日本も株式市場を中心にインフレ傾向にある

  • 26 September 2023
  • のぶやん

コロナ明けによって、日本の物価上昇が顕著になってきています。コロナ期間であれば、東京都のホテルは(特に2020年頃)にガラガラで、高級ホテルが1泊6000円とかいう時もあったのです。それが、今では普通に1泊13000円ぐらいで販売されています。コロナ前に戻ったという感じです。

東京ホテルの相場感覚

東京1人で宿泊する場合には、東京のホテル相場は、カプセルホテルが1泊3500円、南千住のドヤ街が1泊3800円、古いシングルのホテルで1泊6000円、新しいビジネスシングルが1泊6500円、一般的な価格帯のビジネスシングルが7000円ぐらいになっています。東京都は、特にホテルが乱立しており、それだけ価格競争なども激しくなっています。

価格は、Google mapで近隣のホテルと簡単に比較できるようになっているので、もはやごまかしがきかない世界です。例えば、新幹線では3000円プラスすれば、快適なグリーン車になります。数千円の価格を上乗せするのであれば、それに納得するようなサービス水準を求められることになります。

激安のホテルリブマックス

ホテルリブマックスは、ビジネスホテルで最安値を付けるような価格を提示しています。その価格は、平日6500円ぐらいの相場になっています。「清潔な場所に宿泊する」という機能を果たすのであれば、ホテルリブマックスは、それは十分な機能を果たすでしょう。ビジネスマンなどが1人で宿泊するには十分ですが、新しい発見など何もありません。

今時のビジネスホテルは、古いユニットバスを「改装しているのが当たり前」と言われるようになってきています。そういう清潔感が見られないと、人が宿泊してくれなくなってきているのです。清潔感がある部屋で、料金据え置きで平日6500円という感じで出していきます。そうでなければ、同じビジネスマンがカプセルホテル3500円に逃げられてしまいます。

南千住のドヤ街の個室

南千住のドヤ街の個室ですが、価格帯としては3000円~4000円で個室ということになります。場所が微妙で、新宿・池袋・大塚カプセルホテルのように駅前にある訳ではありません。ただし、個室を確実に確保できることから、良く眠れることは間違いなく、清潔感も確保されています。

お得感と競争力

安いから狭くて汚いホテルでは、競争力がありません。上野にある「ホテル日光館」は、駅から近くて個室が平日5500円という相場になります。リブマックスの6500円の相場よりも1000円安いのですが、それだけ老朽化した館内になります。1000円プラスして、セキュリティが確保された新しいホテル「リブマックス」の方を選ぶ人が出てくるでしょう。

ファーストキャビンの破綻

ファーストキャビンは、カプセルホテルを「綺麗に見せる」ことで、女性客などが入りやすくしたものでしたが、経営破綻しました。実際に宿泊してみると、求めているのと『何か違う』のです。安さで言えば、カプセルホテルよりも割高感(価格帯はビジネスホテルの個室並みだった)があり、使い勝手はビジネスホテルの足元にも及びません。簡単に言えば、個室でもないのに個室料金になっていて、「これならビジネスホテルの個室に泊まるよな」と思われて終わりということです。経営破綻した後も、価格帯は強気です。

ファーストキャビンは、「コンパクトホテル」ということで、自分たちの市場を勝手に作り出そうとしましたが、経営者が考え付いたことは「お客様にマッチしていなかった」と思います。結局、カプセルホテルに泊まる人というのは、当日にふらりときて、現金で支払って泊まるという「ドヤ街文化」みたいなのを好む層(学生・サラリーマンにもそういう層がいる)の人が多いのです。そこを取り込まずして、市場は成立しません。カプセルホテルは、ふらりと立ち寄る使い勝手の良さがビジネスホテルとの境界線になるのです。

経営者は、「ナインアワーズ」を実際に自分たちで使ってみればいいんです。カプセルホテルでは、着替えなどは実に不便であり、荷物を置いておく場所も不便です。それを「安いから仕方ないね」でカバーしているのです。その不便さを解消せず、今までのカプセルホテルを新しく見せたマーケティングだけで価格を釣り上げる事は無理があります。単価3500円で新しいホテルというならいいんですけど。

カプセルホテルの根強い人気

日本では、カプセルホテルは、コロナ下でも消えてなくなるようなことはありませんでした。そこには、固定ファンがいると言っても良いでしょう。新宿であれば、「新宿区役所前カプセルホテル」は、立地が良くて週末に満室になるほどのカプセルホテルです。カプセルホテル大塚もまた、駅前にあって立地と安さで人気になります。

池袋プラザであれば、池袋プラザは「館内で朝食・夕食を食べられる」という他のカプセルホテルにない特徴を備えたホテルになります。近くの松屋に行けば、朝食セットを食べる事が出来ますが、松屋ではなくて「館内で朝食を食べて出発する」という所に価値を感じることがあるのです。

工夫している所を見せる

自分たちが「どこをどう工夫しているか」をお客さんに対して提示することは、非常に重要なんだろうなと思います。印象に残るホテルだったのは、コスパが非常に良かった沼津にある「Hotel Gee Haive」ですね。あのホテルは、ギリギリまで機能を削っていますが、それで朝食をそこそこに抑えて、コスパがとても良いホテルでした。

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