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中国で報告・連絡・相談などない。自分の都合が最優先に考える合理的?考え方

  • 17 December 2018
  • のぶやん
中国で報告・連絡・相談などない。自分の都合が最優先に考える合理的?考え方

中国では、アポを入れても直前まで返事しないのが当然のように行われています。1ヵ月前に約束した話であっても、直前になってキャンセルになります。中国人からすれば、『キャンセルしたつもり」ではなくて、単なる仮予約を入れた状態であるので、直前にもっと重要な予定が入ったらそちらを優先する事が良くあります。ビジネスで『相手にどうしても来てほしい時」には、とにかくメリットを強調するしかありません。

中国で報告・連絡・相談などない。自分の都合が最優先に考える合理的?考え方

ダブルブッキング当たり前の中国

中国では、要人なども自分の都合で何人か会う約束を入れておいて、直前になって自分の都合で選びます。恋人・かなり親しい友人関係にあれば、優先して貰える事もあるのでしょうけど、基本的に外部のビジネスマンが優先して貰える事はほとんどありません。前日など直前になってひっくり返される事も良くあります。中国では、沢山の予定が入る人は、『多くの人から人望がある』ぐらいに思っているようです。

疎遠な人に優しくしてもメリットがないので、『身近な人から最優先』というのが中国のルールとなっています。ある意味で合理的ではありますが、直前のキャンセルなど日本人にとってあり得ない事なので、日本人が普通にビジネスしようとしても難しいものがあります。

人の手間を考えずキャンセルする

中国人との付き合いでは、特にビジネスの付きあいで、直前のキャンセルを当然のように行ってきます。中国人と会うためには、最初からキャンセルを見越して予定を立てないといけないので大変です。最初から、長期の人間関係を作っておかないと、どんなにこちらが手間をかけても簡単にキャンセルしてきます。

中国人と仲良くするのは至難の業だと中国人自身が思っています。直前にキャンセルして赤の他人が損失を被った所で全く平気な顔をしていられるわけです。相手が恋人同士であったとしても、愛情が薄らいできたり、相手が金を出さなくなると、一緒に旅行の計画を立てたとしても簡単にキャンセルしてくるでしょう。相手の損害など考えておらず、自分が行きたくないから行かないというような理由を通すのです。

中国人は言葉を信用していない

中国人は、誰も言葉を信用しておらず、実際に行動する事のみを信用します。日本人だったら、『有言実行』という形で言った通りに動く事が多いですが、中国でそうであるとは限りません。例えば、『何月何日にそちらに出張に行きます』と言っていたとしても、都合が悪ければ直前に断ってくるので、その言葉を信用しないのです。そのために待ってる相手もダブルブッキングして備えたりというのは、お互いさまという事になるでしょう。

日本人は1ヵ月前に約束した現場に99%の確率で現れますが、中国人は1ヵ月前の約束の現場に来る確率は、50%以下だと思った方が良いでしょう。『1ヵ月先の事なんて、誰にも分からない』と思っているのです。

ある時、北京のタクシーに物を忘れて、非常に運が良く公安がタクシー運転手を見つけて、運転手が物を届けに来てくれた。その時に運転手に渡すものとして、現金200元、果物を用意しましたが、運転手が受け取ったのは現金200元だけでした。お礼の言葉も聞いたか聞かないか、お金を受け取って去っていきました。中国人にとってお礼の言葉なんていらないんですね、必要なのは現物で、それが気持ちの表れだと感じる事でしょう。

先払いの考え方を利用する

中国人は、基本的にお世話になる人に先払いします。日本人は、お世話になった人に後払いの方が多いです。中国人の先払いの考え方を利用すれば、アポイントでビジネスの相手と確実に会う事ができます。例えば、『前回、お会いした時にお世話になったから、今回はグッチの高級時計を準備しておきました』と先に先方に宣言しておく方法です。先方にとって『グッチの時計を貰いに来るだけでメリットがある』と感じて餌で釣る方法です。少しの金でアポイントを確実にするのは、ビジネスとして悪い方法ではありません。

日本だと世話になるかも分からん人に物を贈ったりするのは、金の無駄だと思ってしまいますけど、中国では『先にこちらが頑張って相手を引き付ける』という事が常識だと思われています。こちらが何か贈り物をせず、誰か別の人が贈り物をしたならば、贈り物をした人が優先される社会になっています。


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