ソ連型計画経済の何が問題だったのか?

  • 17 September 2021
  • のぶやん

ソ連では食糧供給を重視して、パンを大量生産した結果、パンが安く手に入るので、パンを家畜に与えるなどの行為になっていました。その一方で、自動車・家電などが「贅沢品」として生産が少なかったので、これらの商品を手に入れるのが難しくなっていました。

ある商品が供給過剰になる一方で、ある商品が不足するという状況に陥っていたわけです。

企業側の都合が優先される

消費者のことを考えるよりも、先に企業側のことが優先されて、消費者が何を求めているかは無視されていきました。ソ連の生産工場が見ていたのは、消費者ではなくて、国家の方向を向いていたのです。新しい製品を開発しようという意欲にも乏しくなり、消費者が何を考えているかも「どうでも良いこと」になっていきました。

企業の赤字が拡大する

企業は「消費者の需要をつかんで生産を拡大させる」という必要がないので、技術革新が全く行われませんでした。結果、戦後になってもIT技術などが進化せず、欧米の技術に太刀打ちできなくなっていました。

労働者が真面目に働かなくなる

競争がない社会においては、労働者は、生産性の工場などに全く関心を持たなくなります。そんな事より、不安定な社会になって、コネ・賄賂などが重要になっていきました。簡単に解雇されないので、労働者はかなり怠けて真面目に働いていませんでした。また、職場の製品を横流しするなど、モラルも崩壊していました。

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