率が落ちてしまいます。相乗効果で効果倍増!になればいいのですけど、大抵の場合には、作業の分担がうまくなされず、作業が1人の人に偏ったりする事で、内部から組織というものが崩壊していく事が多いです。社長とプログラマーの2人で創業したけど、実際にはプログラマーしか働いてなくて、辞められたら社長が何もできなかったとかね。

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基本的な生活を維持する為に生活の為に借り入れを行う家庭が増加

  • 7 February 2016
  • のぶやん

東京都で暮らすには、家賃が1人暮らしの最低で6万~7万円、電気4000円、ガス料金4000円、水道料金4000円といったところで、基本的な生活費の維持に12000円かかります。インターネット代金3000円かかるとすると、合計すると、15000円ぐらいが1人暮らしで必要な費用になるでしょう。

65000円+15000円=家賃80000円が都心で1人暮らしをする最低レベルの生活を過ごすのに必要な費用になる訳です。更にスマートフォンの料金5000円だとすると、85000円になります。

月15万円で最低レベルの生活

東京の1人暮らしを考えた時には、食費が自炊して1日1300円と見積もっても、約4万円ぐらいが必要になり、85000円+40000=125000円が最低限の生活レベルになります。25000円はお小遣いにしたり、交通費にしたりできますが、女性の場合化粧品を購入したり、衣服を買ってしまったりすると、すぐになくなってしまう金額です。

フリーターなどは、時給1000円で働いたとして、1000円×7時間×20日=14万円となり、既にギリギリの生活である事が分かります。具合が悪いからと言って仕事を休めば、あっという間にお金が足りなくなってしまいます。20代前半からフリーター生活を過ごした場合には、30代になって仕事すら見つからなくなる危険性がある事を認識する必要があるでしょう。ここから更に健康保険・年金などを支払ったら、もう生活できないレベルになります。

ここで気が付くのですが、収入が手取りで12~13万円のフリーターに取ってみると、家賃が6万~8万円の場所に住むというのは、『高すぎる住居』となる訳です。しかしながら、これ以下に料金を落とし込むと、どうしようもないボロハウスになってしまいます。自分の生活でめいいっぱいの人が結婚どころではないというのは理解できます。

フリーターがマックスで働いて14万円の現実

不足する生活費を借金で補う

アメリカでは、不足した生活費を借金で補うような家庭が増えていますが、日本においても同じような傾向が出てきています。庶民が自分の消費の範囲を超えて、クレジットカードで借金を重ねるのです。主に『リボ払い』が奨励されており、毎月のように一定金額で済むという手軽さがある半面で、金利を支払うのに精いっぱいで元本が減らないので借金がいつまでたっても返せないというデメリットが生じてきます。

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最低賃金を上げないと良いサービスが作れない

  • 23 December 2015
  • のぶやん

最近、コンビニであったり、ファミリーレストランに入っても、店員のやる気のなさというのがはっきりと表れている事が目につきます。言われた事をやっていればいいという事で、挨拶やらをしっかりしたりする事はするのですが、細かいところにやる気のなさが出てしまっているのです。アルバイトの間には、「アルバイトをしても、技能が身に付かない」という事が分かっているので、異常なまでにやる気がなくて、時間が過ぎるのを待っているという感じが見え隠れしてしまっているのです。

現状に対する諦めの蔓延

最低賃金が800円で1日8時間20日働いたとしても、12万8000円しか得ることができません。無理して1日10時間働いたとしても、16万円にしかできません。12-16万円という収入では、年収200万円を割り込んでくるので、生活するのに本当にギリギリの金額であり、とても余裕がある生活などできそうもありません。そうしたフリーターが、今では日本で数百万人にもなり、深刻な事に「中年フリーター」と呼ばれる35-54歳のフリーターも、270万人に及ぶという事です。

民間給与統計(国税庁2006)によれば、年収200万円以下の人が1000万人(23%)を超え、年収300万円以下だと全労働者の38.8%に当たるという事で、非常に深刻な事態になろうとしています。多くのフリーター・非正規労働者は、その日暮らしのような貧しい生活となっています。

貧乏であるからこそ暇がない

貧乏であればあるほど、低賃金労働者として長時間働かないといけないので、暇がないという悲惨な状況に陥ってしまいます。忙しく働いていないと安心できないので、忙しく働いたりしても、生活の水準が全く向上せずに将来が見えない状況になっている人が沢山いるのです。何らかの打開策を探そうとしても、とにかく時間がなく働いているので、何もできない状況に陥っているのです。

貧しい人にとって選択肢というのは決して多くはありません。一生懸命になって働いたところで生活の質を改善させる事が全く期待できない賃金ですし、働かないと生活できないという大変な状況に陥っています。所得が労働にのみ依存する状況で、賃金が低下するという事は、生活の質が上がる見込みがないという大変な状況に陥ってしまう事を意味しています。

貧困を打開していくのにどうするか

本来であれば、貧乏を打開する方法として、「正社員になって給与を上げる」という方法と「自営業者になって自分の道を開拓する」という選択肢がありますが、多くは正社員を望むのに対して正社員のポストが限定されていますし、自営業者になるという事も、時間がなくてお金もない低賃金労働者からすると簡単な事ではありません。つまり、打開策がなにもないままに時間をすごしてしまう人が大半なのです。

