収益性資産が変わりゆく社会と「無形資産の価値」


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  • 31 October 2022
  • のぶやん
収益性資産が変わりゆく社会

この20年間でオンライン化は急速な発展を見せました。今では、航空券を購入する時もオンラインが当たり前になっていて、銀行などの金融、そして小売りなどもオンラインが当たり前のように利用されています。米国では、1990年代になると、既に無形資産に対する投資が有形資産を上回るようになってきています。

有形資産による資産形成の限界

有形資産では、工場に対して大規模投資を行って生産を行うというスタイルが取られます。しかし、この手法は工業の技術、超大規模工場、そして安価な労働力がセットになるものであり、日本では限界に達していました。日本にあった多くの工場は、90年代から安価な労働力を求めて中国に移転しました。製造業において、労働コストが低い方が利益がでるからです。

性能が高いものが売れるのではなくて、顧客が必要としているものが売れるという事で、その「顧客が必要としているもの」を見抜くことが重要であるという考え方です。

情報による資産形成

書籍を販売するのと同じように、高度化していく社会では、情報を販売するのがビジネスになってきました。特にスピード性がある情報、もしくはリッチコンテンツと呼ばれる動画コンテンツなどの需要がどんどん高まるようになってきています。

データ集積とサービス提供

2000年代からは、個人情報、商品情報などをサーバー上に蓄積して、主に仲介サービスを担う役割をする企業が発展しました。膨大なデータを集積して分析することで、誰よりも早く市場情報を察知して、適切な行動がとれることがビジネスにおいても重要になってきているということです。

不動産と違う収益性資産

不動産を保有している人であれば、30年後も不動産が稼働し続ける見通したが立つかもしれません。しかし、動画コンテンツがその価値を持ち続けるのは、極めて厳しいものがあります。動画コンテンツは、1年~2年でほとんどその価値が失われるものが多いのです。情報は、新鮮さがその価値であるとも言えるでしょう。

無形資産による格差の拡大

現代の格差社会を生み出しているのは、目に見えない資産「無形資産」による格差拡大であると言えます。IT企業などの無形資産を最大化している企業の株価が跳ね上がり、実際の単純労働者との収益の乖離が起こっていると考えられます。

見えない資本による資産家

ベストセラー作家などは、特に大きな土地を保有している訳でもありません。共感を呼べるようなストーリーを考えることを仕事にしています。世界中の共感を呼べれば、それだけで何十億円ものお金が入ってくることがあります。新しい未来の需要を予測して、その需要に合わせた形を考えることこそ、無形資産と呼べるのです。

ソフトウェアの研究開発

90年代からは、先進国が特に「ソフトウェアの研究開発」に研究予算を注ぎ込むようになっていきました。2000年代からアメリカのサービスは、グローバルに広がりを見せるようになっていきます。かつては、CDで音楽を販売するという手法が当たり前でしたが、今ではデータでやり取りされるのが当たり前で、CDを購入する人はほとんどいなくなりました。

無形資産の特徴としては、大勢の人が1度に利用することが可能で、ソフトウェアなどを製造すると、1度に1億人の人が利用することも可能になったのです。大勢の人が利用するサービスを構築することができれば、一夜で大金持ちという事が現実的になったりするのです。ただし、形がないものを作るのに時間をかけて、それが多くの人に利用されなければ、無駄な投資になりかねません。

個人における無形資産

個人における無形資産は、自分自身の保有するスキル、人脈、友人関係、家族関係、そして健康状態などがあります。いずれも、簡単に目に見えないものであり、マネタイズできるかどうかも個人によって差があります。いくら資格を保有していても、それをお金にできるかどうかは別の話です。また、無形資産は、他人がそれを簡単に評価できない評価軸が沢山ある、もしくは曖昧なものでもあります。

さらに言えば、「リスクに対応できること」も、無形資産の1つになるでしょう。旅行などを繰り返したり、引っ越しなどを繰り返して、様々な場所を経験している人は、それだけ「臨機応変に強くなる」可能性があります。毎日のように変わらない生活を過ごしていると、変化に弱くなってしまったり、そとの情報に疎くなったりしてしまいます。多くの人がそれを避けるために「旅行」するなどして知見を広めようとします。

無形資産の収益化

無形資産でも、収益化しているか、もしくはする手法を知っているかどうかも重要になります。例えば、動画を作成するスキルは持っているけれど、それを収益化する方法が分からなければ、誰かの動画作成のサポート(請負い)になるしかありません。それをYoutubeで公開して収益を得るには、さらにマーケティング力が必要になる可能性もあります。

