NAVERまとめのインセンティブ制度が変更へ
NAVERまとめのインセンティブ制度が変更となりました。このインセンティブ制度の変更については、非常に良い変更だったと思っています。アカウントにもよりますが、現在メインで使っているアカウントは、もちろんPV重視(今までPVが評価されていたのだから当然)でやっているので、ポイントは半分ほどに下がるかもしれません。しかし、サブアカウントに関しては、ポイントの上昇が見込めるはずです。
PV重視のポイント制度から、ソーシャル重視のポイント制度に変わっていくにあたって課題があるとすれば、FacebookやTwitterなどソーシャルメディアからの流入は、本当に「まとめの質」を現しているか?という課題に突き当たっていきます。ただし、流入先がGoogleだった場合など、発表された内容だけでは不明点が多いので、1月になれば分かるでしょう。
ソーシャルの流入というのは、公開した時が一番高くなるので、それ以降にソーシャルで共有されるペースが落ちた時には、インセンティブが低下を招くのではないか?という疑問があります。そうなれば、新しいまとめを作り続けないと、ページビューは出せているのにも関わらず、全く収入にならない可能性もある?この点は分からないところです。
NAVERまとめインセンティブ変更点
大きな変更点は2点あって、ポイントの配分方法の変更と、奨励者制度の変更です。
・ポイントの配分方法の変更
従来はPVに依存していた部分が大きかったポイントの配分をPVから、人の評価に大きく変更する設定が行われるようです。具体的には、まとめ外ソーシャル系サービスと言っているので、Twitter、はてブ、Facebookなどが使われると考えられます。また、滞在時間を評価に追加するという措置も取られるようです。
ソーシャルで共有されるものが、人々に愛されるまとめであるというのは、最近ではその傾向が更に強くなってきていると思います。そういったものを加味したインセンティブという事で、いよいよ検索の会社NAVERの本領発揮になっていくでしょう。
・各アイテムページ低減で画像集の地位が大幅低下
もっとも注目すべきは、最後の各アイテムページの低減だと思います。従来のNAVERまとめは、各アイテムページに対するリンクをPVと受け取っていたようで、それで「写真・画像1000枚」など、写真を並べればPVが取れてしまうという状況を招いてしまっていました。こうした傾向を廃止する事によって、画像ばかりを作ってもそれほど金額が伸びないという事になるでしょう。
確かに画像集は、NAVER側にとってもPVを稼ぎ出すひとつの方法だった訳ですが、個々の画像へのアクセスは、画像に負荷がかかる半面で、このページに広告を掲載している訳ではないのでアクセスに対するサーバー費用がかかってくる事になります。あのねー、ここでハッキリ言えば、画像集なんて誰も好んで作らないと思います。ただ、それが金になるから仕方なく作った人が多いと思うんですよね。
この大きく低減のレベルですけど、ITメディアの取材で執行役員(NAVERまとめの責任者)の島村さんが「メチャメチャ下げた」と言っているので、ほとんどアクセスがカウントされないと考えるのが妥当でしょう。つまり、低減に引っかかってしまった場合には、大きく収益を落としてしまうという事になります。落ちる幅で言えば、全体の収入が半分以下、下手をすれば4分の1以下になるかもしれません。
・「まとめページ」から「まとめページ」のリンク無意味に
逆にNAVERまとめの管理者の人に聞きたいのは、今までこのリンクがPVとして報酬に反映されてたのかよ!という事です。私は反映されているものだとは思っていませんでしたよ!むしろ普通にPVに反映されずにポイントもないものだと思っていました。自分のページを見て貰えればいいかなぐらいの気持ちで、まとめページに自分のリンクを入れていました。多くの人がまとめページを入れたのは、PVが増えて収入に結びつくからだったんですね。だから、異常なぐらいにPVが増えていた人は、自分のまとめページ内部からの流入だったのかもしれません。
・低減の全体について
1つづつ細かく見てみると、低減の方ですが、(1)「まとめページ」からのアクセスは無意味となるので、自分のまとめリンクを貼るユーザーは皆無になるでしょう。(2)トピックページからの流入に関しては、それほど多い流入があったとは思えませんので、あまり気にする事はないでしょう。(5)まとめの各アイテムページのアクセスは低減するに関しては、大量の画像まとめばかりを作成したユーザーにとって大きな打撃となるでしょう。(2)増大に関しては、まとめ外のソーシャルというのがどの範囲か不明(Facebook, Twitterのみなのか、それ以外を含むのか)です。
・奨励者制度の変更
今までの奨励者制度は、奨励者に1度なってしまったユーザーは、レートが2倍という非常に強いボーナスを受けますが、運営者側の意図に沿わないまとめが量産されても奨励者を剥奪できないという欠陥を抱えていました。奨励者になっていない人の不満は出ますし、奨励者になった人同士でも不満が出る結果となってしまっていました。結果として、奨励者になれないから量産をはじめたり、奨励者なのに新規作成をやめてしまったユーザーなどもいました。
