湯快リゾートが儲かるビジネスモデル

大江戸温泉物語、湯快リゾート、伊藤園ホテルズは、いずれも1万円ほどで朝食、夕食のビュッフェを付けた「格安の温泉宿」を売りにしています。ビジネスモデルに近いお手頃な価格帯で、

建物にお金をかけない

古いホテルを激安で買収して、改装費用をなるべくかけないで、そのまま利用する手法です。内装にそれほどお金をかけていませんが、もともと旅館として使われているホテルが多いので、内装はそれなりに整っています。

従業員が最低限しかいない

社員と呼ばれる人は、1つの施設で僅か数名です。あとは、アルバイトを採用したり、忙しい時に派遣社員を採用することでやりくりしています。マネジメントは挑戦的であり、「やる気があれば、高卒、女性でもエリアマネージャーになれる」システムになっています。きちんと仕事をする人を素早く出世させるオープンなシステムになっています。

手をあげて、やる気を見せる社員には、どんどん仕事を任せて出世させるシステムになっているので、「自分の活躍の場所が見つからない」と思う人にとって、優れた人材マネジメントのシステムになっています。経歴など関係なく、やる気がある人材を重宝する姿勢で、業績を伸ばしている企業です。

ビュッフェの食事を固定

湯快リゾートでは、ビュッフェの食事をほとんど固定しています。デザートなどは、価格帯が高いホテルに比べると今一つですが、それでも「まずまずのものが揃う」と考えてよいでしょう。客単価をあげるための工夫として、「別注料理」というものがあって、ビュッフェ料理とは別に注文することができます。

ホテル三日月と比較

千葉県を中心に展開している「ホテル三日月」は、大江戸温泉物語・湯快リゾートに比較すると、ややグレードが高くなり、価格もその分だけ高くなっています。1.5万円ぐらいを標準にしています。それだけビュッフェ類などの充実は見られますが、建物などの設備面はそれほど変わりません。

駿河健康ランドと比較

駿河健康ランドは、日帰りの客もターゲットにした温泉施設です。1泊6700円ビジネスルームに温泉付きで、シングルでも宿泊しやすいホテルになっています。出張でドライブでいく時に休む場所としても利用されています。朝食ビュッフェも1100円であり、深夜料金1100円で仮眠することもできて、庶民価格で提供されているホテルです。