志賀高原スキー場は、ガラガラで閑散

志賀高原スキー場は、総合的に日本で最も巨大なスキー場で、世界でも有数のスキー場です。しかし、その志賀高原スキー場は閑散としています。平日は、リフト待ちどころか、コースに1人、2人ということもあるのです。明らかに儲かってない様子が伝わってきます。

新規投資の効果なし

志賀高原スキー場も、新規投資ゼロな訳ではなくて、例えば東立山の山頂駅などは、2階にレストラン（東館山山頂駅・THE ROOFTOP DINING）が入って、モダンで良い印象を受けます。でも、1階のカフェは営業されていません。ゴンドラに乗っている人数が少なすぎるのが原因です。

スキー人口の激減

スキー人口は、かつて1800万人いましたが、今では3分の1の600万人どころか、実質400万人ぐらいと言われています。全国のスキー場は次々と閉鎖されて、リフトも減少傾向にあります。丸池観光ホテルは、2010年に閉館しています。

志賀高原のホテル閉鎖

志賀高原のホテルも無傷で済むはずもなく、皇族も宿泊したとされる「丸池観光ホテル」（2010年に閉鎖）など多数のホテルが閉鎖に追い込まれています。志賀高原の開発に投資してきた長野電鉄は、丸池観光ホテルからの撤退で、志賀高原から撤収することになっています。そのピークだったのは、1960年代から90年頃にかけてであり、2000年ごろからは雲行きが怪しくなっていたのです。

個人客のニーズに適応できない

団体客ばかりを受け入れてきた施設が多いので、個人客のニーズに適応できなくなってきているのです。ビジネスモデルが団体客を一度に受け入れて儲けるやり方であれば、個人のお客さんの集客を「非効率なこと」と考えて、志賀高原は取り残されていくことになります。ソフト面で対応できないことはもちろん、ハード面でも対応できなくなっています。

例えば、食事1つとっても、団体客向けの食事作りと、個人向けの食事作りではことなります。個人に対しては、情報発信が極めて重要になりますが、各ホテルのウェブサイトなどは、旧式のままで、情報発信は不十分と言わざるえないでしょう。

夜にすることがない

夜に温泉街もないので、夜にやることがないという実情があります。温泉街を持っているスキー場の方が強いのです。湯田中温泉＋地獄谷野猿公苑＋スキーという組み合わせはありますが、外国人をいくら受け入れたところで、圧倒的な数である日本人を埋め合わせるには程遠い状況です。

私が個人としていくとしても、志賀高原を選ばず、アクセスが良くてスキー場も多い新潟・湯沢エリアを選びたいと思ってしまいます。

外国人では少なすぎる

白馬・野沢温泉などは、外国人もターゲットにしましたが、志賀高原では「外国人をターゲットにできない事情」があったのです。その1つがアクセスの悪さで、もう1つが規模の大きさです。外国人は、車で歩くよりも公共交通なので、白馬のように駅から比較的近い方がアクセスが良くなります。

志賀高原の規模を考えた時、外国人を集客したところで、全体が盛り上がるほど集客できず、日本人に力を入れた方がお金になるのです。ただし、外国人は「平日に動いてくれる」という点において助かるという声もあるでしょう。

アクセスが最高に悪い

志賀高原は、何と言ってもアクセスが悪いです。長野駅からアクセスするのに、バスにのって2300円、1.5時間ほどもかかるのです。往復で5000円です。さらに宿泊費、リフト代を合わせるとなると、1回滑るだけで3万円という感じで高級レジャーになっています。

富裕層向けにすればいいのか

志賀高原も富裕層にターゲットを絞り込めばいいのか？と言えば、そんなに簡単な話ではありません。それには数千億円単位で、大規模な設備投資などが必要になるからです。そして、そのような投資を行った場所の料金を回収するためにリフト券などの料金は跳ね上がり、修学旅行生などが来れるエリアではなくなるでしょう。

ターゲットの絞り込み

航空機では、全席にシートモニターが付いていますが、私はそんなものはいりません。それを全て撤去して、価格を安くして座席を広くしてほしいものです。そのように、個人によって求めるサービスは異なっているのです。それより、Wifiで映画などを楽しめた方が便利であると思います。

料金高くて低サービス

山の中にあるだけあって、料金は異常なほど高いのですが、サービスがそれに見合うサービスを提供できていません。