このような状況を見て、NAVERまとめでは、適用月のみに作成されたまとめポイントのみで高レートが適用される形に変更となっています。
高レートが適用される対象は、適用月に作成されたまとめのポイントのみ
NAVERまとめのインセンティブは、「その月の新規作成分」について以下のようになります。
(奨励者を継続する為には、1万ポイントを超えなければいけません。)
詳細はNAVERまとめのヘルプにあります。
http://help.naver.jp/faq?itemNo=1285
・1万ポイントを超えるのは簡単
1万ポイントというのは、約10万PVほどと考えられるので、新規作成分で5まとめ成功すれば、1万ポイントを超える事が出来ると考えます。1週間に1まとめ作り込めればいいので、継続自体はそれほど難しい事ではないでしょう。ただし、奨励者として高いポイントを目指す為には、かなりのアクセスを集めるポイントを作り続ける必要が出てきます。NAVERまとめが奨励者に求めるのは、ユーザーを呼び寄せて、高いポイントを出すまとめを作り続けるという事だという事が分かります。
・アカウントを停止される例も明文化
アカウント停止される例が明文化されました。それによると、まとめと関係ない行為を行うとアカウント停止になるようです。そう言えば、以前に自分と全く関係のないアフィリエイトぽいサイトが便利そうだからリンクしておいたら、勝手に非表示にされてしまいました。リンク先のサイトが糞サイトだと判断されれば、自分と全く無関係のサイトでも非表示にされるのかもしれませんね。
1つ目の「コメント欄を使用したまとめの宣伝活動」というのは、滅茶苦茶イチロウさんじゃないですか!他の方でこの「コメントに自分のまとめを宣伝」する行為を行っている人をほとんど見たことがありません。コメント欄を使用したまとめの宣伝活動は、確かに全てのページに表示されるので、それなりに効果があったのかもしれませんね。
もしかしたら、イチロウさんも1月にはアカウント剥奪されてるのかな?それとも、イチロウさんのコメントだけ削除されるのかな?イチロウさんの場合には、2ちゃんねる系のまとめが多くて、アクセス数も800万アクセスですからね。運営側がどういった対処するのか知らないです。700万から800万PV近く集めていますが、NAVER内部からのアクセスがどれほどかという事が気になりますね。現在受け取っている金額は、月額10万円を少し超えたぐらいだと思うのですが、アカウント停止まで受けたら当人には痛手になりますね。
イチロウさん
http://matome.naver.jp/mymatome/イチロウさん
http://matome.naver.jp/mymatome/dyasui
以前であれば、Dysuiさんのアクセス数は非常に多くて、1人で500万PVとかあったのでコンテンツ停止できなかったかもしれません。しかし、今は更新していないので、NAVERまとめ内部リンク含めて220万PVまで落ちています。今ならば、この人を停止してもほとんど問題にならないぐらいまで、落ちています。
・外部からアクセス持ってくるサイトが良いまとめ
当たり前ですが、NAVERの内部者だけでお互いにアクセスしあったところで、NAVERまとめ全体のアクセス数が伸びていく事は期待できません。NAVERまとめ内部のアクセスを集める人にインセンティブを与えるというのは、NAVERまとめのサービス拡大と矛盾します。サイトの外部から「NAVERまとめを是非とも見たい」と思う人のアクセスを集めてくるのが、まとめ人の仕事であると言える訳です。
NAVERは、「ソーシャルで共有されるようなまとめ」を目指すような方向性としています。最近では、Goolge検索の検索結果でもその傾向が出始めていて、Google検索で上位表示されるにも共有が必要になってきています。つまり、外部サイトからアクセス流入させる為には、ソーシャルネットワークが欠かせないというNAVERまとめ運営側の判断は、確かに理にかなっていると言えるでしょう。
・NAVERまとめの目標は「Lineとの連携」か
NAVERまとめは、ソーシャルとの共有を進めていく中で、少しずつLineとの連携を模索していく事になるでしょう。Lineこそが単なる電話機ではなくて、非常に強力なソーシャルネットワークになる可能性を秘めているからです。従来のFacebookやTwitterであれば、単に共有というだけでしたが、Lineであれば、「会話の中の共有、引用」などが可能になる可能性があります。例えばですよ、「六本木でいいレストランないかな?」と聞いた時に、「あ、NAVERまとめで探してみるか、ここにあったよ?選んで?」みたいな形で、従来の検索とは違った形の共有を生み出すことが出来るでしょう。
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