お金でバトルしたら簡単に負け組になる社会

  • 29 July 2024
  • のぶやん

勝つためには、競争で勝ち上がらないといけないというのは、男性の宿命とも言えるでしょう。上位に立たなければ、女性から話すら聞いて貰えないようになります。だから、男はリスクを取り続けるし、そのリスクは行き過ぎると死ぬことさえあります。

出来上がった組織とか、レールとか、会社の中で勝負し続けるのは、大変な状況になっています。新しいフィールドで活躍した方が良い場合もあるでしょう。

K2で著名登山家が遭難事故

K2で著名な登山家が遭難しました。K2西壁にチャレンジ中で遭難したのは、平出和也さんと中島健郎さんで、いずれも日本を代表するトップクライマーとして知られていました。

登山それ自体は、既に100年以上の歴史があるものであり、人類に残された「未踏の地」は、いずれも超困難な生死の境のような場所ばかりです。そして、そこに到達するだけで莫大なお金を必要とします。K2西壁は、超トップクライマーでさえチャレンジしてこなかった、まさに「未踏の地」とされています。

救命活動は難しい

登山する人ならば、誰もが知っているK2という山ですが、そこに行くまでが大変であり、救命活動など「まともにできる場所ではない」という場所でしょう。安否不明で僅かながらにも生きてる可能性はあるのでしょうけど、K2で遭難して助かった人など今までほとんど皆無です。そもそも、助ける人がいけないのですから。

お金がないと登山できない

現代の登山家は、スポンサーから多額の援助を受けないと、登山が成立しづらい状況になっています。特にヒマラヤの奥地に行くとなれば、莫大なカネがかかります。例えば、1997年K2を目指した日本人隊は、ポーターを500人雇って荷物を運んでいます。

K2登山などで著名な登山家として知られる服部文祥氏は、サバイバル登山のパイオニアになっていますが、その服部氏でさえ、ウェブ記事に見ると形だけの自給自足のように見えてしまうのです。横浜に住んでいるという都会人であり、「人生やることがない」として田舎に住みながらも、パソコンに向かって原稿を書いたりしています。

服部文祥氏は「現金を得るための手段を失うのは怖い」と言ってます。命をかけて登山に挑みますが、現金収入を失うのが怖いと。今の社会、金があるからこそ実現できることは沢山あります。むしろ、金がないと何もできません。

登山の装備が超一流

超一流の登山家ともなれば、登山装備も超一流のものを使っています。それは、プロダクツをメーカーと一緒に開発して、それを使って「偉業を達成した」とあれば、プロダクツの宣伝に大変に役立つからです。一流の登山家は、そうしたメーカーの広告塔でもあるのです。

成果をあげるプレッシャー

一流の登山家は、スポンサーから金を貰って、何も成果がありませんでしたという訳にもいかないでしょう。お金を受け取ったら、チャレンジを継続しないといけないプレッシャーも出てきます。何もチャレンジしませんということでお金を受け取る訳にもいかないし、契約の上で動くのがスポーツ選手というものです。

男性という証明

男性は、その男らしさを示すために、何かをしなければいけなくなりました。命がけの登山もその1つと言えるでしょう。競争しない、リスクを取らない男性は、何も得られないということになっていくのです。あなたが何もリスクを取らなければ、集団に所属することすら許されない、企業ではそういった文化が出てきます。

一流登山家の限界は40歳

一流登山家の限界点は、40歳ぐらいであると言われています。それ以上になると、体力が落ちて一流を維持できなくなると言うのです。それでも体を鍛え続けたとして、45歳ぐらいが限界でしょう。

スイスの超一流登山家であるウエリ・シュテックは、2017年にエベレストで滑落死しています。何かの記録にチャレンジ中の事故ではなくて、訓練中の事故でした。

憧れる存在が需要を喚起する

トップクライマーに対して支援を行うスポンサーは、多くの人たちの需要を喚起して「商品販売」を行いたいと思って、タレントとしてトップクライマーを支援していきます。それは、トップクライマーにとっても非常に嬉しいことで、自分自身がチャレンジすることができるようになります。

レッドオーシャンで戦うのは難しい

登山家というのは、既にレッドオーシャンの市場です。もはや、そこで闘うのは、命を懸けたと言うより、生きるか死ぬかの「生死をかけた戦い」しか超一流で残れなくなっています。昔もそうだったかもしれませんが、今はさらに過酷と言えるでしょう。言い換えれば、続ければ死ぬということを意味しています。

それは、Youtubeとて同じことです。Youtubeの市場もレッドオーシャンになっており、「佐藤ミケーラ倭子」レベルの芸術まで高めた凄さがないと生き残れない状況になっています。レッドオーシャンで戦うのは厳しいので、そこではない別ルートを探す方が良い場合があるということです。もちろん、そこには全く成果が得られないリスクは付きものとなります。

男性を減らしてきた戦争

戦争というものは、戦場に若い兵士を送り出すことによって、人口削減を行ってきました。若い兵士の多くが死んで、男性が死ぬと言うことが起こったとしても、少数の男性と女性が子供を産めさえすれば、とりあえず国としては生き残ってこれたのです。

戦争というのは、実際には、権力者にとって都合が良い「自分たちが儲けて貧乏な若者が死んでくれるプログラム」だったのです。

パリ五輪でスケートボード金メダル

スケートボード自体は、新しい競技です。若年層の関心を引きたいという理由で、2020年東京五輪から競技に採用されています。そのため、競技自体のレベルが未熟なことあって、多くのアマチュア選手にもチャンスがあります。

スケートボードで吉沢選手(14)が金メダルになりました。スマホを持たず、スポンサーナシ、マネジメント会社ナシ。スケートボードショップ所属で、近所のスケートパークでコーチして貰ったりしていたということです。今回の五輪でお金とは最も遠い所で金メダルを取った選手と言えるでしょう。

スケートボードは誰でもできる

スポーツは、「誰でもできるもの」でないと流行らなくなっているのです。サーフィンであっても、スノボであっても、特殊な環境下で、かなりのお金が必要になります。お金持ち同士の戦いみたいになってしまいます。スケートボードであれば、スケートボード1台あれば、誰でもチャレンジすることができます。

他者からの評価を気にする生き方

スマホの普及などで、いつも「他社からどう見られているか」ばかりを気にした生き方になってしまうと、どんどん生きづらくなってしまいます。他者からの意見ばかり気にしている「いい人」は、全く相手にされないような助教になっています。

組織の中でも成果が求めらえるようになっていて、周囲に合わせる人のいい人など評価はされず、結果、成果、そして自己主張が求められる時代になっています。組織を運営する側は、厄介ごとからは逃げて何とかしようとしても、逃げ切れないような組織を作ろうとしています。

カネにならないことを続けるリスク

なんだかんだ言って、人間にとっての最大のリスクが「金にならないことを続けること」になってしまっている。新しい市場を開拓するのがパイオニアな訳ですが、その新しい市場がなかなか見つからないというか、みんなスマホを持って、通信することに夢中になっています。

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