周囲にいる人々を巻き込んで協調する手法
家族として一緒に暮らしたり、チームを組んで一緒に仕事をしていたり、友達同士で仲良くしたりする時には、必ず相手の良い点を見て盛り上げられるようにする事が重要だと感じます。相手の良い点を見て盛り上げる為には、自分の事に必死にならずに相手の事を考える余裕が必要になるかなと思います。
ビジネスをする人間というのは、周辺の変化に対応して、どんどん考え方を変化させていく必要性があります。数年前までの常識と、現在の常識では異なると言うことは、ビジネスでは良くある事です。例えば、スマートフォンが登場した2009年頃と現在を比較すると、ウェブサイトといったところでスマートフォンに向けて作るのが常識となっています。
周囲の人と協調する能力
サッカーは、チームでプレーするものだという事で、サッカー選手として能力を発揮する為に必要な事は、個人プレーよりチームを重視する姿勢だと言われています。それは会社でも同じことで、周囲の人を巻き込んでいかに自分の立ち位置を作るかと言う事は、会社において最も重要なことなのだと思います。優秀とされる人の多くは、周囲の人との協調がうまく取れています。
周囲の人と協調をしていくという事は、相手の良い点を見るという事であり、悪い所をできるだけ無視していくという事でもあります。そういった姿勢を持つと、どんな人とでも上手にコミュニケーションができるようになるので、仕事をする上で有効に作用するようになります。どうやって周囲とコミュニケーションを取るかというところは、仕事において非常に有効に作用してきます。
周囲と協調する具体的手法
周囲と協調性を保つ為には、普段から積極的に努力していく必要があります。業務改善の中においても、周囲と強調していくという事は、最も大切な能力のひとつであると言えます。会社の従業員であれば、会社で過ごす時間が非常に長くなるので、コミュニケーション能力を磨くことがとても大切になります。
会社の内部において何か重要な情報を得ておきたいと思うのであれば、日頃から雑談を重視してコミュニケーションをとっておく必要があります。何かの情報というものは、日々の会話の中で日頃から交流している人に対して教えるものだからです。会社の上司と仲良くしていれば、会社の意思決定についての情報を得る事もできる可能性が高まります。
・時間より早く出社して雑談する時間を確保する
・何かあったら話しかけてみる
・簡単にお願い事をしたり、されたりする
・誕生日を覚えたり、相手に認識させたりする
・周囲の人に「お願い」して、手伝ったり、手伝って貰ったりする
日本は、アメリカや中国の組織で個人の能力を重視する姿勢よりは、組織全体のチームワークを重視する姿勢が強くでています。その為にチーム全体の意思統一というものが非常に重視されており、意思決定の遅さに繋がるなどのデメリットが指摘される事もあります。日本では、個人に裁量を持たせようとする半面で、独自で何かしようとすると止めに入ると言うのが良くあって、現場の裁量が定まっていない事が問題になることがあります。
組織主義と個人主義
日本の組織においては、協調性というのが特に重視されるので、個人の能力を高めたいけどコミュニケーション能力がそれほど高くない社員というものが淘汰されてきました。そうしたやり方は、グローバルの企業では通用しなくなってきており、組織として考えるのであれば、個人の能力もある程度の範囲で最大化させていく必要が出てきました。
組織の中で円滑にコミュニケーションを取りながら全体で業績をあげるという手法では、高度経済成長でもしていない経済の中で業績が頭打ちになる可能性が強くなります。それを打破するのが特定の個人であったりするわけですが、日本でこうした個人が評価される事は多くありません。評価されるどころか、疎まれることすらあるほどです。部署の中でコミュニケーションが取れるに越した事はないのですが、それが行き過ぎると単なる「馴れ合い」になってしまって、ブレイクスルーできない状況に陥ってしまいます。
命令された事について考えること
企業において、自分が伸びたいと思っている向上心が強い従業員に対しては、企業側が簡単な枠組みだけを作って、出来る限りの裁量権を与えた方がうまくいきます。単純に命令を実行している社員は企業にとって不要とされる時代になっています。自分の中で業務改善をしていって、最大限のパフォーマンスを提示する必要性があります。
上司から命令された事を忠実に実行するということは、組織において非常に大切な事になります。ただし、その命令について自分の中で良く考えるという動作を行う必要もあるでしょう。その上司の命令が正しいかを検証して、命令が正しいと判断したならば、全力で実行する方法を検討する必要があるでしょう。上司からの命令に最大のパフォーマンスを発揮するようになったとしても、それが時代にあっていないと判断すれば、新しい能力を自ら身に付ける必要が出てきます。
求められる新しい能力・人脈
ビジネスの現場で求められている人材というのは、日々変化を遂げています。最近の会社は、パフォーマンスを出せずに横ばいでいるという事に満足する事がありません。そうした横ばい思想の成長では競合他社と対抗する事ができなくなるので、株主からの要求で一気に大きな成長を求められるようになる事があります。新しい能力・人脈が必要になるわけです。他を寄せ付けない得意分野があるのは良いですけど、それだけの能力で会社にいたのでは、天井が見えるということです。
歴史上の旧ドイツにおいて、ヒトラーが演説が上手という事でドイツを戦争に巻き込んでいく訳ですけど、ヒトラーに演説で大衆を巻き込む能力はあっても、国際的な視点に立って戦争に勝ち残るという視点で物事を考える事に欠けていました。ソ連とアメリカという2つの大国を敵に回して勝てるわけがないのですが、最終的にその2カ国をどちらも敵に回してドイツがボロボロになる要因となりました。
新しい能力・人脈を身に付けていかないと、過去の能力・人脈で食える時代は終焉している
会社における存在感
キャバクラの経営者と飲んだ時に言っていたのですが、キャバクラとかホストの業界でNo1を取ったとしても、芸能界に入ると全く売れない人になるそうです。芸能界で活躍していくというのは、その辺のキャバクラやホストでNo1を取ることよりも、ずっと難しいと言うのです。自分が獲得するファンというのは、数十人単位ではなくて、数万人単位のファンが自分を認知して、支えてくれる必要があります。
1つの会社で存在感があるという事は素晴らしいことですが、社会においての存在感という意味においては、ほとんど無いと思った方が良いということです。社会全体で見渡せば、必要とされているのは、会社という顔であって、従業員という個人は会社の顔を支えているだけという事です。社会において存在感を高めたければ、会社を設立したり、フリーになったりして自分が活躍する場所にいなくてはいけません。
日本企業で過ごすと、ダラダラした感覚でチームの意思決定をする癖がつきますが、もっとスピード感を持って意思決定する姿勢を組織のリーダーも従業員も持つ必要がありそうです。
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