IT技術の高度化に伴ってITベンチャーに厳しい時代が到来!そこそこ技術があるDeNAが簡易メディアWELQに手を出した理由

  • 14 December 2016
  • WEB情報屋

IT技術は、かつてよりどんどん高度化して、それだけ開発にお金がかかるようになってきているという事は、良く言われる話です。例えば、スマートフォンのソーシャルゲームを開発するのに10億円、20億円かかる事も珍しくなくなっていて、資本勝負になってきているところもあります。日本においてでも、10億円、20億円の金額を新規じぢょうに思い切って出せるような会社はそれほど多くありません。


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技術なきIT系ベンチャー企業

IT系ベンチャー企業の最も深刻な悩みは、技術者が1人、2人で開発した場合には、高度なレベルの開発など無理だという事です。そして、経営者がいくら営業を頑張ったところで、最終的に営業よりも技術者の技術力で決まるようなところが大きいような世界になってきます。何故なら、技術者の開発期間がそのままコストになり、優秀な技術者が短時間で開発を終えて、バグなどがなければ、サービスの展開を素早くできて、マーケティングにコストがかけられるからです。

今日、技術者を雇用するというのは、ITベンチャー企業にとって最もコストがかかる事です。技術料金は、無料ではないので、それなりの技術力を持った人にベンチャー企業が開発を依頼するのは、かなり金のかかる話です。1人に1年間ほど開発させるとなると、それだけで数百万円かかるという事になり、資本金の多くを食いつぶす事になります。

1人のIT系ベンチャー技術者

私の知り合いで、1人でベンチャー企業を立ち上げた人は、コスト面を考えて1人ベンチャーを技術者として立ち上げる場合が多いです。逆に言えば、少ない資本であれば、1人で経営者と技術者を兼任しなければいけない状況になります。

技術だけで勝ち上れるかと言えば、それも微妙なところで、成功しているベンチャー企業というのは、技術力だけで成功した訳ではない会社がほとんどです。技術力だけで勝負するのであれば、IT系の大手が有利な事は間違いないでしょう。

Wordpressで起業したつもり?

何らかの分野に強みを持っていたとしても、Wordpressを立ち上げて、それで稼いでいくなどと言う事は、単なる幻想になってきています。技術力、資金力がなくても、レンタルサーバーを借りて、ワードプレスをクリック1つでインストールして、そこそこのテーマをインストールすれば、それなりの見栄えがするサイトは簡単に作れます。しかし、ユーザーが投稿するような一般ユーザー向けのプラットフォーム型のサイトは、そんなに簡単に作れるものではありません。

Wordpressでは、投稿型サイトを作るのに効率が非常に悪くなっていて、投稿型プラットフォームを作るには、CMSならWordpressではほとんど無理です。Wordpressでは、投稿型の簡易メディアを作るぐらいの事しかできないです。コストが安く自分のメディアを持つことは、誰でもできる時代になったので、それ自体にそれほど価値がなくなってしまっています。

DeNAがWELQで利益を出そうとした理由

DeNAがWELQで利益を出そうとした理由は、守安功社長・CEOが『他の新規事業があまりうまくいかなかったので、WELQに期待していた』としています。実際にDeNAは、他の新規事業では、ほとんど赤字でうまくいっていません。ゲーム事業が競争が激しくなってきて、当たりはずれも大きい中で、安定した事業を模索していた苦しい事情がある事が分かります。

普通にメディアを運営するだけでは、既存メディアに対抗する事が出来ないばかりでなく、競争が激しい分野なのであまり儲ける事ができません。そこでDeNAのWELQは、大量に安いライターを使って引用とリライトによって記事を量産するという『普通の大手がやらないグレー部分』に切り込んでいきました。そして、そのグレー部分で財を成してきた村田マリを執行役員に据えて、大規模にグレーゾーンを行った結果、インターネットの炎上に発展して、会社の信頼を失墜する結果を招きました。

理系・守安氏が文系の村田マリに落とされた?

守安社長は、東京大学大学院で宇宙工学を学んでいた人物であり、バリバリの理系です。43歳という年齢は、ミクシィ笠原さんと、グリー田中良和さんにも近い年齢です。南波さんも、どちらかと言えば理系的な考え方をしているとみられていて、守安さんと話があうという事でも、相当に考え方が数字で考える方なんだろうなと思います。そういう理系の考え方をしている2人だからこそ、村田マリさん(早稲田大に文学部)の文系的な考え方が魅力に見えてしまったのかもしれません。

インターネットの会社のトップは、理系の方が部下などに対する信頼も得られるのではないかと思います。技術系があまり理解できない人だと、サービスを提供する時に技術者と意思疎通が出来ない可能性が高くなり、それが失敗に繋がる可能性が高いからです。村田マリ氏などが行っていたWELQ事業などは、大した技術が出来なくても、いわば誰でも出来るようなビジネスモデルで、大量にライターに書かせる完全に文系型でした。こうしたビジネスは、成長しているように見えますが、理系型のDeNAに合うものではなかったと感じます。

理系型のDeNAは、今まで社内のゲームで育成してきた技術力を背景として、IT系の技術力で推すような事業を推進して、具体的にはプラットフォームを技術力で作ることを目指すべきだったのでしょう。

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