日本の田舎における激安の労働力

  • 15 October 2022
  • のぶやん
日本の田舎における激安の労働力

日本の田舎では、手取り13万円とも言われる「ほとんど奴隷」とも言える激安労働が行われています。

90年代から工場の中国移転

日本の企業は、中国の経済発展に伴って、多くの向上を中国に移転することになりました。中国では、田舎から出稼ぎにきた「安価な奴隷」による労働が行われるので、安い製品を大量に生産することが可能になり、それを日本に輸出することで、中国の経済発展の原動力ともなりました。

ローマにおける奴隷制度

ローマが征服によって獲得した奴隷を使って大規模化された農園を耕す『ラティフンディア制度』は、大規模農園によって1人・2人ぐらいの奴隷しか使っていない中小の農園が淘汰されていくことになります。そして中小の農民が都市に「無産市民」として流入していくことになります。しかし、戦争が少なくなって奴隷の数の減少によって崩壊します。奴隷が不足してくると、奴隷を使い捨て同然で切り捨てる事が難しくなっていくことになりました。

そこで、ローマ自由人(=没落農民)を労働者として雇い入れることになっていきます。奴隷を強制的に働かせるよりも、自由民を働かせて地代を徴収した方が稼げるようになっていったのです。奴隷ならば労働力は全て奪われますが、自由民であれば、自分の手元にも財産を残せるので、それだけ意欲的に働くことが期待できました。

ローマ政治の対立軸

ローマでは、社会の格差がどんどん拡大していくことになります。大規模なお金持ちを代表する政治勢力閥族派(代表・スラ)と、平民派(代表・マリウス)が対立していくことになります。グラックス兄弟は、無産市民に対して、土地を再分配する提案を行います。それにより、軍隊を再建することも目指していきますが、グラックス兄弟の改革は失敗します。

イタリア半島の南部の全ての市に対して、広く「市民権」が与えられることになっていきます。

出稼ぎ労働者とリゾバイター

日本においては、高度経済成長の頃に観光業では、年末年始など忙しい時期、スキー場などで「出稼ぎ労働者」を雇い入れていました。しかし、農民が減少したことで、若者に対して「リゾートバイト」という扱いで雇うようになっていきます。奴隷に近くない働き方としては、超短期の労働があげられます。

戦前の地主は偉かった

戦前の日本では、ほとんどが小作人と呼ばれる「自分の土地を持たない貧しい農家」でした。松方デフレなどで生活が苦しくなり、貧しさのあまりに自分の土地を手放して、小作農に転落するものがいました。いったん、小作農に転落してしまうと、もう地主の言いなりにならないと生活が成立していかなくなりました。小作農家は、小作農家から逃れる事すら困難になりました。

自分の田畑を持っていると、それだけ「自分自身が強気」になることができます。それがなければ、相手の言いなりになるしかないのです。だから、経済的にある程度の自立しているということは、世の中において非常に大切になります。サラリーマンは、会社の言いなりにならざる得ないのです。

誰も他人のために働かない

奴隷制度では、全ての労働力が領主に奪い取られてしまうので、労働者のやる気など全く期待できません。中国において国家が生産管理する体制でも、奴隷と同じ問題が起こっていました。人間は、自分が豊かになれる環境下にないと、懸命に働こうとはせず、なるべく手抜きをしたいと思うものなのです。

奴隷・農奴はいずれも移動の自由を持っていませんでしたが、農奴は奴隷に比べると個人の婚姻・財産保有の権利は有していました。西ヨーロッパでは、貨幣経済が発展していくと、生産手段を自分で保有している「自作農民」になっていくことになります。

農業だけで食えなくなる農民

産業構造が変化して、貨幣経済が発展していくと、農業だけで食えなくなる人が多くなっていきます。社会の変化に対応して、投資を行わなければいけなくなる「時代に合わせた変化」が必要になっていきます。

フリーランスの拡大

アメリカでは、フリーランスの働き方が一般化するようになっています。1つの企業に属するのではなくて、企業との契約によって労働する労働体型です。インターネットを使った商業が発達した結果、リモートワークなどが拡大した結果であるとされています。

フリーランスは、その意思決定が自由民に近いながらも、「財産を保有しない」という点では、自作農者とは若干異なるところがあります。財産を保有しているフリーランスは僅かであり、現実的に財産を保有していない自作農者が多いということになります。

独立したヨーマンの時代

超巨大資本とオンライン提携したフリーランスは、自分の家族を養うだけの収入を得る中世イギリスに見られるヨーマン(独立した自営業者)を形成するに至ります。今で言えば、自身のウェブサイトを資本にして食っていけるような層と言えるでしょうか。YoutuberなどはGoogle社に資本を握られていますが、動画自体は自分が保有しているので、よーまんに近い形態と言えるかもしれません。

会社の社内でコンテンツを作るのでは、意欲あるフリーランスが作るコンテンツに勝てなくなってきたのです。そこで、意欲あるフリーランスが作るコンテンツが膨大に出せる「プラットフォーム」が形成され、そこに世界中のフリーランスを巻き込む形になっていきます。豊かになったフリーランスは、自分の仕事を誰かに任せて、自分自身は何もしなくても食べていけるような状況になっていったりします。

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