超マイナーCMSとなったDrupal

  • 5 October 2021
  • のぶやん

Drupalのピークは、2010年~2012年頃でした。もはや、今では、ほとんど誰に言っても分からないような超マニアの使うCMSとなってしまいました。

CMS時代の終焉

携帯アプリが主流になった今日において、CMS自体が古いものになろうとしています。また、動画コンテンツのような「リッチコンテンツ」の充実もあって、ブラウザが主流となっているCMSの利用が減っているというのもあるでしょう。2003年ごろから「ブログの時代」が始まったと言われていましたが、文字コンテンツの時代が終わっていったようです。

Drupal8の方向性が失敗

Drupal8にアップデートしたことで、Drupal7と全く違うものになって、学習コストがさらに高いものになりました。時代に合わせて変化したはずだったのですが、開発者も、そしてサイト運営者も、Drupalが進める方向性についていくことができませんでした。

Drupal7は大成功したと言っても良いでしょうが、Drupal8が出て3-4年を経てもなおDrupal7が全体の半分以上のサイトで使われているのです。つまり、Drupal8のアップデートは失敗したと言えるような結果になっているのです。2015年にリリースされたDrupal8を利用するのが面倒で、2021年に今でも半分のサイトがDrupal7で動き続けているのです。

Usage statistics for Drupal core

開発の難易度が高すぎる

多くのCMSは、「プログラミングが分からなくても使えるもの」としてリリースされますが、Drupalの場合にプログラムを含んで総合的な理解を求められます。Drupal7ではそのあたりのバランスが良かったので多くのユーザーを獲得したのですが、Drupal7になって相当に開発者向けになって難易度が高くなりました。

Wordpressが圧倒的

もはやCMSと言えばWordpressと言っても良い状況になっています。WordpressがCMSのシェア60%を占めるのに対して、Drupalは2%にすぎないからです。それでも100万サイトに利用されていますが、その数は少しずつ減少傾向にあります。Drupalは、必要となる管理コストがあまりに高すぎるので、Wrodpressに変更する動きが強まっているのです。

企業向けで成立するのか

Druplaは大規模で企業向けを志向していますが、モジュール開発者は企業のために開発しているとは限りません。CMSの性質上、多くのモジュール開発者、ユーザー、サイト運営者がいないと、情報が集まらなくなるので衰退する傾向がみられていきます。

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