パブリックスクール

13歳~18歳の子供を教育するイギリスの私立学校の中でもトップの10%を構成するエリート校の名称。以前はその大部分が寄宿制の男子校であったが、現在は一部を除き共学制に移行している。イギリスのトップ大学に当たるラッセル・グループ、特にその頂点にあるケンブリッジ大学、オックスフォード大学などへの進学を前提とする。学費が非常に高く、入学基準が厳格なため、奨学金で入学を許された少数の学生以外は裕福な階層の子供達が、寮での集団生活を送っている。近年は、海外の富裕層の子供達がイギリスでの大学教育を見越して入学することが多くなっている。

ウェストミンスター校、ウィンチェスター校、イートン校、ハーロー校、ラグビー校(ラグビー・フットボール発祥校の逸話あり)、マーチャント・テイラーズ校、セントポールズ校、シュルーズベリー校、チャーターハウス校の9校が「ザ・ナイン」と呼ばれる代表的な名門校である。 更に新しい世代のものとしてはゴードンストウン校、アトランティック・カレッジなど。元々は全寮制の男子単学であったが、ゴードンストウンなど新しい世代のプログレッシブ(progressive―前衛)と呼ばれる学校群が男女共学に踏み切ったため、徐々に女子も入学出来るようになってきた。現在ではウェストミンスターやラグビーなど、歴史的名門校でも共学化している。 それぞれ学校名には「School」若しくは「College」がつくが、一般に、イートン校(Eton College)、ハーロー校(Harrow School)、ラグビー校(Rugby School)といった呼称が日本では使われている。1387年に司教ウィカムが創立したウィンチェスター・カレッジ(イングランド、ハンプシャー州ウィンチェスター)は最古のパブリックスクールと言われている。 1969年にロンドンのペンギンブックスから発行されたロバート・シキデルスキー(Robert Skidelsky)著 "English Progressive Schools" (ISBN 978-0140210965) が、これらの学校に新しい光を当てた書籍として知られる。

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今でも階級意識が強いイギリス社会の構造。上流階級と、労働者階級は何が違うのか?

  • 26 November 2018
  • のぶやん

日本では、高度経済成長期に「一億総中流」といわれるように隣の人とかなり似た収入になる事が実現されましたが、今では企業の内部においても正社員・派遣社員・アルバイトという形で格差が生じており、とても一億総中流と言える時代ではなくなってきました。

イギリス人の階級意識

イギリスでは、今でも階級意識が根強く残っていて、特にその人の「話し方」でその階級が分かると言われています。イギリスの標準とされているのが公共放送BBCであり、中流階級がBBCのような話し方をしています。一方の労働者階級は、地方の方言が入っていたり、外国人にはとても聞きづらい話し方であるなど、BBCとは違ったイントネーションと発音で話します。

中産階級と労働者階級の違い

現在、大学を卒業していない高卒資格、専門学校資格であったとしても、1ヵ月の収入が4~5人民元という事で、大卒以上に稼ぐ人も沢山います。そして、大卒であったとしても、新卒の場合に1~2万人民元という事は、かなり起こってきています。また、中産階級の上の方になると、既に経済的に上流階級よりも豊かな暮らしをしている人たちもいます。

このように、現在では『収入だけでクラスを分ける』という事が難しくなり、知的教養であったり、趣味などが付き合いで重視されるようになってきています。

交わらない事で生じる階級

上流階級、所得の高い中流階級の子供は、パブリックスクール(13歳~18歳までお金持ちの子供が行く私立学校で日本で言う所のエリート中高一貫校)の寮に入寮して、隔離されたような教育を受けます。『外の雑音』から隔離された教育を受ける事で大衆文化に興味を持つことを防ぎながら、文化を学んで知識レベルを高める事を目的としています。また、上流階級同士のネットワークもここで形成されます。

日本における階級意識

日本では、地方に行けば『地方公務員』などは高給取りの部類に入ります。地方公務員では、高卒の課長レベルで年収700万円というのは珍しくもなく、大卒の課長レベルでに年収900万円を超える人もいます。年収900万円となると、京都大学の高山佳奈子教授が年収900万円を公表したので、地方公務員の課長レベルというのは、京大の教授と同じ年収という事になります。

地方公務員の課長レベルと比べれば、文化レベルで言えば、誰もが京大教授の方が文化レベル、知識レベルが非常に高いと言うでしょう。恐らくは、生活も京大教授の生活は、文化的で知的な生活であり、それなりの付き合いであると想像する事ができます。ただし、得ている収入は、地方公務員の課長と同じという状態で、生活レベルも似たようなものです。

階級意識と投資の理解

イギリスの上流階級は、保有している土地を結婚式場として貸し出したり、高級ホテル化するなどして、資産を活用したビジネスに乗り出すようになってきています。資産を活用したビジネスが出来なければ、広大な土地を維持する費用・税金などの支払いで没落貴族になってしまうからです。逆に資産を活用してビジネスが成功すれば、今後はさらに発展する可能性もあります。

日本の個人においても、資産の活用を考えられるかどうかは、今後の家族の発展のために非常に大切になります。上流階級になればなるほど、資産活用には熱心になり、労働者階級などは資産運用に興味がない、もしくは学習が不足している事が多いです。日本においても、資産運用などの考え方を見れば、その人の所属している階級が分かるかもしれません。

日本における独身貴族

日本では、働いてばかりで独身を貫いている「独身貴族」と呼ばれる人たちが沢山います。そのような「独身貴族」と呼ばれる人たちは、仕事で年収600万円~1000万円に達するにも関わらず、お金の使い道がないので、単純に高級ホテル、外車、熱中している趣味にお金をつぎ込んでしまいます。

男性が40歳、女性が35歳をすぎると、結婚できる可能性が激減するので、生涯独身の可能性が高くなってしまいます。

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