政治家女子48党が「みんなでつくる党」に党名変更へ

  • 6 November 2023
  • のぶやん

「政治家女子48党」党首をしている大津綾香氏が、党の名称を「みんなでつくる党」に変えるということが発表されました。旧NHK党党首の立花孝志氏がガーシー氏の件を受けて2023年3月8日に引責辞任して、後任が大津氏になったのですが、代表権を巡る争いに発展してしまいました。

諸派党構想の失敗

立花氏は、多くの政治団体を結集した「諸派党構想」というものを結成しましたが、本部が「政党助成金」の受け皿プラットフォームになって諸派にお金を分配するということを思いついたのでした。このシステムであれば、国政政党でない諸派が政党助成金を受け取ることができるようになるというわけです。

国政政党は簡単にできない

国政政党というのは、全有権者の2%の得票を得なければいけないことになっています。そのため、党名を変更したところで、もはや将来的に「国政政党」の維持は不可能であると考えられます。『みんなでつくる党」では、『国政政党として政治に真摯に向き合う』としていますが、政治に真摯に向き合うだけでは、国政政党は維持できないでしょう。

立花氏が国政政党になったのは、それなりの戦略に基づいたものではあったので、「みんなでつくる党」のように真面目にやったのでは、国政政党を維持できる見込みはほぼ皆無といえるでしょう。そんなに簡単に国政政党ができるとは思えません。

コントロール権を失う立花氏

どうやら2023年9月頃に総務省が政治家女子48党は大津氏が党首ということを認めてしまったようなのです。総務省といえど、政党の代表者と書面上に書かれたものを勝手に変更することはできません。それはいかに「立花氏」が政党の創設者であり、実際に貢献度が高かったとしても、書面上は大津氏が代表ということになっているのです。

そうなると、政治家女子48党の方針を大津氏が決めることに違和感がなくなってしまいます。大津党首が「みんなでつくる党」を発表して、それが国政政党の方針ということになってしまうわけです。今、政治家女子48党は国会議員2議席を保有していますが、2名に相談はなかったということです。

みんなでつくる党の銀行口座残高

みんなでつくる党の銀行口座の残高は、政党交付金などで3億4千万円とされています。旧NHK党(政治家女子48党)が活動できるのは、この政党交付金があってこそです。政党交付金がない状況では、国政政党は「まともな活動ができない状況」になります。

重大ミスをしてしまった立花氏

立花氏は、1つのミスによって「国政政党のコントロール権を失う」ということになってしまいました。言い換えれば、パソコンで管理者権限を失って、一般ユーザーになってしまったようなもので、コントロール権を取り返すのは容易なことではありません。総務省とて、代表者の権限を勝手に取り上げて、立花氏や斎藤氏に勝手に代表権を譲ることはできません。

立花氏は、代表権を大津氏譲ってしまったことで、内部分裂のようなトラブルが起こることになりました。もはや、誰が代表であり、どういった党活動が行われているのか、外部から見て「ほとんど訳が分からない」状況になっています。そのため、旧NHK党としての支持率も低迷して、次期選挙において、国政政党の要件である2%を達成できる可能性がますます遠のいています。

国会議員2名は離党しない

斉藤健一郎参院議員と、浜田聡参院議員は、記者会見において「離党できない」としています。国政政党の要件とされるものが、大津氏が代表であるとされる「みんなでつくる党」が保有しているとあれば、離党すれば、無所属議員の活動になる可能性があるからです。そうすれば、もちろん、議員として活動することはできるとしても、自身が「みんなでつくる党」に対して何か言えることはなくなります。

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