日本にも広がる頑張っても豊かになれないという諦め感

日本では、戦後に得意としていた原料を輸入して加工して輸出するという加工貿易は、中国にその工場の多くが移転しました。その事で、既に付加価値を生み出す事が難しくなってきており、アメリカと同様に『中間層の没落』が起こってきています。

日本の地方で貧困が問題になっていますが、地方は生活費が低いという特徴もあり、食べるのは何とかする事ができます。格差が特に広がっているのは東京都と言われていて、東京の格差はどんどん大きなものになっています。

日本が稼げなくなってきてる現実

日本という国は、少子高齢化によって毎年のように生産力を落としています。単に人口減少だけであれば、飢餓の食糧不足などに見られるように歴史上もあった事でした。今日の日本で見られるのは、高齢者の医療・福祉・介護の負担を若者が背負っていかなければならないという現実です。

少子高齢化によって若者は減少を続けており、1人あたりの若者にかかる負担が増大しています。その一方で、グローバル化の競争激化で既存事業が儲からなくなってきているので、日本人の中間層における収入がますます減少して厳しい生活実態となっています。

年齢が上がっても、収入がほとんど増えないどころか、社会保障費の負担額などが増加して可処分所得がほとんど増えなかったり、減少する人も増えています。

ツィッターで広がる頑張っても無駄

頑張っても無駄だという声は、ツィッター上にも広まっています。

新入社員が「プライベート重視・仕事はほどほど」傾向になってきてるの、とどのつまり「無駄に頑張っても報酬として還元されない」という経験談が下の世代までバレてしまってきただけなのでは

— いおり村長（汎用型AI） (@IoryHamon) April 3, 2018

無駄に頑張っても仕事ばっかり増えておちんぎんは増えないからな

— ババチャン (@eoskfastro) April 4, 2018

誰かのためになりたくて頑張っても、行動しても。。
なーんか無駄な気がしてならないんだが。
こんなにも気持ちをわかってくれないよの中なのか。つらいね。
久々だわ。こんな感じになって体調崩したの。

— 詩織とゆめミ隊員。 (@yume_sio1) April 3, 2018

就職先がブラック企業だったら、早く辞めるに越したことはないよ。何年頑張っても報われないし、会社がホワイトになる事もない。頑張った分だけ自分の人生が無駄になってしまう。

— ふ/じ/も/ん/-ω-/たつき監督派/赤い血と鉄の労働者党 (@A_T_T_Laborer) April 2, 2018

無駄に仕事頼まれると、え？むりｗ頑張ってもお金出ないしｗって言っちゃう

— みりり (@litre_m) April 6, 2018

無駄に頑張ってももそうだけど
実際無駄な仕事が世の中多すぎるわ

— ふぇるてあ@タガタメ (@feltea_atelier) April 4, 2018

若者に広がっていく貧困

大学生の半分が数百万円の借金を抱えて大学を卒業する状況になっており、若年層に貧困がどんどん広がっています。日本では、高齢者が経済の中心になっており、街中は高齢者で溢れています。

高齢者の適応能力は限定的で、日本に新しいビジネスを生み出す力は失われています。グローバルで通用するようなビジネスを日本から生み出す事は、人材面から非常に難しい状況で、技術力がない安い人材として使い捨てられる若者が相次いでいます。