インバウンド消失で大崩壊する越後湯沢のリゾート物件
リゾートマンションが厳しいのは、10年前から言われたいたことです。10年前には、既に湯沢のリゾートマンション物件は10万円で売られていました。あれから10年を経て、湯沢エリアはさらに厳しい状況になってきています。具体的には、以前の100万円物件は、今では30万円(買い叩けば10万円で売る人もいる)で売られています。
不動産の保有者がさらに高齢化
不動産の保有者がさらに高齢化したことで、リゾートマンションを売りたい人が増えているのです。リゾートマンションを保有しているにも関わらず、年間にほとんど利用せず、費用だけがかかってしまう人は沢山いるのです。定住する訳にもいかず、持て余している人ばかりです。維持・管理費を払いたくないので、今すぐにでも手放したいでしょうけど、簡単に売れません。
2020年1月末で57棟15,000戸で、湯沢町の人口8212人のうち1293人がリゾートマンションに暮らし、その約半数が60歳以上の高齢者だということです。つまり、高齢者住宅のような形になってきているのです。1月3万円の管理費であれば、高齢者でも年金で払える金額です。定住する場合ならば、安いと考えることもできます。
維持費が高くて需要がない
維持費が高いリゾートマンションは、頻繁に利用したり、定住でもしない限りは、持て余してしまうことになります。購入するのも保有するのも比較的簡単ではありますが、都会から離れた場所なので、そこまで行く交通費を考えると、頻繁に行くのは難しいでしょう。
湯沢町では、廃墟が増える問題を抱えながらも、町の収入の約8割にあたる30億円ほどが固定資産税からの収入になっています。固定資産税が町を維持するための主な財源となっているわけです。
レジャーの多様化
今日、バブルの頃に比べてもレジャーはさらに多様化しています。冬にスキーだけをしなくても、安くて楽しめる遊び方は沢山あります。わざわざ、高いお金をかけてスキーに行かなくてもいいし、スキーに行くとすれば、その時にホテルに宿泊すればいいのです。リゾートマンションを購入してまでスキーをしたい人は、ほとんどいません。
今日、熱海を訪れる観光客数は、300万人ほどになった問い割れていますが、スキー人口は全てのスキー場を合わせて600万人を割り込んでいます。全盛期の3分の1以下で、スキー&スノボはもはや「マイナースポーツ」でしかないのです。
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