社会・企業の責任として、そうした『無形資産を保有しているような人材』を発掘できる仕組みも必要になります。少なくとも、そのプラットフォーム(例えば、YoutubeにおけるYoutuberのような形)があれば、それだけで活躍の場が得られると考える人がいるでしょう。誰がその評価を行うかと言えば、「市場」がその評価を行うことになります。

ストリーミングの時代

映画コンテンツは、レンタルショップに行く時代ではなくなり、ネットフリックス、Huluなどの動画配信っサービスを使えば、月額1000円ほどで見られるようになっています。また、サイバーエージェントなどのh企業は、Abema TVというオンラインのテレビ番組を制作しています。ネットフリックス、Huluなどは、実店舗を持っていないビジネスを行っていて、保有しているのは「動画配信するサーバー」です。

ストリーミングをコンテンツとして販売する会社にとって大切なのは、オンラインのマーケティングで顧客を確保していくことです。このために広告・宣伝などのマーケティングを積極的に行っています。

パフォーマンスを求められる時代

このような社会情勢においては、企業側は、従業員に「新しい発想」を持って取り組んでもらう必要があります。言われたことだけをやっている社員では、社会的なパフォーマンスが低下して、企業が生き残っていけなってしまう事は明確だからです。

企業評価基準の変化

マイクロソフトのような会社の資産の99%は、無形資産であるとされています。マイクロソフト社は、ビルの管理会社でもないので、目に見える有形資産(預貯金、不動産、車、土地など)をほとんど保有していません。それにもかかわらず、世界でトップクラスの時価総額となっています。ただし、マイクロソフト社が無形資産を売却しようとしても、会社ごと売却する判断でもない限りは、簡単に売却することはできません。

人気のYoutuberにとって、そのYoutubeチャンネルは資産価値を持ちますが、それを売却しようとしても、買い取り手を見つけるのに苦労するでしょう。人気Youtuberが出演するから価値があるのであって、そのアカウント自体では価値を維持することができないからです。

労働者という区分の撤廃

歴史的に見て、近代的な「労働者」の区分は、「士農工商」のような身分制度のようになっていました。しかし、労働者が知識を付けて行けば、労働で稼いだ資金を投資に回すようになっていきます。従来は、労働者は働いている時には「年金の積み立て」という形で投資を行う事で、老後の資金を運用していました。それを自分自身で運用するようなスタイルが広がってきています。

誰でもできる労働をしても良い生活に直結せず、かなりの時間・費用を投資してリターンを得る手法が主流になってきています。その状況下においては、努力する方向性が見えづらいので、「何をやっても無駄だ」という風潮が広がっていきやすい傾向があります。そのため「のんびり暮らそう」などという発想になっていくわけです。

有形資産を超越する無形資産

有形資産の価値は、無形資産の資産膨張によってその価値が激減していく事になります。例えば、新聞社の例を考えてみれば分かりやすいのですが、目に見える新聞という媒体は発行部数が激減していくのに対して、どんどんオンラインの動画コンテンツなどに切り替わるようになってきています。

当たりを狙う必要性

Youtuberを考えても、稼ぐためには「当たり」を狙わないといけないようになっています。チャンネル登録者数が10万人いたとしても、無難で「普通過ぎる動画」では、5000~10000アクセス集めるのがやっとなのです。その動画では、生活になるどころか、お小遣い稼ぎにもならない金額しか収入を得る事が出来ません。10年前であれば、普通の動画でも稼げたのですが、今ではそうはいかないのです。

多くのコンテンツは、「普通過ぎる」ので面白みに欠けるのです。それでも、5000アクセスぐらいは取れるのですが、それを量産したところで、生活はギリギリといったところでしょう。まさに「ラットレース」となってしまいます。副業とか、片手間はいいのですが、チャンスがあったら本業でチャレンジするぐらいの気合がないと生き残っていけないでしょう。

コンテンツによる時間消費

日本の人口は、1.2憶人で決められており、その決められた人口の中で、人が使える時間も決まっています。そのため、空いた時間をどんな行動をするか、もしくはどのような情報に接触するかは、極めて重要になる訳です。自分が1日で保有する時間は24時間(720時間/月)と決まっていますが、自分が動画コンテンツを出すことができれば、相手が自分に対して時間を使ってくれることになるのです。

情報コンテンツの氾濫

Youtubeを見ていると、10年前と比べて動画コンテンツの豊富さは比較にならないほど豊富になりました。動画サービスは、完全に「レッドオーシャン化」している状況で、人気のYoutuberであってもアクセス集めに苦労する状況になっています。この背景にあるのは、参入者が芸能人を含めて、一般人まで幅広く参入して、参入者が激増していることがあります。

ショート動画などに至っては、携帯アプリで編集できるようになっており、特別なスキルがなくても編集した動画を公開することが出来るようになってきています。

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