正しい方向性に時間をかければ、ベンチャー企業の成功確率が大幅に上がる
失敗しているベンチャー企業と成功したベンチャー企業の違いを見ると、失敗しているベンチャー企業のメンバーは、豪華なのにメンバーのコミットが少なすぎる事が多いです。
失敗しているベンチャー企業
失敗しているベンチャー企業は、メンバーが成功してもいないうちから六本木に遊びに出たり、渋谷に遊びに出たりしています。インスタグラムとか見ていると分かるのですが、ベンチャー企業を立ち上げた事に満足して、一生懸命にやっていないのです。一生懸命にやっているのは資金繰りばかりで、その実態が『集めた資金を使うベンチャー遊び』になっているベンチャー企業も沢山あります。
アメリカで成功しているベンチャー企業は、メンバーの関与度合が全く別次元で、寝る間も惜しんで働いている事が分かります。寝る、食う、体の維持の為に運動する以外には、ほとんどが仕事(その多くがプログラム)しているという訳です。華やかさのかけらもなくて、1日中デスクワークをやって企業価値を上げていく作業です。
高いスキルで挑む事
ベンチャー企業というのは、少人数で社会に価値を提供しなければならないので、メンバーのスキルが非常に重要になります。スキルの高い少人数のメンバーで、最大限のコミットメントをしてようやくサービスが形になるといった具合です。競合となる既存のサービスを倒して、新しい社会を確立しなければいけないので、サービス改善でやる事は非常に多いという事になります。
LINEの森川さんが立ち上げたベンチャー企業であるC Channelを見ていると、女の子のショート動画を大量に作って、Facebookで大人気になり、Facebookのいいねが恐らく日本でトップレベル(数百万いいね)となっており、相当の告知力・ブランド力を持った事が分かっています。もちろん、ブランド力をお金にする事が必要ですが、ソーシャルメディアの活用として注目されています。
会社にいるのは当たり前
多くのベンチャー企業がそうであるように、会社にずっといたりして、ずっと仕事をしているのは当然と考えるべきでしょう。その上で、サービスが成功していくためには、メンバーのスキルであったり、見識の広さ、他社との客観的比較などを行って、例えばSNSのフォロワーを1つの指標としても、圧倒的に数を集めていれば、それだけでベンチャー企業としてマーケティングの能力を持っている証明になるので、そこを必死で当たりたいところでもあります。
会社を立ち上げた事に満足感を抱いてしまって、具体的なサービスに打ち込むことができないまま、ダラダラとサービスを運営しているパターンは良くあります。
誰がリスクを取るのかを見極める
リスクを取った人がリターンが大きくなるようにしなくてはなりませんが、世の中にはトリックを仕掛けたがる人は沢山います。ベンチャーに出資する場合に出資者がトリックを仕掛けてくる事もありますし(グノシーのように上場したけど創業者が3.53%しか持っておらずに儲からないケース)、『成果報酬でお願します』などと自分に都合が良い事を言いながら取引してこようと騙してくる人(そういう人から何かを盗み取ろうぐらいに思っている人は、良い人間が周囲に集まらないので間違いなく成功しない)もいます。いずれにしても、良く勉強しておく事で、そうした不利な条件を避ける事ができます。
誰がリスクを取っているのかと言う事を常に認識する事で、ベンチャー企業を設立するところから、運営するところまで、トリックによるトラブルを回避しながら運営する事が可能になります。出資を受ける際には、誰か専門家のアドバイスを聞きながらも、そんなことをうのみにせず、自分でもある程度の時間をかけて勉強する必要があるでしょう。
集客媒体の重要性
どのように集客を行うかという集客プランは非常に重要で、大型の出資金を受けたベンチャー企業がサービスでどんどん金を使ってテレビCMを打ったり、インターネット上に広告を出しても成果が出るというほど甘くなくなってきています。それはベンチャー企業が行う事ではなくて、大手となったIT企業が行えば良い訳です。それよりも、顧客を抱えた何らかの集客媒体というものがないと、何をやるにしても勝負する事ができなくなってしまいます。
ビジネスのプランの段階でも集客媒体を真剣に考えておく必要があって、実際にC ChannelのようにFacebookに動画を出しまくって大量のいいね!を集めてブランディングを試みたりと、簡単に上がらない自社サイトの売り上げを補完する役割としてソーシャルメディアを利用する方法があります。しかし、実際に儲かるのは、はやり楽天市場、ZOZO TOWNのような販売サイトであり、販売サイトの集客というのが今後はますます重要になるでしょう。
そういう意味では、ベンチャー起業する前に既にいろいろと材料を持っている人(例えば、アクセスが大量にあるウェブサイトを保有しているなど)であれば、強いと言えるでしょう。もう前回のブログにも書いた通りですけど、ソーシャルメディアで宣伝を行わないで、有益な情報を集めてきて提供して、フォロワーを増やす事が先と言う事です。
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