アルバイトをしながら副業として自営業を少しずつ始めて・・・という余裕があればそういった事も可能なのかもしれませんが、それには親が一定の期間は生活支援するなど、生活の支援が欠かせないでしょう。自営業者というのは、簡単に稼げるものではなくて、専業でしばらくやらないと、まともに稼げるようにはなりません。自営業として独立しようとする人は多いですが、完全に稼げる前に諦める人も多いという事実もあります。

ワーキングプアが企業を崩壊させる

日本における働いても豊かになれない「ワーキングプア」というのは、若者が特に多くて、更に中高年にも広がりを見せています。ワーキングプアの能力を最大限に発揮できないという事は、日本企業の競争力が全くなくなっていく事を意味しています。企業の中で正社員を減少させて、ワーキングプアのような奴隷層を増やしていくと、同じレベルのサービスを維持する事が厳しくなってしまうからです。例えば、ファストフード店などでは、理論上ではうまく動くはずなのに、現場におけるサービスの質が低下したりするなど、顧客に対するサービスが大幅に落ちてしまうのです。それを防ぐ為にスタバなどでは、契約社員を正社員化したぐらいです。

現場でトラブルが起こって顧客離れを招いたところには、すき家などがあります。すき家のアルバイトなどは、ほとんどやる気がなくて不衛生です。アルバイトの数も足りておらず、皿が現れずに放置された様子がインターネットの写真などで公開されて炎上しました。実際に顧客に触れる最も大事な現場において、アルバイトが1人で仕事を任されたりしても、時給900円で良い仕事ができるはずがないのです。こういったビジネスモデル自体が既に破綻していて、最前線に出るスタッフの賃金を高くしたり、保証を厚くしたりする必要性が出てきています。

こういった現場でのトラブルというのは、企業の正社員にも起こっている事です。賃金をジワジワカットして社員の福利厚生もカットすると、管理側が厳格に管理していると思いこんでも、社員がやる気がなくなっていきます。社員のやる気がサービスの質に直結して、顧客の満足度を大幅に下げる事になってしまいます。

賃金労働者というのは、やる気がない

そもそも、資本を何ら保有していない賃金労働者に対して、資本を保有している経営者と同じだけの「やる気」を求めるのは、絶対に無理があります。働いても、働いても暮らしが豊かになれないというのは、資本主義国家というよりは、社会主義国家に似ています。労働を行ったとしても最低限の暮らししかできないのであれば、その労働の実態は、社会主義国における「配給制度」と似たような状態であると言えるでしょう。

貧しい生活で現状を変化させられない

自分が何か学びたい事があったとしても、旅行に行きたかったとしても、貧しい生活の状況では、何もすることができません。時給が900円~1200円ぐらいの低い賃金であれば、長時間の労働を行わなければ、満足のいく給与を得ることができません。ある程度の収入(月に手取りで20万円以上)ぐらいはないと、本当に何もできない(旅行すら行くのが難しい)生活になってしまいます。子育てするのであれば、月額25-30万円が最低ラインです。日本では、子育てに国の援助が薄いので、子育てに凄くカネがかかります。

貧しい生活だと、遊びに行く事もできないので、恋人どころか友達と遊びに行くのも躊躇するようになってしまいます。私の友人などでフリーターの人などは、「お台場に遊びに行くのに交通費がかかるから」という事で、お台場に行ったことがないという事で驚いた事があります。交通費を考えて生活するようになっていたら、本当に余裕がないんだろうなと思います。

貧しい生活で健康を損なう可能性

日本において、年収200万円という貧しい生活を過ごしていると、健康を損なう可能性が出てきます。それは、低所得者ほど肉や野菜の摂取量が少ないとされているからです。カップラーメンであったり、コンビニのパンなどで過ごしていると、体が抵抗力を失って健康を損なう恐れが出てきます。将来的には、食生活によって癌になりやすくなったり、高齢者になって病気になる可能性が増すことが明らかになっています。

健康に気を遣えるというのは、それだけで余裕がある証拠なのかもしれません。自分の食べるものが気にならなくなったりするという事は、それだけ余裕がなくなっている証拠です。

増え続ける社会保障費

現在の国が支払う社会保障費は、年間1兆円ペースで増え続けていますが、これから更に増える事が予想されています。フリーターなどが高齢者になると、国民年金が満額で僅か6万円しか貰えないという事が発生します。それでは生活できませんので、フリーターが高齢者になった時には、生活保護で補う事になってしまって、国からの支出が更に増える事になってしまうのです。つまり、日本の社会保障というのは、今よりも更に増加して、国が支える事がほぼ不可能になる可能性が高まっています。

社会保険などのセーフティネットからもこぼれ落ちると、最後に頼れるセーフティネットは生活保護しかない。生活保護受給者は7月時点で216万人と過去最多を更新していますが、これから更に増える見込みなのです。国から生活保護の受給者だらけになると、国の財政は更に悪化して、どうしようもない状況になってしまいます。そうなる前に、若いうちから最低賃金を上昇させるなどして、貯蓄をさせておいたり、子供を作らせたりするなどの対策を行っておく必要があるのです。

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