検索エンジンからの流入が全く増えない時代!そもそもGoogle検索する人が増えてない!

  • 27 July 2013
  • のぶやん
パソコンする女性

Googleの検索エンジンにおいて上位表示するという事は、SEOと呼ばれてGoogleが出た頃から盛んに行われてきました。SEOを専門にする会社があるほどに検索流入というのは非常に重要な分野であり、Google検索で上位を取らなければ存在しないも同じと言われるまでになりました。しかし、最近になってその流れが少しずつ変わり始めているのを感じます。厳密に言えば最近ではなくて、FacebookのアクセスがGoogleを抜いた2010年頃から変化してはいたのです。

このブログでも、例えばNAVERまとめにおいていかに検索エンジンを重視する事が重要かという事は何度か書いてきました。同時に検索エンジンを重視する事がTwitterやFacebookでは不利になるという点にも触れてきました。検索エンジンを重視してコンテンツを作成する場合と、TwitterやFacebookのソーシャルを活用してコンテンツを作成する場合では、作り方が根本的に異なってきます。その両立は大変に難しく、タイトルだけとっても難しい選定となってきます。

これからGoogleがジリ貧となってソーシャルが本格的に活躍するのであれば、ソーシャル重視のコンテンツを作っていく必要もあると感じています。

Google検索のアクセス流入が少ない

Google検索エンジンにおいて、「最上級のビックキーワード」で3位以内にランクインした時のGoogle検索からの流入は、1万-5万アクセスという事が分かっています。複合(2つのビックキーワード)の場合には1千-1万ほどのアクセスになります。このようなアクセスで100万アクセス、200万アクセスを集めようと思えば、大量のキーワードで上位表示される必要があるのです。大量のビックキーワードで上位表示するのは、簡単な事ではありません。

NAVERまとめは、非常にGoogleなどの検索エンジンに強さを発揮しており(NAVER自体が検索の会社だからというのもあるかもしれない)、NAVERまとめが沢山のビッグキーワードでGoogle検索1位-3位を取っている事は良く知られています。NAVERまとめが10億PV以上を達成できたのは、Google検索エンジンからの流入がしっかりあったからという事は疑いようもないでしょう。

また、NAVERまとめで数百万PVを集めているアカウントは、単に注目まとめに掲載されているだけではなくて、こうしたGoogle検索エンジンの上位表示されているものが多いのが特徴です。Google検索で上位に表示されると、アクセス流入は少ないながら確実なアクセスを見込めるというのが現在の状況になっています。

検索エンジン主義のNanapiの現在の状況

日本のコンテンツファームのNanapiは、Google検索など検索エンジンで上位を狙う典型的なサービスと言えるかもしれません。Nanapiは、着実にアクセス数を増やしてきており、おおよそ6000万PVほどと公表されています。最近では、グロービスの3.3億円に加えて、KDDIからも2億7000万円を調達して、合計調達金額は、6億円にも達しています。

Nanapiのアクセスう数が着実に増えてきた事は素晴らしい事だと思っていて、事業を粘り強く継続してきた成果だと思うのですが、一方で6000万PVという数字が多いか少ないかというところは、意見が分かれるところかと思います。Nanapiのアクセスの多くは、共有によるものではなくてGoogle検索からの非常に細かい小さなアクセスが積み重なったものと考えられます。言い換えれば、あまりFacebookやTwitterでは共有されるコンテンツは多くないと言えます。

拡散されるには時事性が必要

Nanapiが拡散に弱い理由としては、Nanapiのビジネスモデルが、そもそも検索エンジンを意識したコンテンツファームというのが狙いであり、あまり拡散を重視していないからという事も言えます。FacebookやTwitterなどのソーシャルで拡散される為には、時事ネタの方が圧倒的に強みを持っています。もしくは、時事ネタでなくても「最近の流行」でも良いでしょう。

多くの人が新しい情報に敏感になるのは、インターネットなどでビジネスの移り変わりの周期が短くなっているので、情報を知らずに損をしたくないという心理が働いているのだと思います。例えば、ファーストファッションを知っていれば安く服を買えるかもしれないし、LCC(格安航空会社)を知っていれば安く楽しく旅行できるかもしれないし、現在居住している場所よりも良い場所に引っ越せるかもしれません。「自分が損をしない為にも最新の情報を仕入れたい」という欲求を多くの人が持っていて、それを満たすのが現在のTwitterやFacebookなどのソーシャルであると言えます。

Googleの検索エンジンの欠点

Googleの検索エンジンの最大の欠点と言われているのは、最近の流行などがさっぱり分からないという点です。キーワードを入力しないと何も出てこないので、自分が中心になってしまって、自分が気になった事であれば検索できても、人が気になった事を知ることができないのです。その点、FacebookやTwitterであれば、友達の視点であったり、知り合いの視点などから、様々な情報を知ることができます。

Googleの検索エンジンは、最近の流行が知りたい人にとっては、何もしれない単なる箱に見えてしまうのは仕方ない事かもしれません。もっと分かりやすく言えば、「ファッション、最近、流行」などと調べると、10年も前に作られたサイトが出てきたりするのがGoogleの検索エンジンです。

早い話、Googleの検索エンジンが出力するような静的なトレンドを必要としないコンテンツというのは、全てNAVERまとめのような「まとめサイト」に食われるという事です。そう考えると、NAVERまとめは、Googleの現在の静的コンテンツを脅かす可能性は十分にあると考えます。

 

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