1億人以上が利用していたVineは、何故サービスを停止したのか?Snapchatも伸び悩み
2013年1月に開始されたVineは、ショート動画を投稿するサービスで、あっという間にユーザー数を急増させて1億人以上のアクティブユーザーを抱えるまでに成長していました。最盛期には、2億人以上が利用しており、人気があるアプリでした。しかし、2016年10月27日に閉鎖が発表され、2017年1月に閉鎖されました。
2015年後半から『Snapchat』に人気が集中する事になり、Vineユーザーが急落していきました。他の企業が引き受ける事もなくVineは僅か数年で終了しました。
インフラ維持に月10億円
Vineは、そのインフラを維持するだけで月に1000万ドル(10億円)ほどのコストがかかっていたという事です。1年間だと100億円を超える膨大な金額を維持費に費やす事になっていました。
2012年10月にツィッター社がVineを約3000万ドル(30億円)で買収していいますが、それが急成長した事で月額10億円の赤字を垂れ流す事になったのです。Vineを買収したツィッター社の方も、赤字続きであったので、Google社のように年間100億円を超える出費を垂れ流す事は難しかったとみられています。
Snapchatも伸び悩み
Snapchatも競争の中に巻き込まれて伸び悩んでいます。先ず、ツィッターなど他のアプリでも動画が溢れるようになって、動画が珍しいものではなくなってきたからです。更には、Facebookが運営しているインスタグラムでも動画の投稿ができるようになって、Snapchatを使う意味がますます薄くなってきています。
インスタグラムのストーリーに人気が出てきており、その人気はますますインスタグラムのユーザーを増加させています。多くの企業が注目するようになってきています。
テレビ化するツィッター
ツィッターのタイムラインには、とにかく動画が増えてきました。それは、動画の方がリツィートされる数が圧倒的に多いからです。動画のデータ量は、テキストベースと比較にならないほど大きなものであり、動画が大量投稿される事は、ツィッター社の収益を圧迫する事にも繋がります。
ハードディスク・メモリ価格が高止まりしている状況で、サーバーをどんどん増やしていく必要性に迫られているでしょう。投稿される動画は、そのほとんどがオリジナルのものではなくて、テレビのコピーであったり、ユーチューブのパクリなどが多くなっています。
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