大江戸温泉物語、湯快リゾートで客単価をあげる戦略
大江戸温泉物語、湯快リゾートは、どちらもバイキングだけを提供しているというイメージが強いですが、そうではありません。地元の特産品などを「別注料理」としてバイキング以外に準備しています。これが客単価を上昇させることに寄与しているのです。
別注料理で客単価をあげる
ビュッフェ料理だけで満足できない客のために「別注料理」という名前で、蟹の食べ放題、高級牛を提供したりします。それにより、客単価が大幅に上昇するのです。1人8500円で宿泊しているお客さんが別注料理の蟹をオーダーしたりすれば、客単価が一気に跳ね上がります。
最初に激安で導線を作っておいて、来客したお客さんに十分にお金を使って貰うビジネスモデルになっています。
地域の特産品で差別化する
地域、地元の特産品で差別化するのは、観光客にとって大変に喜ばれることです。普段は食べない美味しい食事を期待して観光に来るので、様々な料理を楽しみたいと思うからです。
客入りが良いシティホテルは、料理にこだわりがあり、ホームページでも頻繁に告知を更新しています。逆に客入りが悪いシティホテルは、「それらしい料理」を並べるだけで、ホームページの告知も中途半端です。それでは、酷いホテルになると、どんな料理を提供するのか書いてすらいません。それでは個人客を集客することはできません。
ファミリー向けで客単価をあげる
大江戸温泉物語、湯快リゾートは、ファミリー向けで客単価をあげています。1人あたり1万円でも、ファミリーとなれば4万円ほどになります。また、別注料理、お酒などを使えば、客単価をリゾートホテルなみに上げることもできるでしょう。大江戸温泉物語、湯快リゾートは、大衆向け路線であり、競合のリゾートホテルよりも「格安」で楽しめることを売りにしています。
シティホテルは海鮮の朝食
シティホテルで海鮮の朝食を出すのは、単価が上がるので難しいと考えるでしょう。しかし、朝食ビュッフェで海鮮を出すぐらいのことをしないと、ビジネスホテルの朝食と似たような内容になってしまうのです。今では、ビジネスホテルの朝食でも、かなりの種類・量を揃えるようになっており、シティホテルがそのレベルのものを提供するのでは、競争に負けてしまいます。
大切になるのは、地元の猟師などに交渉して、安く食材を譲って貰うことです。いわゆる「地産地消」と言われることを行うことで、コストを大幅に低下させることができます。地元のものを安く手に入れて、提供することができないと、地方のシティホテルは生き残っていけません。
海鮮だけだと不十分
日本では、海鮮、刺身などを売りにするところが多いですが、それだけでは連泊したお客さんは飽きてしまいます。やはり、地元の特産を複数用意しておくことが大事で、その説明などは、ホームページ上で見れるようにしておいた方が良いでしょう。